2019年3月20日

ストライプ 証明問題

 目を覚ますと僕はずいぶん若かった。学校に行かなければならなかった。春夏の服をしまった衣装ケースを探していた。たしかあの部屋の、あそこに置いてあったはずだけど? 大昔に住んでいた実家にいる。

 扉を開ける。でもその部屋は、僕の記憶どおりの部屋ではなかった。あったはずの衣装ケースも箪笥も、姿見さえもなかった。

 僕はどこからか見つけてきた誰かのスプリングコートの上に、レイユー・ベルティカルのシャツを羽織って、鏡台の前に立ってみた。全身を映すには余程後ろに下がらなければならない。夢の中でさえ奇抜な格好だと思いつつも、それで行くことにした。

 授業は今日が初日だった。パイプ椅子が並べられた講堂のようなところで、僕はアジア系の男子と、白人の女子2人と固まって座った。僕たち生徒はフランス語で喋っていたが、教師は英語で指示を出した(初日ということで仏語が苦手な生徒に配慮したのだろう)。

 プリントが配られた。数学の証明問題を解く。命題を証明するには幾通りかの方法があり、僕たち4人は、それぞれの出身国でもっともポビュラーなやり方でそれを解いていった。


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2019年3月17日

特売 畑

 スーパーに買い物に来ていた。店員が、特売の品を手に持たせてくれたけど、それ(何か覚えていない)は家に買い置きがあった。レジには長い列ができていた。僕は結局何も買わずに、店を出た。

 畑の様子を見に行った。広い畑だった。僕の畑なのか? 知り合いの女性と、彼女の夫と思われる男性が、2人で農作業をしていた。僕たちは今年の収穫について、少し会話を交わした。




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セーター

 ソファでうたた寝していると、声が僕を呼んだ。よだれを拭いて、辺りを見回した。昼食の用意ができていた。



 昼食のあとで、図書館に出かけようとしていた。まずは服が必要だったが、ソファのカバーをめくると、それは出てきた。ベージュ色のセーター(ピュール)と、黒いジーンズ。

 セーターは新品のように見えた。

 図書館までは、何で行こう? 歩いて行くと、片道1時間はかかる。車を使っていいか、声に訊いてみた。部屋に、声がまだ残っている気配があった。君はもう出かけていたが、声は残って、家事をしていた。




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2019年3月16日

ディアベリのワルツ

 君の部屋で、君が弾くピアノを聴いていた。両手で、大きな風船を抱えていた。僕には一種の超能力があった、心で思っただけで、その風船を膨らませることができた。しかしその逆は、できないようだった。曲の盛り上がりに合わせて、僕は風船を大きくしていった。どれだけ大きくすれば、パンと音を立てて割れるだろう? キャーと笑いながら、君は両手で耳を押さえた。




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2019年3月15日

同じ夢 同じ声

 笑っているうちに、自分が何を笑っているのか、わからなくなってしまった。そのことがおかしくて、また笑った。笑いつづけるのに疲れると、眠った。それからずっと寝ていたので、今日が何日かわからなくなってしまった。準備してそろそろ出発した方がいいように思えた。

 そんなわけで、僕が待ち合わせの広場に着いたのは、約束の1ヶ月前か1週間前か1日前だった。構わず待ちつづける僕に、声がかけられた。僕の名を呼ぶ声が。また同じ夢だ。また同じ声だ。僕は辺りを見回した。「上よ」と声が言った。声が窓から身を乗り出して、勢い良く手を振っていた。




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2019年3月14日

海岸に穴

 狂人が真夏の海岸に穴を掘っていた。穴は幾つもあった。彼は人を殺して埋めるのだと言った。穴の脇ではカップルが水着で抱き合っていた。

 狂人が警官たちを案内していた。通路には小さなお店が並んでいた。そのうちの1つに彼は入り、黒い油性のマジックを買った。そのマジックで店番の人がつけていたお面に落書きをした。警官たちは見て見ぬふりをしていた。



 古いホテルのような洋館の2階に、狂人が警官たちを連れてきた。そこが犯罪者たちのアジトだった。おれたちのこと、ニュースは何と言ってるかい? ビートたけしに似たリーダー格の男が訊いた。

 何も言ってない、そういう報道はないよ、と警官は言った。




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変な角度 声

 広場の壁は、地面と垂直ではなかった。55度とか75度とかの変な角度で、僕はそこに寄りかかって、声を待っていた。声と待ち合わせをしていた。

 気づくと、壁が90度になった。突然に。そして声が、僕の名を呼ぶ。僕は辺りを見回す。「上よ」と声が言う。声が窓から身を乗り出して、手を振っている‥‥




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2019年3月13日

砂漠 雨 ケンゾー

 アパルトマンの窓から身を乗り出して下を見ると、超大型のモーターバイクが何台か停まっていた。いったい誰の客だろう。というかいつから停まっているのだろう。僕は自転車で出かけることにした。スピードを出して走っていると、前を行くトラックが急停止して、土砂を積んだ荷台に頭から突っ込みそうになった。

 僕は経営する輸入チョコレート専門店で、客の女性に商品をアピールしていた。砂漠のようにビターで、雨のようにスイート、とか何とか。すぐ隣にはスーパーがあって、チョコレートならそこでも買えるのだ。差別化を図らなければ。

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 ファッション雑誌の街角スナップ、僕が愛用しているケンゾーの靴を履いたヨーロッパの若者が映っていた。この靴が人と被ったのは初めてだ。




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2019年3月12日

百円札

 缶コーヒーの代金を、大昔の百円札で支払おうとしているおじいさんがいたが、機械が受け取ってくれないようだった。役に立たないな、とおじいさんは言い、そのお札を僕にくれた。

 僕は代わりに百円玉を差し出したが、受け取ってもらえなかった。

「これはな、使えねぇんだよ、100円の価値はない、ゼロだ」

 おじいさんは去った。見ていると僕の手の中で百円札も溶けていった。




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statu quo, voix

 待ち合わせの広場に着いた。約束より少し早く着いた。花束とスーツケースを手に、そのままの状態で身動きせず待った。しばらくすると僕の名を呼ぶ声がした。ステイタス・クォーを解除して、辺りを見回した。「上よ」と声が言った。声が窓から身を乗り出して、手を振っていた。




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エレベーター 犬

 最上階でエレベーターを待っていた。ずっと長いこと待っていた。やっと扉が開いた。中から大きな黒い犬を連れた老人の団体が出てきた。ゆっくり出てきた。最後の1人と1匹が降りると、僕が乗り込む前に扉は閉じた。




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ファーストクラス

 カルテに「ファーストクラス」と記載のある少年が病院のベッドでグーグー寝ていた。




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2019年3月10日

サーカス

 小型のガンダムに乗った人間と猛獣が戦うサーカスだった。もちろん「ごっこ」なのだが、加減がわからなくなった猛獣たちが暴走し始めた。ガンダムに乗った男は象の足下の地雷を狙って銃を撃つが、全弾外してしまった。




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2019年3月 9日

占い師(夢)

 お前は自分のしたいことが何でも好きにできる。占い師がそう言うので、僕は僕たちの法皇と聖母を呼んだ。僕の実父と義理の母だ。義理の父と実母だったか。占い師は驚いた。お前にはそんなコネがあったのか。それなら本当に何でもできるはずだ。




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テフロン 黄色い砂

 扉が開いた。電車に乗り込んだ。僕はパジャマの上に、ジャケットを引っ掛けていた。満員の車内、隣に立った女子高生が、不思議そうに僕の服を見て、手を触れ、素材は何かと訊いてくる。ただの化学繊維だ。

 僕はナイロンと答えたかったのに、間違ってテフロンと言ってしまう。その場面ではもう車内ではなく、僕たちは人気のない真昼の住宅街を歩いている。留守宅に上がり込んで、キッチンで眠った。

 始まる始まる。あるいはもう始まっている。僕はまた電車に乗り、美術館へ向かっている。しかし午後5時。そろそろ閉館だと気づいた。途中の駅で降りて引き返そう。帰りに本屋に寄ろう。

 革靴を脱ぎ、座席で寝ていた。景色が流れた。起き上がり、靴ひもを締めなおす。足下に、黄色い紙袋が落ちていた。何だろう。中身は砂のようだ。手に取ると、前の座席の乗客の視線が痛かった。




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卓球

 黒いモニターは、四次元空間を映し出していて、その奥からコートに、白い卓球の球が打ち込まれてきた。僕はラケットで、打ち返した。異次元にいる、姿の見えない相手とも、こうして卓球を通じて、繋がることができる。高校の体育館のような、ありふれた体育館で。

 僕の見る夢は、僕には見えないところで、僕の現実と繋がっている。その見えないところを、見てみたいと思う。形になってしまうと、きっとこの四次元モニターのような、ちゃちなSFっぽい仕掛けなのだが。




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2019年3月 8日

違いを出す(夢)

 僕たちには娘がいた。双子だ。そっくりで、正直見分けがつかない。違いを出すために、別々に育てることにした。お姉ちゃんは僕と一緒に、日本で暮らす。妹の方は女房と一緒に、外国暮らしだ。




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2019年3月 7日

ペットボトル

 師匠に飲みかけの水をもらった(実話)。

 師匠は社会的に非常に高い地位にある。ヘレン・ケラーとガンジーの次くらいの場所に位置している。師匠の飲みかけを飲むことでそれにあやかりたいという気持ちがあった。それでもやはり水はばっちい感じがした。これは何の試練なのだろう。散々悩んだ末に、ホテルに持ち帰り、部屋の電気ポットでお湯にして、インスタントコーヒーを淹れ飲むことにした。




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プラス・ワン

 僕は一生分のウィンクをもらった。君は最近ウィンクをしなくなった。最近はウィンクの代わりに、ピースサインで記念写真に収まる。僕はカメラの後ろで同じようなピースサインをつくり、カニのように指を開いたり閉じたりして、君を笑わせる。



 僕はそうして、一生分プラス1のウィンクをもらうのだ。




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革靴  5番アイアン  ラーメン

 何かの化学反応(リアクション・シミック)だろうか、黒い革靴を固い布で磨くと、青く変色した。

 その靴を履いて、エレベーターで下に降りた。共演の役者たちと、一緒だった。僕たちはその建物の中で、映画の撮影をしていた。監督が持っている、茶色のボストンバッグ。気に入ったので撮影終了後にもらえないか、頼んでみるつもりだった。「無理だろ」「じゃ5番アイアンとか、頼んでみようかな」「ゴルフやるの?」「やらない」

 建物の下層階は、デパートになっていた。僕たちはそこのレストランで、ランチにする。みんなには先に行ってもらった。僕は本屋で、探し物があったから。

 5分ほど遅れてレストランに到着すると、みんなはもう、料理を注文し終えていた。僕もアジア系のウェイトレスを呼んで、鶏肉のラーメンを注文した。「私もそれにしたの」と共演の女優は言った。「いい選択です」とウェイトレスも言った。




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2019年3月 5日

招待客

 僕はあるコンサートに招待されてやって来た。僕の父と母も招待されていたのだが、2人とも「行く」とも「行かない」とも何の返事もせず、結局会場には来なかった。僕は両親の非礼を詫びた。主催者はやはり少し怒っていたようだ。




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2019年3月 4日

英雄たち

 武装した4人の男(内1人は髪が長くて女のように見える)が砂漠の中にある小学校へ向かって歩いていき、フェンスを破り、校庭に侵入した途端、付近に潜んでいた子供たち数百人が、スマホを手に急にあらわれ、男たちを取り囲み、記念撮影に応じるよう迫った。




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2019年3月 3日

ウロウロ

 ふと気づくと、さっきまで履いていた靴がなかった。僕は靴下で辺りをウロウロし、靴を探しまわった。女子更衣室の中まで探したが、見つからない。警察に届けようかと思っていたところで、履いていたのより新しく綺麗な靴が出てきた。この靴がそうなんじゃないか、とみんなが言う。誰かが笑って、僕の尻をつねった。騙されたような気分だったが、サイズもぴったりだったので、それを履いて帰ることにした。




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隠し子

 ジャングルジムと滑り台のある公園を抜け、母親の運転する車で家に帰った。空には異常に大きな月が出ていて、夜の公園は真昼の明るさ。

 家に着くと、3人の妹たちが、父親のことで大騒ぎをしていた。「父に隠し子がいた」「双子の女の子だった」「白人だった」ということらしい。父はその双子を両手に抱いて家を出て行ったという。

 夕食は当分出てきそうになかった。諦めて僕はソファに腰掛け、新聞のコラムを読んだ。野球を題材にした小説や映画についての記事だ。




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2019年3月 1日

フェイク1978

 僕が誘拐された、というニュースが流れる。でも僕は、友達の家に遊びに行ってるだけだ。家の者が心配しているだろう。僕は電話を借りて自宅にかける。2度のかけ間違いの後、ようやく自宅のベルが鳴る。

 夕暮れどきの町に、電話のベルが響き渡る。誰も出ない。僕の家にも、町にも、誰もいない。僕は1978年に、小学生のとき住んでいた家に、電話をかけてしまったことに気づく。あの家は確か町ごと消えてしまったはずだが。




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2019年2月28日

取材

 また君のマムが、僕にはさっぱり理解できない言葉で、集まったみんなに、何かを話している。たぶん僕の話で、たぶんいい話なのだが、たぶん褒め過ぎている。そういう過剰なところは、娘と一緒だ。集まったみんなの僕を見る目が、驚きと賞賛と尊敬の色に染まっていく。いや、僕はみなさんの尊敬に値するような人物ではありません、この人ちょっと大袈裟に褒め過ぎてるんです、適当に受け流してください、僕は必死で、テレパシーを送りつづける。



 TVカメラが、僕を取材に来る。この人ほら、友達だから。ああ、あの日本人の。誰かが誰かと、そんな話をしたのだ。インタビューは、日本語で受けた。後で字幕を被せるから、と。僕は君にもらった、新しい右手の話をする。彼女の人柄が偲ばれる個人的なエピソードですね、インタビュアーは、うまくまとめた。




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ET

 右手を新しくして2日目の夜、その人差し指の先から月が出て、またそこに沈むのを見た。映画のETみたいだ。このもらった右手で何ができるのかは、まだよくわからない。

 右手のほくろが、時間帯によって濃くなったり薄くなったりするのも、おもしろい。何かが変わるんだろう。たぶんいい方向に。徐々に慣れていけばいいだろう。




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2019年2月27日

鏡(夢)

 飛行機の窓から覗くと、下は海ではなくて、鏡だった。鏡で覆われていた。青い空を映して輝く。僕たちの乗る飛行機を映して。




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右手

 気づくと、右手がなかった。「手をどうしたの?」と君は訊いた。わからない。

「右手が必要なんじゃないの?」うん、まぁ。

「どうして手がないの? 手はどこへ行ったの? どこかへ出稼ぎに行った?」さぁ、たぶん。

「手に働かせて、本人は遊んでる?」いや、仕事ってわけじゃないと思うけど、わかんない。

 ☆

 という会話があって、数日後、君は白い手袋に包まれた新品の手を持ってあらわれた。

「右手、良かったらどうぞ」え、いいの? ありがとう。

「私もいつも使ってるやつなんだけど、すごくいいよ」ほんとに? てことはこれ、ピアニスト用の右手?

「手を大事にしてね」やー、もったいなくて、使えない。

「何言ってるのよ、これからはあなたも弾くのよ」




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2019年2月25日

プレゼント 鏡

 数日前、コンサートホールで思いがけないプレゼントをもらう夢を見た。何をもらったのかは書かなかった。実際に僕はたくさんのものをもらった。スイートルームにアップグレードしてもらった。別のコンサートのチケットももらった。ゴールドカードで奢ってもらった、ケーキやビール、コーヒー、麺。現金で買うのとはまた違う味がした。食べかけのパンと飲みかけの水をもらった。もちろん全部食べた。そして、確かに思いがけないプレゼントももらった。

 水の上を歩く夢を見た。青い空を映した、鏡のような水面。本当に鏡だったのかも知れない。そのとき靴を履いていたかどうか、僕は覚えていない。




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ティートリー

 ティートリーが香っていた、ホテルの廊下。初日は、シングルルームに泊まった。アメリカンエクスプレスのゴールドカードを持った友人が、僕を迎えに来た。僕がシングルに泊まっていると話すと、彼女はホテルのスタッフを呼んだ。一言か二言話した。そうして僕は、最上階のスイートにアップグレードされたのだ。支払いは、その時点で済んでいた。廊下には、ティートリーが香っていた。

 僕の記憶にあるよりも、やや甘く香るティートリー。ローズウッドがブレンドしてあったのかも知れない。

 その人には、小学生と中学生の息子がいた。夫と子供たちを送り出した後の平日は、ピアノのレッスンを受けたり、家で外国語の勉強をしたり。週末には、クラシックのコンサートに出かける。共通の友人を介して、僕たちは知り合った。

 みんなと平等に接するのは、友情でも愛情でもないと思う。その人は言った。友情は、自分が気に入った人に対して、特別に注がれる愛情のことよ。それから僕に訊いた。嫌いな人と一緒にいなければならないとき、あなたはどうしてる? 僕の周りには、僕の嫌いな人はいないよ、と僕は答えた。周りには、好きな人ばかりだ。

 音楽の後で、ビールを飲みに行った。「今夜はお酒がすいすい入ってくるね」とその人は言った。日本語で。僕はジョッキの半分しか飲めなかったが、彼女は5杯飲んだ。ホテルに戻って、彼女のSNS(レゾウ・ソシアル)を見た。日本人の友達ができた!!と投稿があった。

「彼は自分の好きな人としか一緒にいないの。すごい。それでいいんだ」




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2019年2月24日

ディスタンス

 昨日、夢で階段を下りたら、今日は200段上がる羽目になった。前を歩く女の背中に、「距離」という字がプリントしてあった。深夜の地下鉄、エレベーターは運転を止めていた。地上に近い1つ前の駅で降りて、歩くべきだった。

 スケートリンクで、天才的に上手い少女が、フィギュアの練習をしていた。左回りに周回する子供たち。中央で天才少女。子供たちの背中には、やはり「距離」という文字のプリント。




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2019年2月22日

階段

 その女は、いちども振り返らなかった。後を追って、長い階段を下りた。どこまで下りても、まだ下があった。地下の、いったい何十階なのだろう。追う僕の足音だけが、大きく響いた。




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2019年2月21日

collyre, en sommeil

 目薬の最後の一滴を差そうとしてずっと目を開けていたのに、なかなか液が落ちてこなかった。諦めて目を閉じると、時間が流れ出して溢れた。

 1階のその部屋には、名前のない男が寝ていた。朝が来て、家の外に出るには、その部屋を通らなければならなかった。彼を起こさないように、そっとそおっと部屋の中を歩いた。

 気をつけていたのに、布団の外にはみ出た男の足に触れてしまった。彼はわけのわからない寝言を言ったが、目は覚まさなかった。

 部屋の引き戸を開け、外に出ると明るかった(外は雨だと、家中のみんなが言っていたのに)。僕が戸外で浴びたのは、白い太陽の光だった。




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CDEAB

 ずっと行きたかった場所Aに行く途中で、会いたかった人Bとは別の人Cと偶然会い、僕はその人と一緒に、コンサートホールDへ向かった。

 Dで催された演奏家Eのコンサート。演奏されていたのは、会いたかったBが昔大好きだったのに、弾くのを禁じられていたあの曲だった。

 僕はBに贈るつもりだったプレゼントを、Cに渡した。するとCは、僕がBに言うつもりだった言葉を、その演奏家Eに対して言い、プレゼントを手渡した。

 その後で僕は、場所Aに行った。Bと落ち合い、Cと一緒にDを訪れた話をした。

 あのときはありがとう、とBは僕に言った。あの日あなたが禁を解いてくれたのよね。そして僕はBからの、思いがけないプレゼントを貰った。




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2019年2月20日

パレード 食堂 本屋

 東洋人だが日本人かどうかはわからない。橋の向こうから大勢の人が歩いてくる。パレードを見物に行った帰り午後の人混み。見たことのない景色だが季節は夏。

 食堂で昼食を取ろうとしている。食券を持ってカウンターに並ぶのだが、長蛇の列ができている。最後尾の僕は何も取ることができない。しかたなくそのままテーブルにつき、友人たちと話していると、調理のおじさんがやってきて、まかないのカレーうどんを分けてくれる。

「ほら、どこへ行ってもみんなに愛される(君→僕)」「ありがとうございます(僕→調理のおじさん)」「いや、すまなかったね(おじさん→僕)」

 そこは巨大なデパートだった。中に巨大な本屋さんがあった。僕は1冊の本を手に持って、本棚の元の場所に返そうとするのだが、どこに置いてあった本なのか、もうわからなくなってしまっていた。




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2019年2月18日

電車代

 電車代が安い。町もコンバクトにまとまっていて、移動に便利だ。僕は町中を巡って、親切な友達に会い、夕食を奢ってもらう。ついでに、金も借りた。ホテルに泊まると高いので、誰かのうちのソファで寝た。最悪の場合でも、空港で寝ることはできる。まぁ、どこの国でもやってることだ。そうして1ヶ月ほど過ごし、日本に帰る。

 日本の電車は、あの料金は、ぼったくりとしか思えなくなっていた。




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2019年2月16日

ワークブーツ

 天使があらわれた。天使は、手に天使の人形を持っていた。天使の人形は靴を履いていたのでちょっと驚いた。天使は裸足というイメージがあったからだ。靴をよく見てみると、ワークブーツだったので更に驚いた。僕と同じ、マーチンのワークブーツだった。天使も僕の靴を見て、何か言いたそうだった。




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2019年2月14日

ラッキー・スター(夢)

 魔法使いは、魔法使いではない、というふりをして、僕の前に、笑顔であらわれた。

 黒い服を着た長い髪の魔法使いは、僕の心を読めるが、日本語は解さない。僕は自分に、魔法がかけられていることに気づいた。日本語で気づいたのであって、だから気づいても、気づかないふりをしていられる。

 僕の頭上の、ラッキー・フォーチュン・スターにも、気づかないふりをしていよう。それがいつからあったのかは、わからない。もしかしたら、いや多分、最初からそこにあったのだろう。



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2019年2月13日

半透明の巨人

 ディズニー版の『銀河鉄道の夜』を映画館の大きな画面で観ていた。日本版のアニメでは登場人物が確か猫だったが、ディズニー版では巨人だった。半透明の巨人が幻想的な星の海を旅する話だった。




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2019年2月12日

いぬだまり

 昨日できたいぬだまりには、今日も犬が溜まったままだった。明日もそのままだろう。恐らく春になるまでは。天気はしばらく変わるまい。




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2019年2月10日

外野席

 カメラは野球の試合ではなく、スタジアムの外野席をずっと映していた。修学旅行の高校生の集団が、制服でゲームを観戦していた。彼らが喜んだり、落胆したりする様子で、その試合展開が想像できるのだ。ホームランで逆転され、彼らが応援しているチームは結局負けたらしい。




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書きかけのハガキ

 電車を何本も乗り換えて、僕はその駅に着いた。改札を出ると、開店前のデパートで、売り物は、ガラスケースの中に収められている。そこを抜けて、やっと駅の外に出た。

 道を渡ろうと、なかなか緑にならない信号の前で待っている。本当に、いつまで経っても緑にならない。信号の前には椅子とテーブルが設置してあり、僕はそこに座って待つことにした。

 やっと信号が変わった。道を半分渡ったところで、さっきのテーブル席に鞄を忘れてきたことに気づいた。慌てて戻る。鞄の中身を確認すると、書きかけのハガキがなくなっているではないか。

「おれが代わりに全部書いて投函しておいたよ」とテーブルの向かいに座っていた男が言った。




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2019年2月 9日

新種

 柳に似た木に新種の白菜がなっていたので収穫して食べた。


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2019年2月 7日

ボート

 僕は競艇の選手だった。初めてのレースだった。僕の操るボートがぶっちぎりの1着でゴールした。しかしその後で放送があり、危険な進路妨害で僕は失格になった、と知らされた。僕は引退することにした。




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2019年2月 6日

先延ばし

 パーティはお開きになった。帰ろうとしていると、君と君のマムが来て、少し話がしたいと言う。どこからか、コーヒーが運ばれてきた。僕はテーブルを挟んで、2人と向き合った。

 マムの話を、君が通訳する、という形になった。いつものように、英語とフランス語をごちゃまぜにして。いずれは僕は、自分が完全なフランス語を話すことになると知っていたが、何となくそんなふうにして、その日を先延ばしにする。いつまでも僕らは、すべてを先延ばしにするのだった。




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駅とカップル

 地下鉄の駅と、僕と、若いカップルと、もう一組のカップル、5人と1駅で待ち合わせた。僕は駅とカップルだったが、駅は仕事中で動けないので、その場に残して、僕らは出発した。

 夜遅くまでずっと、駅はその場で、僕らの帰りを待っていた。駅と僕は、2人の間だけで通じるフランス語で、秘密の会話をした。それから、僕は「アドゥマン(また明日)」と言って、地下鉄に乗り家に帰った。




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2019年2月 4日

3割引く

 急に5万ウォン入用になったが、日本円しか持ってなかった。しかも僕の千円札には、「3割引」のシールが貼ってあるではないか。700円分の価値しかない、ということだろうか。すぐに僕は、友達のことを思い出した。前も彼に、2万ウォン借りたことがあった。返すつもりだったけど、返せてない。延滞分の利息として、3割なのかも知れなかった。




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2019年2月 2日

紹介者(夢)

 ベッドは生きている。生きていて、僕のことを好きなので、僕が女の人と一緒に寝ていたりすると、嫉妬する。嫌がらせで女にとんでもない悪夢を見せたりする。可哀想だが、どうしようもない。いつも隣で寝ているこの人は、どんな悪夢を見ているのだろうと思いながら、罪悪感と共に僕も眠りにつくのだ。

 遅い朝に目覚めると、ベッドには僕1人だった。隣の寝室や、廊下や、1階に大勢の人の気配がしたので、慌てて起き出した。そこで気づくと、青かったはずの布団が、真っ黒になって、あちこち破れかけている。寝ている間に、何十年という時間が過ぎてしまったかのようだ。

 1階は、20代前半くらいの若い女のコでいっぱいだった。どういうことなんだろう。歯を磨くためにバスルームに入ると、そこにも女のコが3人いた。リステリンでもぐもぐやっている最中に次々と紹介されるが、僕は動揺していて、彼女たちの名前と顔を覚えられない。もういちど最初からやってくれ、と僕は姿の見えない紹介者に向かって言った。




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大声 小声

 空は晴れていたけど、雨が降ってきた。僕は傘を持っていなかった。汚れたビニール傘が道端に落ちていたので拾って差した。その途端に雨はやんだ。

 近くで大声がした。小声もした。大声と小声が会話をしているのだった。大声が「ボディソープ?」と言い、小声が「シャンプー?」と言った。僕は傘を畳んで、そっと元の場所に落とした。そして急いで、逃げるようにその場を立ち去った。




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2019年2月 1日

返事

 僕は君に問いかけた。君が返事をする前に、時間が来て僕は飛行機に乗った。返事は、飛行機の後を追いかけてきた。降り立った空港で、僕は背中から返事に抱きしめられた。




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霧 理科

 双子がしりとりをしている。「きり」「りか」「きり」「りか」「きり」「りか」。不気味なくらい誰も間違いを指摘しない。




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天使

 僕に初めての子供が生まれた。天使がやって来た、と僕は喜んだ。我が家に天使が来てくれた。僕は天使にキスをした。1分後、その男は死んでいた。魂の抜けたその男の体を、妻と僕は少し離れた場所から見ていた。




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2019年1月31日

 その小さな食料品店で、僕は店番をしていた。店の人が出かけるというので、しばらく代わったのだ。客は次から次にやって来て、花を買っていった。値段がわからなかったので、勝手に10ユーロで売った。それにしてもこの店のどこに、花が置いてあるのだろうか。僕も欲しくなり、店中を探してみたが、花びらひとつ見つからないのである。




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展示室

 美術館の展示室のような広い空間で、白い光を浴びて、マネキンのような人たちがポーズを取っていた。そこで僕は、すっかり色落ちして、膝に穴が開いたジーンズが捨ててあるのを見た。そのポケットには、ピカピカの十円玉。平成三十年の十円玉だった。




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タイムマシン

 夢。僕には10代の息子がいる、という夢。彼はその歳の僕と瓜二つ。外見だけでなく、性格や、考えていることも一緒。あまりにも似ているので、彼は僕の息子などではなく、タイムマシンに乗って35年前の世界からやって来た自分自身なのだ、と僕は思うようになった。




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2019年1月30日

計画

 先の計画を立てられるのはいいことだ。その計画を話すと、驚いたことに、君の頼りになる友人が何人か、僕の協力者になってくれた。ことがより快適に、よりスムーズに運ぶように、いろいろと手配してくれた。僕はどこへ行っても、みんなから愛される、というのは、まんざらお世辞でもなさそうだ。特急列車の乗車券を買って、僕にプレゼントしてくれる人まであらわれた。いちばんにお礼をしなければ。僕はその人と駅ナカのレストランで待ち合わせ、一緒に食事をすることにした。




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柑橘系

 オレンジなのか蜜柑なのかわからないが、街路樹に生った柑橘系の果物の収穫が、道端で行われていた。長い棒をつかって、枝から実を落とす人、それを受け止める人、2人一組の作業だ。歩行者がその樹を大きく迂回して、車道にはみ出して歩くので、通行する車も気をつかっている様子だった。




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屋上

 ビルの最上階に住んでいて、屋上も僕の所有だった。いつもの夢。ただ屋上に関しては、僕がそう思い込んでいるだけなのかも知れない。住人が自由に出入りして、洗濯物を干したりしているのだから。

 その日の屋上には、テーブルと椅子が並べてあり、住人たちはそこでお茶を飲みながら、談笑していた。僕はもう1人の若い女と一緒に、雑巾でテーブルを拭いて回っていたが、その必要はなかった。使い込まれたテーブルに、汚れはなかった。僕たちは作業をやめ、税金がどうとかいう住人たちの話に加わることにした。




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2019年1月29日

20スイスフラン

 前を歩く人の靴底に、20フラン札が貼りついていた。どこかで剥がれることを期待して、後をつけていった。ざっと5日分の食費を、見逃すわけにはいかない。するとその人は、僕のアパルトマンの玄関の暗証番号を押し、中に入っていくではないか。慌てて後を追うも、番号はいつの間にか変更になっているようで、ロックは解除せず、僕は入れない。

 そこでふと自分の足裏を見ると、あの20フランが貼りついていた。なぜか僕は裸足だった。




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日々是○○

 日本語を勉強している外国の友人と、深夜のマクドナルドに行き、彼が日本語の学習のために見たという映画やアニメの話をした。日本画の巨匠たちの話をした。おせち料理の作りかたの話をした。彼は何でも知っていた。日々是なんちゃらという、代ゼミのキャッチフレーズのような言葉まで知っているのだ。どこで覚えたのだろうと不思議に思う。僕が彼に教えることなど何もなかった。




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