2018年7月15日

チーズバーガーを忘れるな

 耳元で「リメンバー・チーズバーガー」という声が聞こえる中、帽子を何度もなんども被り直す夢を見た。何度被ってもぴったりだ。とてもよく似合うので、僕は鏡に映った自分が誰なのかわからなくなってしまう。

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2018年7月12日

跨ぐ

 路上に全裸の男が3人仰向けに寝転がっている。跨いでいけと指示された。迂回するのではなく跨ぐ。踏まないように気をつけながら、ぴょんぴょんぴょんと跨いで向こう側に抜けた。




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2018年7月11日

御託

 1人でコンサートに行く夢を見た。指揮者の名前が僕と同じだったので、興味を持って出かけた。開演時間が過ぎても、コンサートはなかなか始まらなかった。ざわつく客席に向かって、主催者と思しき人が御託を並べ始めたけど、何を言っているのか、ほとんど聞き取れなかった。

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 大勢の人と、歩いて、丘の上の駅に向かう夢を見た。




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2018年7月10日

スマップ

 スマップのメンバーが宿泊しているホテルの前に集まって路上で酒盛りする夢を見た。僕はコントレックスの1.5リットル入りボトル2本を持って行った。水を飲む人などいなかったので1人で飲んだ。

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 スマップにも興味が失せ、帰って寝ようとすると、知り合い夫婦が一緒についてきた。奥さんの妹も来た。互いの浮気の話を僕に聞いてほしいのだという。




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2018年7月 8日

 灰色のダッフルコートを着て敵と戦う剣士の夢を見た。味方の1人が凧に張り付けにされて空に飛ばされた。彼を救うのだ。仲間の6人の赤いウルトラマンはずっと死んだ振りをしていて役立たずだった。



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2018年7月 5日

重さ

 公園まで、歩いて行く途中。僕の持ち物は、コントレックスだけだったので、腰の曲がったおじいさんの、体より大きなスーツケーツを、運ぶ手伝いをした。軽いから大丈夫、と言われたが、確かに本当に、軽かった。後から運んだ小さな手提げ袋は、スーツケースの数倍の重さ。重さをリアルに感じる夢は、

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珍しい。




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2018年7月 4日

40年

 その女は、妊娠していた。30年も40年も、妊娠したままだった。子供が生まれる気配は、まるでなかった。若かった女や、女の周りの人々も、やがて老いていく。僕だけが変わらなかった。

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 妹のように思っていた女が、姉になり、そして母のようになった頃、ようやく僕は気づいた。頭上では飛行機が、秒速1ミリのスピードで、ゆっくりと太陽を追い越していく。




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逃走車

 タイム・トラベルを繰り返して決定的瞬間を改変し、逃走をつづける女天才科学者を追う、昔気質の刑事の夢を見た。海岸沿いの道、科学者の乗る流線型の未来のスポーツ・カーに、刑事の錆の浮いたポンコツが、ついに



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追いつく。




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2018年7月 3日

バロ

 双子がしりとりをしている。「ロバ」「バロ」「バロって何?」「バロ」「ロバ」「バロ」「だからバロって何?」「バロ」‥‥

  どちらも一歩も引こうとしない。

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エレベーターあるある

 夢によく出てくる乗り物に乗った。縦だけでなく、水平方向にも移動するエレベーターだ。上の階に置き忘れてきた傘を取りに戻ろうとしたのに、エレベーターは横に動き始め、建物の外に出て行ってしまった。夢のエレベーターあるある。本当によくあること。

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 エレベーターの後ろの方で、頭の悪そうな高校生の集団がぎゃあぎゃあ騒いでいる。不快感で一杯になり、僕はそれに背を向けて立っている。はぐれてしまわないように、僕は金色のおまるを持った少女の手をぎゅっと握っている。よく見ると、全然知らない子だ。




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2018年7月 2日

My Revolution

 私の革命? 明日を満たすことさ、とミサトさんは歌った。何で満たす? 君と分け合いたい、と思えるもので。

 でも、初めて聴いてから、30年以上経ってわかった、「満たす」じゃなく正しくは「乱す」だったこと。

 悲しみなんて、自分1人で癒せばいいのさ。出会った意味を知りたいのさ。その答えを、分け合いたい。革命? そいつで明日を満たすこと。それが革命なのさ。

 そういう歌だったと思っているし、30年以上経っても、僕はまだそう思いたがっている。




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半弧

 僕と目が合うと、子供たちは何か言いたそうだ。ガイジンさんみたいに、サングラスをかけたままお食事。革ジャンを着てオートバイに股がる男性が、何となく滑稽に思えたのは、たぶん暑さのせい。日差しのせい全部太陽のせい。広場を見下ろすテラスの席に腰掛け、パンを食べたりアーモンドを齧ったり、お茶を飲んだり読書したりしながら、弧を描いて広場を迂回して行く車を眺めていた。




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2018年7月 1日

ボナペティ

 1人でふらふらと散歩していると、街娼風のお姉さんから、タバコ持ってる? と話しかけられることがやたら多いので、フランスに行くときは、必ずタバコを何箱か持っていくようにしている。でもそうして、持っているときに限って、声をかけてくる人は誰もいないのだが。

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 さて、デザートをつまみに、ワインでも飲もうと、立ち寄ったカフェ。酔っぱらったおじいさんに、一緒に飲もうや、と誘われ、ごちそうになったワインは、世界一美味しいワインだった。お礼のつもりで、タバコを一箱、ボナペティと言って差し出すと、咽せるほど大笑いして、ボナペティ? 



 はははっ、おいみんな、俺の友達のジャポネから、タバコをもらったぞ。ボナペティってな、ははははは。

 それで僕は、店中の客に紹介されて、みんなからワインを奢ってもらったのだった。




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アフタヌーンティ

 イギリス風の庭園のある家のリビングに人を招待して、お茶する夢を見た。途中で僕は、スケッチブックに描いた鉛筆画と、木の板に直接描いたアクリル画を、みんなに見てもらおうとして、取りに行った。昭和の、オカッパ頭の日本人女性を描いた絵だった。

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 下駄箱がトイレになった夢を見た。木が水分を吸い取るのだろうか? 大の方はどうするのだろう、あと臭いのことが心配になった。




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2018年6月30日

ベルギー

 ベルギーのサッカーチームは、強いだろう。前回で運を使い果たした西野ジャパン相手なら、主力を温存し、控えの選手だけで戦っても、圧勝だろう、と思う。選手だけでなく、今回は監督も休めばいい。ブリュッセルは、いちど訪れたことがある。ベルギーの人が話すフランス語と、フランス人の話すフランス語は違うらしいのだが、未熟者の僕には、その違いはわからなかった。とにかく、7月のブリュッセルは、とにかく、美しかった。本当は汚くて臭くて危険な、落書きだらけのパリから来ると、その違いがよくわかる。というか最初に「花の都」パリを経験して、そののちにパリを出発して他のヨーロッパの国を訪れると、ヨーロッパの本当の美しさがわかるだろう。




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ニューイヤー

 賑やかな夢だった。僕たちはアイドルのコンサートを見に来ていた。入り口から最前列の席に辿り着くまで、歩いて何十分もかかるような広い会場を、手を繋いであちこち移動しながら音楽を聴き、歓声を上げ、足を踏み鳴らし、次の1月1日、北海道で行われるニューイヤーコンサートで、また会う約束をした。

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 そして目が覚めると、仔猫の鳴き声がした。切迫感半端なく、お腹が空いているのはわかったけど、うちでは飼ってあげられないんだ、と呟く。でも、その声は、僕の声ではなかった。誰か知らない、女の人の声が、僕の頭の中で、僕の代わりに話し、考え、やはり、どうしても飼えない、と結論を出すのを、僕は聞いた。




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2018年6月25日

正夢

 夢で見たのとおんなじ、全身ピンク色の軽トラックが、サボテンではなく黒いタイヤを積んで、目の前を通り過ぎた。運転していた男が、横目で、僕をチラ見して、口を開く。

 



 その口には、唇と、歯はあるのに、舌がない。




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フェルメ・レ・ジュー

 暗いと物が見えないので、鳥たちは、夜になると飛ぶのを嫌がるのだと、僕は、元は思っていた。ところがその鳥は、昼間でも目を瞑って飛ぶのだ。目を瞑ったままで、上等な止まり木に足をかける、その才能には、ただ驚くばかりだ。

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 近くに寄って、そっと手を伸ばしてみても、その鳥は、目を開けようともしない。そのうちに僕は、郵便局へ行く用事を思い出す。




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2018年6月24日

ホトトギス夏至に鳴く

 ホトトギスがホーホケキョ、ケキョン、ケキョチョビ、ケキョナリ、ケキョケキョケキョケ、と鳴いている。春先からずっとだが、既に夏至を過ぎた。今年は蝉と共演するつもりなのだろう。

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2018年6月23日

共同制作

 海岸近くの店、閉店したカフェで、男4人が、何かを待っているのだが、待つのに飽きた年嵩の男が、若い学生風の2人に、女友達を呼べと言う。

 車でやって来るその女性を迎えに、僕が店の前で立っていると、屋根に鉄板を積んだ軽自動車が、交差点のど真ん中で停まった。

 鉄板を下ろし、木材と組み合わせて、アート作品の制作を始めた。交差点のど真ん中で、彼女は。唖然とする僕に、鉄板を支えてよ、と明るく声をかける彼女。そんな夢を見た。

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 彼女が店にいた若い連中の友達なのかというと、たぶん違うと思う。




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2018年6月22日

サイボーグ

 サイボーグとサイボーグが戦う夢を見た。腕がもげたりしてたけど、サイボーグなので平気なんだろう。人間の僕から見ると本気の恐ろしい殺し合いにしか見えなかったが、サイボーグ的には普通のケンカなのかも知れない。

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2018年6月21日

東と西の消滅

 夜の間に東隣の建物が消えて、寝室を朝日が直撃するようになったが、それで早起きになったわけでもない。目が覚めたのも、隣が消えたことに気づいたのも、夕方になってからだった。風に埃と、何かが焦げたような匂いが混ざっていて。ついでに西隣の家からは、一日中聞こえていた赤ん坊の泣き声が消えた。突然成長したか、里子に出されたかどちらかだろう。



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2018年6月20日

サボテン発掘

 全身ピンク色の軽トラックの荷台に乗って、サボテンがやって来た。植え替えをしようとして、掘り返していたら、そのサボテンの根元から、ジャガイモのような形をした、別のサボテンを発掘した。


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 根がないように見えたが、とりあえず刺がない側を下にして、植木鉢に植えた。




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海上都市

 飛行機に乗って外国へ行く夢を見た。乗り継ぎの時間が余った。空港から徒歩で映画館に向かった。「宇宙戦艦ヤマト」を見るつもりだったのが、時間が合わなくて、別の海外の芸術的な作品になってしまった。やはりヤマトが良かったけど、すぐに次の飛行機は出発する。夕方の海岸を歩いて空港に戻った。

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 映画を見ている間に、海面が上昇していて、歩道が海の中だった。足を濡らして歩いた。遠く沖を見ると、海面から摩天楼が生えている。観光客が腰まで海に浸かって、海上の都市と夕空をバックに、記念写真を撮っている。




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2018年6月15日

 黒い靴の色が一晩で抜けて白い靴になってしまう夢を見た。医者には肺のレントゲン写真に影があると言われて、再検査を受ける羽目に。自転車のタイヤのチューブのような僕の肺に、空気を入れたり、完全に抜いたりして光に透かした。

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 検査が終わり、貧民が暮らす集合住宅に戻ると、コンクートの階段で、妻が僕を待っていた。自転車のタイヤの空気が抜けて、買い物に行けなかったと言う。まだ朝の9時。朝イチで買い物? 肺に異常はなかったよ。




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2018年6月13日

片隅信仰

 町のあちこちに片隅信仰の人たちがいて、それぞれ信仰する片隅に集まって何かしている。

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 うちのバルコニーの手摺がなくなっていた。片隅の人たちの持ち去りだ。夜の間に。手摺で即席の片隅をつくるのだろう。そこに集まるのだろう。




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2018年6月12日

透明な靴

 素足で履く透明な靴の夢を見た。それが必要だ、という夢を。けどどこで見つかるだろう。誰が持っているのだろう。もし持っている人がいたとして、透明なら見えないのではないか。

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2018年6月11日

背骨

 庶民的な店で大勢の人と一緒にフランス料理を食べる夢を見た。アルベール・カミュ、あるいはハンフリー・ボガートに似たアラブ系男性一家のテーブルで相席になった。カミュは食後にリンゴのタルト10人前を1人で平らげた‥‥

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 店内には床下から発掘されたという恐竜の背骨の化石が展示されている。食事をしているのはカミュ一家と僕だけ。客のほとんどは背骨マニアで、料理ではなくその化石目当てで来ている。




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2018年6月10日

ムーン・チャイルド

 座っていた僕の左の耳の横に歌手が突然あらわれてとても小さな声でムーン・チャイルドを歌った。僕は顔の向きはそのままに目だけを動かして歌い手を見ようとする。見てはいけないような気もする。誰なのだろう。曲の終わり、歌声が少しずつフェードアウトしていく。

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 そうして歌手が歌うのをやめると、僕は耳が聞こえなくなっていることに気づいた。




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2018年6月 6日

赤い服

 ガンダムが設置されている海岸に、赤い服を着た男がやってきて、観光客と取っ組み合いを演じた後、崖から海に飛び込んだ。



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2018年6月 5日

音補

 コンサートで僕はいちばん前の席に座る。演奏を聴くというよりかは、ただ君を見つめていた。音楽は演奏が終ってから聴こえてきた。目を閉じて、君の姿を思い出そうとする。けれど完璧には思い出せなくて、視覚的イメージの欠けた部分を、音が補っていくのだった。

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描きかけ

 描きかけのデッサンのような女を見かけて、僕はいくつか線を足したり、影をつけてみたくなるのだった。この夢は以前に見たことがある、と気づいたが、目が覚めたときには、何を見たことがあると思ったのか、わからなくなっていた。

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2018年6月 2日

凝視

 顔のない若い女が、早足で僕を追い抜いていく。振り向き、ジロジロずっと僕の顔を見て、あれ、あぁ人違いか、という表情を浮かべて、さらに早足で遠ざかっていく。




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ムジナとか

 頭の中で、少女が僕に訊く。宇宙人とか超能力者とか、天使とか精霊とか、悪魔とか魔女とか、ペガサスとか、そういうのって、いると思う?



 うん、人間は堕天使とかムジナとか、ユニコーンとか、そういう存在を必要としているんだよ。

 だから、いると思うの?

 それと、馬鹿みたいに聞こえると思うけど、そういう超自然的な連中の方でも、僕たち人間を必要としているのさ。


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 まさにおとぎ話。



 へぇー。ふーん。




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2018年5月29日

夢(糸電話 募金箱)

 夜の町の、明滅する光は、大きく息をする巨大な動物のようだった。雨に打たれて、ひどく苦しそうに呼吸する動物だった。死にかけているみたいに。

 渡し船の料金を、おもちゃの硬貨で払おうとしている身なりのいい紳士。耳から糸が出ている女の人がいて、あとになってそれは糸電話だと気づいた。

 客寄せのために、レストランでバイオリンを弾いた。募金活動を手伝うこともあった。新聞の切れ端を紙幣だと言って、募金箱に突っ込んでくるおじさんを、

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 しつこく追いかけて行った。







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2018年5月28日

 花束を持って誕生日パーティに行く夢を見た。彼女の家は石段を100段近く上ったところにある。

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 火の点いたタバコを10本束にして持っている男がいて1本勧めてきた。要らないと断ると、遠慮するなよ、俺は金持ちなんだ。僕たちは意味もなく笑った。




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2018年5月27日

Doomsday

 ドクター・フーの新シリーズ、シーズン2の27話を久々に見た。って書いてもわけわからないだろうけど。Doomsday(永遠の別れ)。10年前にNHKで見て以来。ラストシーンが切ない。「これが最後の機会だろうから、言っておこう。ローズ、僕は君を‥‥」結局言えなかった言葉。



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 ドクター・フーの「ニュー・ジェネシーション」がGYAOで配信になっている。やっぱり面白い。けど何かが違う。マット・スミスの演じるドクターは「シリーズ最高のドクター」との評判も高く、相手役のエイミーも美人だけど、僕にはローズのブスさ加減が懐かしい。エイミーは美人すぎると思う。ハンサムなドクターにブスなローズ、あれが良かった。




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2018年5月26日

仮面

 仮面の夢を見た。顔の5センチほど前に浮かんでいる仮面を通して向こう側を見ると、景色はキタノブルーのように、青くないものまで青みがかって見えるのだった。



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2018年5月21日

 飼っている猫と僕とで、害虫退治をする夢で僕は、標高の高いアルプスの町に住んでいた。日差しは強烈だったが、この時期でもまだ雪があった。車に乗って、畑に行った。ぶどうのような、作物を栽培していた。


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2018年5月20日

黴パン

 男3人女3人のグループでジャグジーに行く夢を見た。男女同じ更衣室で水着に着替えた。ところが全部脱いだところで持ってきた水着が消えていることに気づいた。

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 誰のだかわからないが、床に黴の生えた小汚い緑色のパンツが落ちている。




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2018年5月19日

 電車の中で、知的障害者の夫と、健常者の妻が、座る席を探している、という夢を見た。身体は健康そうだったので、席を譲ってくれる人はいないのだ。


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 22時の電車に乗って、港まで行き、0時の船で出航する、という夢を見た。ずっと1人で旅をつづけてきた。しかし船で1人というのは、さすがに退屈だろう。

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 ぎりぎりまで陸で過ごした。




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テレビ

 若い女と、その母親と、僕。こんな夢を見た。石段を上ったところ、玄関の前で、若い女が何かの招待状を拾った。丘の上にある家。その母娘の家に僕も上がり込んで、母親の方と一緒にテレビドラマを見た。娘は奥の部屋で、赤と黄の服に着替え、そのドラマに登場した。

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 テレビの中で、何かが爆発して、エンドロールが流れた。主演、娘の名前が大きく。




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2018年5月17日

あと100メートル

 障害物マラソン大会に出る夢を見た。2位以下が障害物に足を取られている間に、1着でゴールした。ところがゴールしたあとで、ゴールの位置が変更になってしまった。100メートル追加で走らなければならない。面倒になって休憩していた。

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 誰もゴールまでは走らない。そのうちにレースは終った。




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チョコ

 黒く塗りつぶされた画面。タイトルは「闇夜のブラックチョコレート」か、「暗い部屋で読書中の黒人の盲人」か。



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2018年5月16日

板チョコ

 夢では、冷蔵庫にケーキがあった。目を覚まして確認してみると、食べかけの板チョコはあった。

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 食べずに残しておけば、もういちどケーキの夢を見れるかも知れない。




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大道具係さん2

 また夢で、大柄な大道具係さんと、手を繋いでキスしながら歩く。雨が降っている。

 私は31歳、と大道具係さんは言った。なのに会社訪問みたいな紺のスーツを着ているのか。足下の白いエナメルのパンプスは何なのか。

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 僕たちは工事現場を迂回してその向こうに行きたい。が道は塞がっている。仕方なく工事中の建物の中を突っ切って行く。

 そこにたむろする男女は、大道具係さんの知り合いのようだ。




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2018年5月15日

緑色の傘

 女の人と、その小さな娘、僕、の3人で駅を出る夢を見た。旅行に出かけるところか、旅行から帰ってきたところで、雨が降っていた。僕たちは各自、傘を2本持っていた。クリスマスのような、赤と緑の傘。僕は緑の傘をさして歩いていたのだが、強い風が吹いて飛ばされてしまった。


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大道具係さん

 工事現場に迷い込んでしまう夢を見た。ただそこは本物の工事現場ではなくて、映画のセットのようだった。立ち入り禁止の場所だった。

 戻ろうとすると、大柄な女の人に呼び止められた。大柄なので大道具係だろうと思った。一緒に帰りましょう。僕たちは手を繋いで歩いた。

 ふと気づくと、僕は左手に怪我をしていた。流血していた。なのに右手に包帯を巻いている。黒い包帯。その右手を彼女の左手と繋いだ。

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 雨が降り出した。大柄な大道具さんの白い靴は水たまりを気にしなかった。歩きながら少し話した。空を見上げるとセットの書き割りの夜景が雨に滲んでいた。そのあたりで目が覚めた。




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2018年5月14日

 毒があるとされるユーカリの葉を食べる芋虫。葉と同じ緑色をしていて小さいので、目視での発見はほぼ不可能だが、どうしてだか彼らは葉でつくった蓑Cocolog_oekaki_2018_05_14_19_12 の中で暮らしている。蓑に使った葉は枯れてセピア色になっているので、そうなると見つけやすい。見つけ次第殺処分していく。




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2018年5月 8日

野戦病院

 心電図の折れ線グラフが、時計の代わりに過ぎて行く時間を伝えようとしている。病院の、手術室のベッドにシーツを掛けようとするのだが上手くいかない、という夢を見た。女ばかりの医者たちが、クラスでいちばんの馬鹿を見る目つきで僕を囲んで、イライラしながら、作業の終わるのを待っている。鉄パイプ剥き出しの、無骨なベッド。野戦病院的な。こんなベッドに寝かされたら、背中を傷めてしまうだろう。




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2018年5月 7日

透明人間

 1階に宿泊する夢を見た。ブラインドもカーテンもない大きな窓。プライバシー保護のためにホテルから貸し出された透明人間マントを着て、部屋を抜けて行く人々を眺めていた。通りに面したドアには鍵が掛からないようになっていて、通行人がベッドの脇を通り抜けて行く。この部屋は駅に抜ける近道なのだ。




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2018年5月 6日

広い家

 家の2階で3人の女性が料理をしている、という夢を見た。1人は子供。クッキーを焼いたところだ。僕も席についた。誰かが窓を開けると、爽やかな風が入ってきた。




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2018年5月 2日

巨大隕石

 人類滅亡まであと1週間、という日に殺しの依頼を受けた殺し屋の話を考えた。眠る前、羊が1匹2匹と数える代わりにこのアイディアを膨らませる。舞台用の脚本を書いて脳内で上演してみる。




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つかまえて

 映画化された『ライ麦畑』の夢を見た。舞台は現代に移され、主人公は黒人の少年になっていた。「紙吹雪」を死ぬ前にいちど体験したかった。紙吹雪が舞う中を歩いてみたかった。主人公は冒頭で呟く。完全に別の話になっていたが、ラストシーンでようやく『ライ麦』と知れるのだ。




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2018年5月 1日

かもね

 芋虫がユーカリの葉で巣をつくるものだから木は丸裸だ。手の届くところにある巣は全部むしって捨てた。春になって夏になろうとする頃、季節に少し遅れて新しい葉が出てきた。

 かもねの中には沈黙の宇宙が広がる。そんな夢を見たわけでもないのに僕はすべての沈黙の中に「かもね」を聞き取ってしまう。正解はないのかもね。かもね。結果だけがあるのかもね。




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正解

 結果はない。ただ正解だけがある。どこにも辿り着けない人だけが辿り着く場所には。




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2018年4月22日

 サングラスをして空を見上げたら、白い真昼の月が見えた。月には僕の顔が映っていたので、月は意外と近くにあると知れた。目を背けて歩き始めると、月はもっと近くまで降りてきて、僕の後をついてきた。糸を繋いで、繁華街を抜ける間は、半透明の風船のようだった。




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2018年4月21日

景気が先か、株価が先か

 バルコニーの椅子に座って星空を眺める夢を見た。満天の星。雨なのに。夜の夢は珍しいので記録してしまう。上の階のカップルが何かをくれた。隣の人がやってきて僕の部屋から何かを持っていった。

 ☆  
鶏が先か卵が先か。景気が良くなったから株価が上がるのではなく、株価が上がったから景気が良くなる、ということも考えられる。無理矢理に株価を上昇させることで、景気拡大を狙ったのがアベノミクスだったが、それもここまで。財政は悪化しているので、次に株価が下がったときに、打てる有効な手段はあまりないだろう。そして景気が良いから株価は上がると考えている専門家たちの多くは、予想もしていないことだが、株価はちょうど今、下がろうとしている。
 僕は最近は株取引で生計を立てている。絶対とは言い切れないが、これから株価は下落し、そして景気減速が始まるだろうと読んでいる(世間の予想とは正反対に賭けているので、この予想が外れた場合、僕はホームレスになるかも知れない)。村上龍に遅れること数十年、経済で世界を読んでいく面白さに目覚めたところだ(やっと目覚めたところなのに)。

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2018年4月16日

銀色の

 流線型の超特急が四角い通勤電車に追突する夢を見た。超特急の運転士と先頭車両の何人かが亡くなった。駅に遺体が安置されている。運転士の遺体だけがなかった。駅から出ていく代替のバスは満員だった。




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2018年4月15日

野球部

 ピッチングマシーンが木製のハンガーを投げてくる。それを打ち返す夢を見た。問題の多い野球部の夢だ。甲子園出場は辞退となった。

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