2017年10月22日

たまごっちの夢を見る

 を見た。僕はフランスで、ホテルのスイートに泊まっている。部屋を掃除しに来たのは、若い日本人の女性2人組だ。日本語が話せるのが嬉しくて、僕は色々と質問する。1人は真面目に、もう1人は冗談で答える。「ところで知ってた? 今フランスではね、たまごっちが流行っているの。たまごっちを耳栓の代わりに耳に詰めるのが流行なのよ」「嘘つけ」




| | コメント (0) | トラックバック (0)

雨宿りする

 を見下ろす丘の上の駅に列車が止まったので、僕は降りて、この間の夢を強引に正夢にしてしまった。国境近くの、小さな町、このことを夢に見たんだ、と思いたかった。湖に向かって、坂道を下って行く。降り出した雨に、小学生のグループが駆け足になる。扉を開けている画廊を見つけたので、入ってみた。出迎えてくれたのは、画家本人だろうか。ボンジュー、雨宿りかい? そうです、けど絵も見ます。挨拶だけで、どこから来たのかとか、絵の感想とか、何も訊かれない。この町のことは、夢で見てよく知っている、そう思いたがっている僕には、それが心地よい。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

タバコをせびられる

 の町を散歩していたら、「お兄さん、タバコくれない?」と話しかけられた。3回連続で、黒髪の白人の娘さんだった。美人でもブスでもない、フツウの女のコ。僕は吸わない。フランスに行くときはタバコを持って行こうと思っているんだけど、毎回家に忘れてきてしまう。ただどうせ、タバコを持ってきたところで、ポケットに入れ忘れて外出してしまうんだろう、とは思うけどさ、なんて自分だけに通じる言葉で、いいわけしてみる。というわけで今日は、そんな1日になってしまった。3人連続で、タバコをせびられた日。たまたま入り込んだ教会で、牧師さんがオルガンの練習をしているのを何時間も聴いていた日、ではなくなってしまった。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月12日

金融緩和

 銀行の人から連絡があった。僕にだ。もっとお金を貸してくれるという。しかも、さらに低い金利で貸すという。これが噂の、異次元の金融緩和というやつか。僕に財政出動か。僕は嬉しいと返事した。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月11日

日本という夢

 昼間からゴロゴロしていたら、夢を見た。みんなで日本に行く夢だ。みんな。親しい友人や、あまりよく知らない知り合い数人で構成されたグループ。海を見下ろす丘の上の駅で電車を降りて、辺りをブラブラ散歩したりして。で、駅に戻るころには、もう、これは夢だと気づいていた。こんな国、こんな場所は本当はない。学校帰りのランドセルを背負った子供たち、そんなものはいない。この「日本」は僕の夢の中だけにある想像上の国なんだよな、と思っていた。といったところで目を覚ますと、僕は日本の家にいるわけだ。夢から覚めた夢を見たのか。僕は今日いつまでも夢の中にいるみたいだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月29日

変化

 僕が運命は変えられると思うときには、運命の方でも僕を変えられる、と思っているのだ。そんなふうにして何もかもが変わってしまう。変わってしまった。変わっていく。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月28日

自分の言葉

 自分の言葉で考え、自分の言葉で語る。それをすごいことだとは思わない。そんなことはどうでもいい。そもそも自分の言葉で語るべき自分などというものが僕にはない。外国の人を好きになって、そう思い知った。

 その人に好きだと告げるときは、その人の言葉で告げる。そう君にだ。君の前では僕は、君の言葉で語る。君の言葉で感じ、君の言葉で考え、そうして僕自身が、君の言葉になる。そういうのが夢で、そう願っている。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月27日

罪のある人

 罪のない人間が大勢犠牲になるのは許されない、という。でも僕は罪のある人間が1人死ぬのも、やっぱりいけないことだと思う。北朝鮮も日本もアメリカも韓国も違わない。罪があるとかないとか、誰が決めるのだろう。戦争になると思う。たくさんの人が死ぬと思う。罪のあるなしにかかわらず、たくさんの人が。でも僕はそうなって欲しくないと、今わりと真剣に思う。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

パリ

 夜中の3時に暑くて目が覚め、眠れなくなってしまった。ボイラー(?)の音が、獣の唸り声のように響く通りへ、散歩に出た。怖かったけど、ゾワゾワするような、危険は感じなかった。

「もし君が若いときに、パリに住んだことがあるなら、パリはその後もずっと君についてくる」有名な言葉で、確かに真実だとは思うけど、少し違う。僕についてきたのは、そう言った「ヘミングウェイのパリ」だった。佐伯祐三の描いたパリだったし、ヘンリー・ミラーのパリだった。あるいは君が話してくれたパリだった。

 僕のパリは、僕についてこなかった。僕以外の誰かについていったわけでもなかった。ずっとパリに留まったまま、僕の帰りを待っていて、たまに訪れる僕を、雨で迎えてくれた。夜には獣の唸り声のような声で、歓迎してくれた。湿った夜の、獣の唸り声。あれは歓迎のしるしだった。そう思う。

 それでも、やっぱりパリが好き、という人もいるし、フランスは田舎の方がいいという人もいる。僕は、どっちだろう。「ここはパリ。ここは寒い国です。寒い国の寒い町です。そんなに寒がりなら、自分の国に帰ったらどうですか?」君が昔、移民局で言われた言葉を思い出した。寒くもないのに思い出した。寒くなればもっと頻繁に思い出すのかも知れない。

 いや違う。そういうとき僕についてくるのは、また別のパリなのかも知れない。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月20日

また別の電話から

 また別の電話から。アロー、ジェクゥット(お伺いします)。聞こえる。目の前を、車が走り過ぎる。助手席の女が、電話をかけている。呼び出し音が、鳴る2回、5回、8回。聞こえるはずのない音が、僕の耳に届く。どうしてなのか。そんな音が聞こえるのは、風や、気温や湿度のせいなのか。そうなんだろう。



 僕の無能さが聞き、僕の無力さが語るのを。僕の日常的な運勢が、あるとき突然に幸運状態へと変化するのではなく、わけのわからない「幸運」が、何という理由もなく僕の日常に入り込むときがあるのだ。今がそう、たぶん、日常に変化はない。幸運を取り込んだまま、そのままずっとつづく。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月 8日

変化

 話し方が変わると、話す内容が変わる。というか、話す内容が変わると、話し方が変わる。どっちが先かはわからないけど、それなら、話す言葉が変われば、何もかもが変わるだろう。僕のフランス語は、それを実感できるほど上達してはいないが、予感することはできる。他者の言葉を学び、受け入れることで、僕は変わるだろう。歩き方が変わると、行き先までが変わってしまうように。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月 1日

パスワード

 フランスの、田舎の町に着いたのに、住人は日系人ばかり、という夢を見た。誰もが日本語を話す。小学校時代の友人だという男が、駅まで迎えに来てくれて、10桁の数字とアルファベットが書かれたメモを、僕に渡す。日本語を話す警官がいる。その警官にも聞こえるように、大声でそのパスワードを叫んでみた。8桁まで言ったところで、何か予感がして、とんでもないことが起きそうな気がして、僕は残りの2つの数字を、わざと間違って言う。

 僕は空港にいる。パスポートと現金が入ったバッグをどこかに置き忘れてきてしまう、という夢を見た。僕は、パスポートや財布を鞄に入れることはない。だから現実にはそんなことは絶対にありえないわけだが、焦って目を覚ましたときには、口の中がカラカラだった。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月17日

安全ピン 山

 ウエスト部分が伸びてしまったストレッチ・ジーンズを、それだけの理由で捨ててしまうのはもったいない。安全ピンでウエストを調整して穿いているが、それだと空港の金属探知器にひっかかることがあって厄介だ。かと言ってベルトをするのも嫌だ。ウルトラ・ストレッチ・ジーンズにベルトをするなんてありえない。僕は世界一美しい町に出かけるのだ。

 こうして次の予定が(なんとなく・漠然と)決まって、だらけた日常に少し動きが出てきて、ここにも何か書いてみようかなという気分になって。去年と同じ日に、同じ場所に出かけて、同じ人と同じことをして、お互いにどれだけ変わったか確認する。それだけなのに。君と会っても、山のレストランで一緒に食事する夢を見た、なんて話を僕はしないだろう。そこに山があって、君が一緒にいるのなら、説明抜きで山に登ってしまった方がいい。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月10日

今はまだ本気出してないだけ

 暑さと、もうすぐ戦争が始まるのではという雰囲気の中、今はやや投げやりな生活である。惰性で毎日フランス語の発音練習をしたり、筋トレしたり、ただ習慣になっていることをするのみ。流行の言い方をすれば、僕は今はまだ本気出してない。戦争が始まったら本気出す。戦争が始まったら本気出すのである。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月21日

相互依存

 前は仲良かったのに、それぞれ結婚したり出産したりで何となく疎遠になってしまった友達3人と、同日の朝→昼→夜に偶然次々と再会した。偶然‥‥今日はまぁそういう日だったんだろう。3人とも若くて真面目で、どんなことに対しても真剣に向き合って考え行動し、それで上手くいかなかったときには悔し泣きするようなタイプで、要するに僕とは正反対で、「何言ってるんですか」「ちゃんとしてください」「そんなんじゃだめです」と彼女たちにはいっつも怒られていた、ような気がするのが懐かしい。僕はやっぱりそういう、若くてきちんとしていて、やや自信過剰で常に勝ち気で、でもときどき悔し泣きするような女のコから定期的に叱られていないと、日々を生きている、という実感が持てないのだ。「ダメ男」と、「デキる美女」のペアを目にして、なぜと疑問に思うあなたは、僕ほど「ダメ」ではないし、美人かも知れないがたぶん「デキる」わけでもないんだと思う。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月15日

歌詞

 庭でセミが歌おうとしているが、歌詞を忘れてしまったみたい。出だしで苦戦している。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月13日

不安の種

 不安をコントロールして、程よい大きさにして、感覚を研ぎすますための砥石として使う、なんて言うと、格好よく聞こえるし、簡単そうなので、いつか実践してみたい。こんなふうに。

 国民の皆さま、核ミサイルが落ちてきた際には、地面に伏せ、頭を守ったままの体勢で、速やかに焼け死んでください、という政府公報を初めてTVで見た日には、大笑いしてしまった。地震が起きて、原発がメルトダウンしても大丈夫、東北のお米を食べましょう、放射能は人体には無害です。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

エステ

 約10ヶ月ぶり(間があいてしまった)に歯科の定期検診に行ったら、歯がよく磨けていると褒められて、エステに行ったようないい気分になった。電動歯ブラシは何を使っているのか訊かれたけど、僕は手で磨いている。「お姉さんが磨き方教えてくれたんじゃん」「そうでしたっけ?」ちなみに想像だがエステでは、肌が綺麗だとか、客を褒めるのではないだろうか。どっこも褒めるところがない客でも、「耳たぶの形がいいですね、ピアスが似合いそう」とか何とか、とにかく見つけて褒める(まぁ想像だが)。老人になったら介護施設ではなくエステに行きたい。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月12日

 行こうとする人と、着こうとする人、どちらが確実に行けるだろう? 先に着くのはどっち? というかその2人は、同じことをしようとしていると言える?

 僕は行く。着くかどうかだけを気にする人たちが、誰も行こうとはしない場所へ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月10日

陰謀説

 陰謀説をとるか、偶然説をとるか。意味があると考えるか、意味はないと考えるか。夏が暑いというのは、たんなる偶然だと思う。意味はあると思うけど、陰謀ではない。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本

 日本はいい国だ、日本人さえいなければ。日本はこれ以上いい国にならなくていいと思う。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

ふつう

 欲しがらなくても、手に入れることができる。自分が恵まれているとは思わない。恵まれていないとも思わない。全然普通だ。ただ余程のことが起きたというだけで、普通だ。

 夢を見なくても、実現することはできる。なのにどうして、夢を見るのか。欲しがらなくても、手に入れることができる人が、どうして欲しがるのだろう。やっとわかったのだけど、僕は欲しいのではなく、欲しがりたいのだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

よほどのこと

 自分が今持っているものの中から、自分が今欲しいものを探す。それが意外と難しい。持っていないものを欲して、それを手に入れるのと同じくらい難しい。僕が今持っているものの大半は、改めて欲しいとは思わないものだが、余程のことがない限り、僕はそれらを手放すこともないだろう。

 欲しがらなくても、手に入れることはできる。夢見なくても、実現することはできる。それでも僕は欲しがる。夢見てしまう。余程のことが、起きたのだ。自分が恵まれているとは思わない。恵まれていないとも思わない。余程のことが起きたというだけだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月 8日

正夢化

 起きているときでも、その夢の情景が、幻のように蘇り、現実と二重写しになる。数年前の春に見たリアルな白日夢が、あまりにリアルだったもので、ずっと気になっていた。僕たちは車に乗っていた。君と僕と、運転席に誰か。助手席にもう1人誰か。

 開けられた窓から初夏の風。助手席の誰かが振り返り、何かを言い、僕たちは笑う。木漏れ日の下を車は行く。そんな感じの幻で、あれは誰なのか、いつなのか、僕たちは何をしにどこへ行くのか、など気になる点は、いくつかあった。

 正夢になってしまった夢を、それ以上繰り返し見ることはない。僕は夢の正夢化を望むのか。今はどうでもよくなった。ほんとに、誰が誰でもいいし、いつがいつでもいい。

 既にもう、何年も前に、あの時点で僕たちは、一緒に車に乗り込んだのだし、あれから季節は進んだのだし、何をしに、どこに向かっているのかは、着けばわかると思う。じきに着くだろう。そこできっと、たぶんきっと、前席の2人と、後席の2人が、ペアになって踊るのだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月 7日

静か

 去年のいつだったか、君と一緒に行った晩餐会には、日本の外交官も来ていた。軍服姿の軍人や、民族衣装を着た王様、タキシード姿の政治家たち。ブラックジーンズにモヘアのセーターを着た僕は場違いだったが、ヨーロッパの大人たちの目には、僕は20代の若者と映るらしく、君の友達ということもあって、ギリギリ受け入れてもらえたのだろう。

 一方で夫人とずっと日本語で会話しているその外交官は、可哀想なくらい浮いていて、しかもそのことに気づいてない様子で、最後には僕は、彼らを可哀想だと思うことをやめた。意識してやめた。

 繰り返し見た夢は、いくつかまとめて正夢になった。君が僕をステージに引っ張り上げて、観客みんなに紹介するあの夢は、そのまんまの形で現実になった。そのあまりの正夢ぶりに、僕は驚いてしまって、何も言葉が出て来なかった。「何か話して」と君に言われたけど、何も。勉強してきたフランス語も、英語も、日本語も。

 自分の気持ちを声にすることなど、到底不可能に思える。いくら外国語を勉強しても。とりあえず聞く耳だけは得たのかも知れないけど、僕には声がない。僕の心中には模様のような文字だけがあり、音はない。ここはとても静かだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

お金

 色んな国で拾ったり、チップとしてもらったりした1ドル札が、ついに10枚になったので両替に行った。アメリカに行くことは当分ないだろうから、持っていてもしょうがない。だいたい1100円になり助かった。僕は日本円をほとんど持っていないから。

 お金がないときにはお金を使わないようにしている。ただ不思議なことにお金を使わないでいるとお金はどんどんなくなっていくのだった。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブルドッグを金庫に入れて

 駅を通過する貨物列車を見て、老婆が長いねと言った。僕たちはみんなその言葉を聞いたけれど、彼女が誰に言ったのかは知らない。雪山で遭難した人たちを助けに行く夢を僕は見ていた。麓の町は夏真っ盛りで、雪山の遭難者の話を信じる者などなかった。若い母親がベビーカーを1台貸してくれただけである。「これで怪我をした人を運べばいいわ」



 眠るブルドッグを金庫に入れて、それで準備万端という不思議さがいかにも夢だが、僕はあの高い山を目指したのだった。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月 6日

アメリカ人男性に訊いてみた

 アメリカの正義も崩壊する、と言っていたのが印象的で、ものすごく言い難いことを正直に語っている感じがした。以前空港で出会ったアメリカ人男性にネットを介して訊いてみたのである。今年中に戦争が起きると思う? 日本は核で叩かれて縄文時代にまで退化させられるのかな?

 そう思いたくはない。けど戦争のようなものは起こるだろう。そして遠からず我々アメリカ人が思い描いている「正義」や「自由」も崩壊する。疑問の余地はない。残念に思うよ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

明後日

 明日は明日の風が吹く。そうじゃなくて、明日には明後日の風が吹くといいなと思った。





| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月 1日

2列

 朝起きると、眉毛が2列(2段)になっていた。上の列は剃り落し、目に近い方はそのまま残した。そうやって僕は、ガイジンのような目元を手に入れたのだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月29日

夜 昼

 夜が明けると、いきなり昼がやってきた、僕の大好きな君は処女作にそう書いた。

 そして私はもう、子供ではなかった、と冒頭に書き、それを僕は「私は以前とは違っていた」と日本語に訳した。それで良かったのかどうか、わからない。

 君は日本語がわからない。僕が渡した日本語の翻訳原稿を、必ず読むから、みてて、と約束した。あなたがフランス語を読めたのだから、私だって日本語を読める、もっと簡単に読めるようになる。



 夜は明けて、いきなり昼になる。私は以前と違っていた。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

永沢さん

 僕はNHKのラジオ番組を使ってフランス語を勉強した。「ノルウェイの森」の永沢さんを真似て。あのキャラクターには大きな影響を受けた。

 努力と労働は違う。お前らはただ働いているだけだ。はいお疲れさまでした、ってだけだ。おれは努力する。取れるものは全部取る。行けるところまで行く。

 人生は不公平だ。世の中は不平等だ。けど逆に考えれば、そういう社会は、才能のある個人がその実力を発揮できる社会でもある。だから自分で自分を憐れむな。

 僕は他に読むものがなくなると、「ノルウェイの森」の永沢さんの言葉を読み返した。以前はそうだった。今は違う。似たようなものだけど少し違う。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

ガストの配達

 カマトトの配達というからデリヘルか何かかな、と思っていたが「ガストの配達」を読み間違えていただけだった。夢も希望もない世の中になった。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

黄緑

 金髪を黄緑色に染めた白人の女のコが前から歩いて来たので、その髪いいね、すごく似合うよと頑張ってテレパシーを送ってみた。



 そしたらすれ違うときにこっちを見て、にこっと笑ったので、通じたんだと思うことにしたわけ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月28日

睡眠学習

 フランス語の勉強をしたあとに、昼寝をしてみることにした。睡眠学習の効果を、期待して。そしたら誰かに叩き起こされる夢を見た。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

機械の体

 目を閉じると、僕はサイボーグになっていた。サイボーグのファッション・モデルとして、ファッション・ショーで歩いた。人間たちのために、ポーズを決めた。舞台を何往復しても、疲れなかった。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月22日

ブルーハーツ

 僕は目を閉じて、夢のつづきを見た。マルバツでみんなの質問に回答している女性は、よく見ると君だった。「来てくれたのね」。僕はブルーハーツみたいに、「ハグしてほしい」だとか「キスしてほしい」だとか唸った。

 それは質問じゃなかった。フランス語でも英語でもなかった。というか言葉でもなかった。君も言葉では回答せず、僕の肩に軽く手を置き、僕の左右の頬に指でマルとバツを描いて、それからキスした。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

いま ここ

 僕はこの家に1人で住んでいる。この町に1人で暮らしている。ずっといるわけじゃない。近いうちにどこか他へ行くと知っている。でもまだしばらくはここにいる。幸せってこういうことなんじゃないか、とふと思った。「まだしばらく」なんて言葉を「今」「ここ」の自分に対して使えること。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

今月の花

 近所に小さな公園がある。小さめの公園というか大きめの庭というか。だいたい一年中何かの花が咲いている。今月の花の写真を撮って外国の友達に見せたら、ハイビスカスかと訊かれた。もちろん違う。その友達は日本をハワイかタヒチのような熱帯の島だと思っているようだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月21日

ボーイ・ミーツ・ガール




Dsc_0052_2



 夢は実現するより、もういちど見る方が難しい。どんなに突拍子もない夢でも、叶えてしまう方がずっと簡単だ。フランス語の台詞はほとんど聞き取れなくて、美しいモノクロの映像だけを見つづけることになった映画。前にこんな夢を見て、実現させてしまったっけな、と思った。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

マルバツサイン会

 質問票を持って列に並んで、マルバツを記入してもらう夢を見た。椅子に座った女性がマルバツで答えるサイン会のようなもの。みんなきちんとプリントアウトしたアンケート用紙を持っている。ノートの切れ端に手書きした質問票を持ってきたのは僕だけのようだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

源氏物語

 失った人の代わりに、別の人を求めて、それでも満たされなくて、次々とまた別の人を身代わりにして、最終的にすべてを、完全に失ってしまう。知力も財力もある美貌の青年だからこそ、楽々とすべてを手に入れられる人だからこそ、の悲しみに、ほとんど正反対である僕のような人間が、ここまで感情移入できるのは、なぜだろう。手に入れたこともないものを、失ったような気分になってしまうのは、なぜだろう、不思議に思う。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

ボーイ・ミーツ

 雨のシーンはなかったけど、ずっと雨が降っているみたいな映画で、どうしてそう思うのか不思議でしょうがない。雨の日に観たからだろうか。6月に観たからだろうか。25年前に国分寺で観たカラックスの映画を。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月15日

何でも

 今日は何でも覚えていられる日だったのに、何も起こらなかった。夢はこんな夢。でも本当はそうじゃない。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月14日

雪女

 雪女のお話が好きだ。人間の女に化けて、好きになった男の前にあらわれた雪女。偽名は「お雪」。そのまんまじゃないかと思うが、そこが可愛くていい。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月 8日

方向音痴

 立ち止まって、自分の行いを、振り返ってみる。ちょうどいいときに振り返らなければならない。僕は方向音痴。つまりどのタイミングで振り返ればいいのかを間違うのだ。そして方向を見失う。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

どこだ

 安直建設、という冗談としか思えない名前の建設会社がある。歩いてすぐのところに。いい勝負なのが、カットハウス「ここだ」。どこに行ってもそういうものばかりを目印にしてしまい、道に迷う。読み間違えているのだから、当たり前だ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月 7日

経験豊富

 結局のところ。経験が教えてくれるポイントはそこだ。言うか言わないか。言うとすればいつ言うのか。いつまで黙っているのか。それなのに僕の経験は、言わなくていいことを言うような口調で、日々のわけのわからなさだけを僕に教える。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

準備

 今にして気づいてみれば、君の弾く超悲劇的な曲の、あの激しい演奏が、つづく幸せな日々を準備していたのだった。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

白 青

 白い薔薇の花が、青い壁をバックに夏の入道雲のように見えた日だった。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月 6日

兵隊さん

 1年中ブーツを履いていたら、ブーツを履いたときの歩き方がデフォルトの歩き方になってしまった。足を大きく前に蹴り出して、踵から着地するような歩き方が。兵隊さんみたいだな、って思う。家の中でもそんな、空気を蹴飛ばして歩くような歩き方になっていて、君に指摘される前に予防線を張っておく。ちょっと馬鹿みたいだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラッキー

 毎日決まった時間に体重計に乗って、ちょうど50.0kgだったらスーパーラッキーということにしてある。ぴったりの数字になることは滅多にない。そうならなくても普通にラッキーだ。毎日体重計に乗るような規則正しい生活ができるだけで、僕はラッキーマンだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

6月6日にUFOが

 自分で自分の誕生日を間違えてしまった。1ヶ月以上間違えてしまった。僕の誕生日は6月6日ではない。なのにどうして誰も声をかけてくれないのかと、勝手に悲しんで帰りのバスに乗った。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

曲線

 曲線が、階段のように無限に積み重なっていく夢を見た。僕は上からその様子を見ていた。そのあとで直線が何本か、液体に浮かんでいる夢を見た。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月 4日

正された間違い

 自分で書いた文章を自分で読み返して、間違い探しをやっている朝から晩まで。今こそ使うべきだろう「脳みそがウニになる」という言葉。というか‥‥

 ‥‥間違いを正したら、間違いはどうなるのだろう。正された間違いは、どこに行くのだろう。正された間違いを受け入れてくれる施設みたいなものがあって、そこに行って余生を送るのか。正しさとして生まれ変わる日を待ちながら? 生まれてすみません、なんて遺書を残して、消えてしまう間違いもきっと少なくはないのだろう。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

家族ゲーム

 家族で森と湖に囲まれたスイスの町を旅する夢の中で、僕の視点は不安定だった。僕はある瞬間には父親の視点から、また別の瞬間には息子の視点から町を見ていた。一緒にいた女性はそれに応じて、妻になったり母になったり。本当は誰だったんだろう、彼女は。そして僕は。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

電話番号なし

 スマホとガラケーを併用している忙しそうな人はよく見かける。僕のように電話番号は持っていないがスマホもガラケーも持っている、という人はいるだろうか。アラーム時計として使っているガラケー。ただ電話番号を持たずに普通の勤め人をやるのは難しいと思うけど。

 1円で手に入れた、ドコモのスマホの端末がある。SIMは抜き取ってあるので、通話はできない。というか通話以外のことなら何でもできる。世界中どこでも、フリーのWiFiに接続して、無料で。スマホの操作は難しいけど。難しいのでついノートPCを使ってしまうけど。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月 2日

 お腹に窓がある人の夢を見た。近づいて窓を開けると、「なぜそんなことをするの?」とフランス語でその人は言った。「ええっと、」「風を入れるのさ少し暑いし」




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月 1日

才能

 才能がないので、書くのを我慢する、発表するのを控える、などということを、僕はしない。我慢とは、僕の才能に、金を支払う人たちが、することだ。我慢して、払ってもらう。我慢して、読んでもらう。大丈夫、僕には、まったく才能がないわけでは、ないのだ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

明日のこと

 2週間前、髪を切って、濡れたような黒に染めた。5分前、ふと思いついて、体重計に乗った。今、雨の音を聞いていたら、眠くなってしまった。明日のこと、考えている。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

チェックアウト

 5月X日、靴下を履くのをやめた。コタツから布団を外した。昼間の暑さに耐えきれなくなったからだが、夜はまだ冷える。

 6月X日、ホテルを出発して、どこかに行く夢を見た。20年前から、繰り返し夢に出てきた、巨大なホテルだ。どこへ向かうのかわからないけど、もしかしたら僕はもう、このホテルの夢は見ないかも知れない。地図を見て、駅から駅へ。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

«そういうダンス