2017年6月22日

ブルーハーツ

 僕は目を閉じて、夢のつづきを見た。マルバツでみんなの質問に回答している女性は、よく見ると君だった。「来てくれたのね」。僕はブルーハーツみたいに、「ハグしてほしい」だとか「キスしてほしい」だとか唸った。

 それは質問じゃなかった。フランス語でも英語でもなかった。というか言葉でもなかった。君も言葉では回答せず、僕の肩に軽く手を置き、僕の左右の頬に指でマルとバツを描いて、それからキスした。




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いま ここ

 僕はこの家に1人で住んでいる。この町に1人で暮らしている。ずっといるわけじゃない。近いうちにどこか他へ行くと知っている。でもまだしばらくはここにいる。幸せってこういうことなんじゃないか、とふと思った。「まだしばらく」なんて言葉を「今」「ここ」の自分に対して使えること。




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今月の花

 近所に小さな公園がある。小さめの公園というか大きめの庭というか。だいたい一年中何かの花が咲いている。今月の花の写真を撮って外国の友達に見せたら、ハイビスカスかと訊かれた。もちろん違う。その友達は日本をハワイかタヒチのような熱帯の島だと思っているようだ。




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2017年6月21日

ボーイ・ミーツ・ガール




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 夢は実現するより、もういちど見る方が難しい。どんなに突拍子もない夢でも、叶えてしまう方がずっと簡単だ。フランス語の台詞はほとんど聞き取れなくて、美しいモノクロの映像だけを見つづけることになった映画。前にこんな夢を見て、実現させてしまったっけな、と思った。




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マルバツサイン会

 質問票を持って列に並んで、マルバツを記入してもらう夢を見た。椅子に座った女性がマルバツで答えるサイン会のようなもの。みんなきちんとプリントアウトしたアンケート用紙を持っている。ノートの切れ端に手書きした質問票を持ってきたのは僕だけのようだ。




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源氏物語

 失った人の代わりに、別の人を求めて、それでも満たされなくて、次々とまた別の人を身代わりにして、最終的にすべてを、完全に失ってしまう。知力も財力もある美貌の青年だからこそ、楽々とすべてを手に入れられる人だからこそ、の悲しみに、ほとんど正反対である僕のような人間が、ここまで感情移入できるのは、なぜだろう。手に入れたこともないものを、失ったような気分になってしまうのは、なぜだろう、不思議に思う。




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ボーイ・ミーツ

 雨のシーンはなかったけど、ずっと雨が降っているみたいな映画で、どうしてそう思うのか不思議でしょうがない。雨の日に観たからだろうか。6月に観たからだろうか。25年前に国分寺で観たカラックスの映画を。




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2017年6月15日

何でも

 今日は何でも覚えていられる日だったのに、何も起こらなかった。夢はこんな夢。でも本当はそうじゃない。




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2017年6月14日

雪女

 雪女のお話が好きだ。人間の女に化けて、好きになった男の前にあらわれた雪女。偽名は「お雪」。そのまんまじゃないかと思うが、そこが可愛くていい。




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2017年6月 8日

方向音痴

 立ち止まって、自分の行いを、振り返ってみる。ちょうどいいときに振り返らなければならない。僕は方向音痴。つまりどのタイミングで振り返ればいいのかを間違うのだ。そして方向を見失う。




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どこだ

 安直建設、という冗談としか思えない名前の建設会社がある。歩いてすぐのところに。いい勝負なのが、カットハウス「ここだ」。どこに行ってもそういうものばかりを目印にしてしまい、道に迷う。読み間違えているのだから、当たり前だ。




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2017年6月 7日

経験豊富

 結局のところ。経験が教えてくれるポイントはそこだ。言うか言わないか。言うとすればいつ言うのか。いつまで黙っているのか。それなのに僕の経験は、言わなくていいことを言うような口調で、日々のわけのわからなさだけを僕に教える。




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準備

 今にして気づいてみれば、君の弾く超悲劇的な曲の、あの激しい演奏が、つづく幸せな日々を準備していたのだった。




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白 青

 白い薔薇の花が、青い壁をバックに夏の入道雲のように見えた日だった。




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2017年6月 6日

兵隊さん

 1年中ブーツを履いていたら、ブーツを履いたときの歩き方がデフォルトの歩き方になってしまった。足を大きく前に蹴り出して、踵から着地するような歩き方が。兵隊さんみたいだな、って思う。家の中でもそんな、空気を蹴飛ばして歩くような歩き方になっていて、君に指摘される前に予防線を張っておく。ちょっと馬鹿みたいだ。




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ラッキー

 毎日決まった時間に体重計に乗って、ちょうど50.0kgだったらスーパーラッキーということにしてある。ぴったりの数字になることは滅多にない。そうならなくても普通にラッキーだ。毎日体重計に乗るような規則正しい生活ができるだけで、僕はラッキーマンだ。




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6月6日にUFOが

 自分で自分の誕生日を間違えてしまった。1ヶ月以上間違えてしまった。僕の誕生日は6月6日ではない。なのにどうして誰も声をかけてくれないのかと、勝手に悲しんで帰りのバスに乗った。




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曲線

 曲線が、階段のように無限に積み重なっていく夢を見た。僕は上からその様子を見ていた。そのあとで直線が何本か、液体に浮かんでいる夢を見た。




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2017年6月 4日

正された間違い

 自分で書いた文章を自分で読み返して、間違い探しをやっている朝から晩まで。今こそ使うべきだろう「脳みそがウニになる」という言葉。というか‥‥

 ‥‥間違いを正したら、間違いはどうなるのだろう。正された間違いは、どこに行くのだろう。正された間違いを受け入れてくれる施設みたいなものがあって、そこに行って余生を送るのか。正しさとして生まれ変わる日を待ちながら? 生まれてすみません、なんて遺書を残して、消えてしまう間違いもきっと少なくはないのだろう。




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家族ゲーム

 家族で森と湖に囲まれたスイスの町を旅する夢の中で、僕の視点は不安定だった。僕はある瞬間には父親の視点から、また別の瞬間には息子の視点から町を見ていた。一緒にいた女性はそれに応じて、妻になったり母になったり。本当は誰だったんだろう、彼女は。そして僕は。




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電話番号なし

 スマホとガラケーを併用している忙しそうな人はよく見かける。僕のように電話番号は持っていないがスマホもガラケーも持っている、という人はいるだろうか。アラーム時計として使っているガラケー。ただ電話番号を持たずに普通の勤め人をやるのは難しいと思うけど。

 1円で手に入れた、ドコモのスマホの端末がある。SIMは抜き取ってあるので、通話はできない。というか通話以外のことなら何でもできる。世界中どこでも、フリーのWiFiに接続して、無料で。スマホの操作は難しいけど。難しいのでついノートPCを使ってしまうけど。




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2017年6月 2日

 お腹に窓がある人の夢を見た。近づいて窓を開けると、「なぜそんなことをするの?」とフランス語でその人は言った。「ええっと、」「風を入れるのさ少し暑いし」




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2017年6月 1日

才能

 才能がないので、書くのを我慢する、発表するのを控える、などということを、僕はしない。我慢とは、僕の才能に、金を支払う人たちが、することだ。我慢して、払ってもらう。我慢して、読んでもらう。大丈夫、僕には、まったく才能がないわけでは、ないのだ。




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明日のこと

 2週間前、髪を切って、濡れたような黒に染めた。5分前、ふと思いついて、体重計に乗った。今、雨の音を聞いていたら、眠くなってしまった。明日のこと、考えている。




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チェックアウト

 5月X日、靴下を履くのをやめた。コタツから布団を外した。昼間の暑さに耐えきれなくなったからだが、夜はまだ冷える。

 6月X日、ホテルを出発して、どこかに行く夢を見た。20年前から、繰り返し夢に出てきた、巨大なホテルだ。どこへ向かうのかわからないけど、もしかしたら僕はもう、このホテルの夢は見ないかも知れない。地図を見て、駅から駅へ。




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2017年5月 2日

そういうダンス

 君が音楽を演奏した。その音楽が僕を見つけた。その音楽が僕を君の元へ連れて行った。その音楽が僕にそういうダンスを踊らせたのだ。君は自伝で語った。「死ぬほど、踊らせてあげる」



You played music.The music found me.

The music brought me to you. Such dance I danced.

By the autobiography you told. I make you dance.




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三日月

 クロワッサンはフランス語で「三日月」という意味だ。正にその形をした月を見上げる。と風が吹いてきた。月から直接吹いてきたような風だ。風にクロワッサンの香りがするようなのだ。

 幸福になる力と、不幸に耐える力は、別のものだという。僕は不幸に耐える力を持っていて、その力はホンモノだと思う。けれど僕は不幸になることがなくて、せっかく持っているその力を、存分に使う機会がない。それは不幸なことで、それに耐えている、それに耐える力がある、ということだ。




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2017年4月29日

絵文字が50

 ねぇ、私はいつも、いつでも、すべてが最高にうまくいくと思っているよ、絶対に。だから「ありがとう」って言うの。ね。私は最初にありがとうって言うの。真ん中ぐらいでも「ありがとう」って言って、最後にもまた「ありがとう」って言う。つづけて絵文字が50個。僕が心配して書いて送った気取った英文の深刻なメールにさえこんな返事が来て、僕には君をますます好きになる以外の選択肢はない。




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2017年4月28日

すぐ

 君にメールしたら珍しくすぐ(数時間)で返事が来たけどすぐには読まなかった。君に書いて送った英文を確認して、何度も確認して、それから返信を開いた。どきどきした。




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2017年4月26日

1円玉

 道端に1円玉が数百枚積み重ねてあるのを夢で見た。いや夢じゃなかったかも知れない。本当に見たのかも知れない。とにかく僕はそれを拾わなかった。写真も撮らなかった。無視して通り過ぎた。本当にあったことを全部「夢で見た」ということにして、忘れてしまおうと思ったのだ。




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薬局の看板

 外国人の友達が薬局の看板を指差している夢を見た。訊いてくる、なんて書いてあるの? 人鮫薬局。ヒトサメ? 人はヒューマンって意味で、鮫はシャーク。ありえないわ、なんか怖い。




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2017年4月19日

白 赤 ピンク

 羊が放牧されている都市の夢を見た。都市はこの間まで滞在していたフランスの町だろうが、登場人物は日本人。ずっと雨が降っていた。羊たちが赤い傘をさしていて、人は濡れていた。ベランダに干したままの、ピンク色のタオルや下着、乾きそうにない。




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2017年4月11日

間違われる

 フランス滞在中は、女性と間違われることが多かった。僕は痩せていて、体形的に女性に見えるらしい。トレンチコートのベルトを締めて、スキニーのジーンズにブーツ。確かに女性ぽかったかな、と思う。パルドン・マダム? ってやたらと道を訊かれたけど、答えられなくて悪かった。




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おごられる

 フランスのじいさん・ばあさんの団体40人と行動を共にした。めちゃくちゃ陽気な白人。暇そうにしてたら、声をかけられた。朝からシャンパンをあけて、そのあともずっと赤ワインを飲んで。こんなうまいワインは初めて、と言ったら、延々とおごってくれた。酔ったまま世界中旅行してまわっているらしい。




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2017年4月 9日

貢がれる

 書店で君と会う。

「来たよ」

「あはは、来たし(笑)」

「いつまでいるんだっけ?」

「日曜まで、あなたは?」

「月曜には帰るかな」 


 トークイベントみたいな集まり。がやがや。

「本にサインしてあげる」

「いちばん・だいすきな・ともだちへ」

「これ、売り物じゃ?」

「店員さん、すみません、いくらですか?」

「いいの、あげる」

「2冊持ってるよ」

「じゃ3冊目だ」

「あなたへの・みつぎもの・です」

「ああありがとう」


「あ店員さん、これ」

「はい?」

「貢物なの」

「わかりました」


 わかったのか? あとでレシートをもらった。18ユーロだった。




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お祭り

 近所で祭りのようなものが行われていた。フランス人が解釈した獅子舞的なものが、車道を練り歩く。子供と、その親たちが見物していて、僕も楽しんだ。




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2017年4月 6日

説教される

 カフェでおじいさんに説教される。

「昨日もいたな、ていうか毎日いるな、お前は」

「はい?」

「何を読んでいる?」

「日本語の小説です」

「フランス語は読めないのか?」

「ほとんど読めません、英語なら少しわかります」

「フランスで何の役に立つんだ英語が」「お前はイギリス人か?」

「いえ‥‥日本人です」

「ていうか毎日いるな、お前は」「おれは帰るぞ、さいなら」

「また明日」

「あのな‥‥」




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挨拶される

 小学生くらいの女のコと目が合った。ボンジューと挨拶してくる。こんちはマドモワゼル。ねぇ昨日もいたよね、てか毎日いるよね、日本人なの? あなたクールだよ。お嬢さんもね。バイバイ。




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2017年4月 5日

コバエジゴク

 今年は日本で桜を見れなかった。残念に思っていたけど、フランスにも似たようなピンクの花があって、風に花びらを散らしている。桜とは違って、さよならを言われているような、寂しい気持ちにはならない。



 日本に送った問い合わせのメールに、返事が返ってくるまでは、植物園で食虫植物を見て過ごす。コバエジゴクの実物を見るのは初めてだが、あんなに小さいとは知らなかった。1万倍の拡大模型があるのだが、コバエも1万倍に拡大されてて、迫力があり、目がそらせない。




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2017年4月 4日

スーパーボール

 いつからいるんだっけ? と君に訊かれる。もうわからなくなってしまった。用事は、済んでしまった。それで今は料理をしたり、動物園でキリンを眺めたりして過ごしている。スーパーで買いものしていると、これってレンジでチンするだけでいけるのかなぁ、なんて話かけられたりする。ハタチぐらいの若者に。I don’t sure. としか返せない。

 フランス語に吹き替えられたスタートレックをTVで見ている。だけどフランスのこの町に来て、キリンとフラミンゴだけで済ますのは、旧市街の夜景を見ずに過ごすのは、あまりにもったいない。そんな気になって、20時過ぎ、日が落ちるのを待って、繰り出す。帰りは、深夜になる。酔っ払いが、車道を挟んで、スーパーボールを使って、キャッチボールをしている。




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2017年4月 2日

スカイ・クロラ

 旧市街の夜景は美しい。夜は地下鉄に乗ってしまうのがもったいない。それで郊外のアパートまで歩いて帰る。数日前からか、スカーレット・ヨハンソンが出てる攻殻機動隊の映画がフランスでも公開になっている。それを観るのはやめて、アパートでスカイ・クロラを観た。




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2017年3月31日

空港にて

 パリの空港のTGVの駅で、爆弾騒ぎがあった。駅から少し離れたところにあるトイレに行って、戻ってくると、駅が封鎖されていた。小銃を持った兵士が、通せんぼをしていて、ホームに降りられない。片言しかわからなくて、空気を読んだだけだが、爆弾が仕掛けられたという情報があって、大丈夫だと思うけど、いちおう安全確認をしている、というふうに見えた。100人余りが、特に文句を言うこともなく、おとなしく待っていた。ひとり小さな女のコが、父親に抱きついて、震えていた。




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2017年3月15日

土星の輪

 土星と喋る夢を見た。いや土星が喋る夢かな。忘れてしまった。




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2017年3月14日

0909

 タイムスリップして、どこもかしこも、1930何年、みたいな雰囲気だ。戦争が始まりそうだ。北朝鮮と日本の間で。空から爆弾が降って来て、それでも僕がまだ生きていたら、借金を全部踏み倒せるかな。どさくさに紛れて、ここを出て行こう。僕自身に関しては、あんまり暗い予感はしないのだ。罪悪感を感じながらも、0909している。




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2017年2月22日

内側

 また別の言語で書かれた元のテキストを君が英訳したもの、をさらに翻訳。

 あなたの内側を見なさい。あなたは何を持っているのか。それをできる限り多くの人に、広く分け与えなさい。そうすればあなたは得られるはず。

 あなたが差し出せなかったものは何か。何が残ったのか。あなたが決して得ることのできなかったもの。それがあなたの中に残った。それと向き合いなさい。

 それは何? 永遠の愛? 夢? 決して得ることのできない愛を、あなたは自分で持っていて、誰にも差し出そうとしない。




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2017年2月14日

You are my precious center of the world.


「何を実現するか」と同じくらい、「どのように実現するか」が大事なのだ、僕にとっては。夢を実現した後で僕に唯一残るのは、「どのように実現したか」という記憶だけだから。

 それがわかっていても、僕は選ぶことができない。結果を選ぶことはもちろん、過程を選ぶこともできない。

 僕は過程を思い出しながら、結果よりも前に進んでいく。結果は後からついてくるなんて嘘だ。僕は過程を連れていく。僕は過程を連れて君を追いかけていく。




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2017年2月 8日

最終兵器花束

 フリーで仕事をしているディレクターの女性と再会した。広い会場。君とはあとで会う約束だったのにはぐれた。いつの間にかディレクターさんと2人になっていた。大勢いたのに。



 2人で花束を抱えて真夜中のメトロに乗った。嘘か真か、銃を持って乗るよりその方が安全なのだ。都市伝説・最終兵器花束。抱えていると向こうが見えないくらい大きな花束。だろう / はずさの曲でそんなのがあったな、と思った。




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2017年2月 7日

しりとり

 遠くでは人々がしりとりのような絆で繋がれている。明後日にはもう帰らなければならなかった。そこに帰ってしりとりに参加しなければならなかった。日本のヤフーで見てみると明後日のその時間は雪だった。ここはこんなに晴れているのに。




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8時間睡眠

 8時間眠るために8時間要する夢を見た。標準的な8時間の睡眠のために8時間目を閉じて活動停止しなければならない。1日の大半をベッドで過ごさなければならない。



 よく考えてみれば僕は現実でもそういう生活をしていた。夜中に目を覚まして眠れなくなり、朝方まで目を閉じたまま横になっている。やっと眠る。そうして目を覚ますと昼だ。すぐに次の睡眠のための準備にかからなければならない。




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2017年2月 5日

YOYO

 トイレはYOYO、それって何のジョーク? ここではマーチンのブーツを履いている若者が多い。メトロの階段でやたら目につく。しかも色は黒じゃなくて赤茶色。TVドラマ? 映画の影響? 何か理由がありそうな気がするけど、偶然のような気もする。



 部屋に花を飾った。マグカップを花瓶代わりにして。何日間かスイートルームに滞在。フロントに日本語が話せるスタッフがいて安心。清掃のおばちゃんは僕より流暢な英語を話す。今日の掃除は要らないと言ってしまった。




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2017年2月 3日

すぶた

 韓国の屋台で、中華料理を食べる夢を見た。ありそうでなさそうな設定。僕はどうしてそこが韓国だと、あんなにも強く思えたのだろう。ちなみに僕は酢豚を。同行したハンサムな友人は麻婆豆腐を食べた。現実にはもう会わなくなった大昔の友人だ。店の子供たちと僕の友人が、中国語で何か話しているのを聞いた。




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2017年1月28日

気温と湿度以外

 外国に行って日本に帰ってくると僕は、日本は暑いなと思ったり、日本は寒いなと思ったりする。毎回それ以外の感想を持てないのが不思議だが、その暑さ寒さで帰国を実感するのだ。日本で感じる暑さ寒さには、他の国にはない独特のものがあり、僕は次の出国までそれに慣れることがない。




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2017年1月18日

 翻訳の見直し作業。もうこんな時間。今日ははかどった。

『つまり「根」が、自分の心の中にある。その根に苦痛という栄養分を与えても、喜びの花を咲かせることはできる。逆に、喜びという養分を与えても、必ず美しい花が咲くわけではない。

 私たちはみんな、そういう根を持っている。外側からやってくるどんな悲しみも、どんな苦痛も、変化させ終わらせる力を心の中に私たちは持っているのだ。』



『そしてそう、私の中には、音楽という根があった。私はその根に怒りや悲しみの養分を与え、花を咲かせ、爆発させていた。私はそうやって、悲しみを祝福していたんだ。』




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2017年1月16日

みんな、死ぬほど、踊らせてあげる。

 朝起きて1階に下りてきて、台所の温度計を確認すると2℃だった。なるほど寒かった。とりあえずゴキブリは死ぬだろう。僕だって死にそうだ。朝食をつくりコタツのある部屋に持って行って食べる。後片付けもせずそのままコタツで手がけている翻訳の直しをほんの少し進めた。

『10月のこと。女生徒たちに人気があった、男の先生が、私にこう言った。君、ピアノをやってるんだって? 良かったらみんなの前で、何か弾いてみてよ。え? クラスの馬鹿女どもの前で? ためらったけど、私は弾くことにした。音楽で自分を表現する。これはいい機会だと捉えて。三たび私は、ショパンを選んだ。さぁ私と一緒に、ダンス、ダンス。みんな、死ぬほど、踊らせてあげる。』

『で、演奏が、終わった。その後の沈黙を、沈黙が埋めていく。唖然として私を見るみんなの、その沈黙に、さらに重い沈黙が、次々と、重なっていく。』

『ピアノがまた私に、新しい世界を開いてくれたのだ。クスクス笑う声も、あざけりの言葉も、消えた、完全にね。誰かが、たぶんいちばん臆病な誰かが、おずおずと、私に拍手した。みんなが、それにつづく。ピアノのある教室は、絶叫のような拍手で満たされた。』




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酢豚

 韓国の屋台で中華料理を食べる夢を見た。現実にはありそうでなさそうな設定。ちなみに僕は酢豚を。同行したハンサムな友人は麻婆豆腐を。もう会わなくなった大昔の友人だ。店の子供たちと僕の友人が中国語で何か話しているのを僕はただ聞く。




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2017年1月14日

紙吹雪

 紙吹雪のような雪が降っていた日、乗っていたバスがスリップして事故を起こした。頭と膝を軽く打って、目を覚ますと事故だった。パトカーが来て、通行人がじろじろとこっちを見る。うとうとしていた。どんな夢を見ていたのかは、もう覚えていない。 



 最近では突飛な夢を見ることがなくなってしまった。素人考えで分析すると、現実であまりにもありえないような体験をするものだから、それとバランスを取るかたちで、夢がつまらなくなっていったのか。昼間退屈な暮らしをしていれば、夜は宇宙で敵と戦うようなハラハラ☆ドキドキの夢が見られるのか。でも果たしてどっちがいいのかわからない。




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2017年1月13日

「猟奇的な彼女」

久しぶりに『猟奇的な彼女』を観た。日本で公開されたときに映画館で観て以来。記憶していたよりも、ずっと面白かった。

この映画、実話を元に脚色したものらしい。と聞いても当時は信じてなかった。

実際の体験が1、膨らませた部分が99だろう。そんなふうに思っていた。

でも今なら、これはノンフィクションだと聞かされても信じる。同じくらいのアンビリーバボー体験を僕もしてきたから。

「ありえない度」では負けない。

こういうありえない映画の、ありえない主人公たちの戸惑いに、リアルに共感できるようになるなんて、

それもまたありえない話。




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2017年1月12日

初夢

 今年の初夢はこうだった。正夢になるだろう。どこか外国の町だ。僕は真夜中に目を覚ます。窓の外を見ると雪だ。雪景色。屋根に雪が積もっていて、僕は手を伸ばす。指先が雪に触れる。




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2016年12月24日

コーヒー缶

ピアノはヤマハ。音はまぁまぁ。でもスツールが壊れていた。高さが調節できない。

君は笑顔で、座布団を1枚、2枚と持って来させる。

高い位置に座って、もいちど笑顔だ。

上から鍵盤をがんがん叩きつけたいのだ。



帰国してみると、仕事は山積していて、預金口座は空で、2週間ぶっつづけで働かなきゃならなくて。

ジョナサンまでもがサイトに「熱狂の2016年も終わり‥‥」なんて書いていて。

だけど冷蔵庫の豆腐の消費期限はぎりぎり切れてなくて、冷凍してたほうれん草は生きていて、まだいけるかな、と思ったりもしている。

お豆腐とほうれん草を主語抜きで茹でて食べる。



コーヒー缶に僕の顔写真がプリントしてある。

君の知り合いのコーヒー職人がつくってくれた。とても濃い。お湯を足してアメリカンにするか、ミルクを足してカフェオレにして飲んでねと言われた。

税関に何て言おうか悩んでいたけど、スーツケースは開けずに済んだ。本当に良かった。

スーツケースにはそれ以上に説明に困る品が入っていたから。



書の掛け軸。

君や君のお母さんと深い関わりのある高僧が書いて僕に贈ってくれた。何と書いてあるのかは読めない。

みんなで仲良く、とかそんな意味の言葉が書いてあるらしい。

訳すと「幸せになるための方法」てな感じのタイトルの本ももらった。高僧の本だ。

君たち2人は早く結婚しなさい、と言ってるのかも。



そう思ったのは僕だけじゃない。誰もが訊く。

君や君の家族と親しくしている僕を見て、

「結婚してるの?」

「してません」

「いつ結婚するの?」

「わかりません。するかどうかもわかりません」



僕たちの乗る車と平行して日産フィガロが走っている。日本以外の国でこの車を見るのは初めてだ。日本でももう滅多に見かけない。

よほど好きなやつが個人で輸入したのだろうか。



偶然、2人だけになったとき、至近距離で見て初めて気づいたんだけど、君のドキュメンタリー番組を制作している、フリーのディレクターの女性は、僕が思っていたより、ずっと年上だ。

25くらいだと思っていた。あまりに美人なのでわからなかった。

でもたぶん40近い。

尊敬するバレエダンサーについて、熱く語ってくれた。

その間ずっと、5分置きに、ボーイフレンドから電話やメールが来る。

「飲んでるみたいこの人」




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2016年12月22日

Both Sides Now意訳

Moons and Junes and ferris wheels

月と6月 回る観覧車

The dizzy dancing way you feel

クルクル踊り回ったら

As every fairy tale comes real

おとぎ話も現実になって

I've looked at love that way

愛ってそんなものかなと

But now it's just another show

でもその話にはつづきがあって

You leave 'em laughing when you go

舞台を降りれば笑い者

And if you care, don't let them know

気にしてない 他人は他人

Don't give yourself away

自分は自分でいればいい

I've looked at love from both sides now

愛を表と裏から見ていた

From give and take, and still somehow

最後はキブアンドテイクでしょ

It's love's illusions I recall

でもその愛は幻想だった

I really don't know love at all

愛って結局何だろうね

Tears and fears and feeling proud

悲しみも涙も乗り越えて

To say "I love you" right out loud

「愛してる」は大声で

Dreams and schemes and circus crowds

夢を追うには手順と人脈

I've looked at life that way

人生そんなものかなと

But now old friends are acting strange

けど友達は離れて行く

They shake their heads, they say I've changed

お前は変わってしまったと言って

Something's lost but something's gained

失うことで得てきた自分

In living every day

生きていくためにはしかたない

I've looked at life from both sides now

人生 表と裏を見てしまった

From win and lose, and still somehow

最後は勝つか負けるかでしょ

It's love's illusions I recall

でもこの人生は幻想だった

I really don't know love at all

人生って結局何だろうね




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2016年12月 1日

USJ

 ユニクロでウルトラストレッチジーンズとフリースジャケットを買った。今まで着ていたのと同じサイズ、同じ色のもの。それでも新しい服を買って着るのは心の健康にとってプラスだと感じる。たったの数千円で日々の生活が新しくなったような気分になれるのはいい。ユニクロでときどき買うのはこの女物のストレッチジーンズとフリースと靴下とヒートテックの下着ぐらいだけれど、買う度に品質が向上しているのはすごいと思う。見るとウルトラストレッチジーンズにはリベットが打ってあって、もはや普通のジーンズと何の違いもないのだ。パジャマとして使用しても問題のないくらいソフトな生地は洗濯20回で伸びてゴワゴワになってシルエットが崩れてしまうのが残念だが、まぁ2年で買い替えろよということかも知れない。たぶんそのころには更なる進化を遂げた究極のウルトラストレッチジーンズが今と同じ値段で売っているのだろう。




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