2018年6月15日

 黒い靴の色が一晩で抜けて白い靴になってしまう夢を見た。医者には肺のレントゲン写真に影があると言われて、再検査を受ける羽目に。自転車のタイヤのチューブのような僕の肺に、空気を入れたり、完全に抜いたりして光に透かした。

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 検査が終わり、貧民が暮らす集合住宅に戻ると、コンクートの階段で、妻が僕を待っていた。自転車のタイヤの空気が抜けて、買い物に行けなかったと言う。まだ朝の9時。朝イチで買い物? 肺に異常はなかったよ。




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2018年6月13日

片隅信仰

 町のあちこちに片隅信仰の人たちがいて、それぞれ信仰する片隅に集まって何かしている。

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 うちのバルコニーの手摺がなくなっていた。片隅の人たちの持ち去りだ。夜の間に。手摺で即席の片隅をつくるのだろう。そこに集まるのだろう。




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2018年6月12日

透明な靴

 素足で履く透明な靴の夢を見た。それが必要だ、という夢を。けどどこで見つかるだろう。誰が持っているのだろう。もし持っている人がいたとして、透明なら見えないのではないか。

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2018年6月11日

背骨

 庶民的な店で大勢の人と一緒にフランス料理を食べる夢を見た。アルベール・カミュ、あるいはハンフリー・ボガートに似たアラブ系男性一家のテーブルで相席になった。カミュは食後にリンゴのタルト10人前を1人で平らげた‥‥

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 店内には床下から発掘されたという恐竜の背骨の化石が展示されている。食事をしているのはカミュ一家と僕だけ。客のほとんどは背骨マニアで、料理ではなくその化石目当てで来ている。




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2018年6月10日

ムーン・チャイルド

 座っていた僕の左の耳の横に歌手が突然あらわれてとても小さな声でムーン・チャイルドを歌った。僕は顔の向きはそのままに目だけを動かして歌い手を見ようとする。見てはいけないような気もする。誰なのだろう。曲の終わり、歌声が少しずつフェードアウトしていく。

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 そうして歌手が歌うのをやめると、僕は耳が聞こえなくなっていることに気づいた。




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2018年6月 6日

赤い服

 ガンダムが設置されている海岸に、赤い服を着た男がやってきて、観光客と取っ組み合いを演じた後、崖から海に飛び込んだ。



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2018年6月 5日

音補

 コンサートで僕はいちばん前の席に座る。演奏を聴くというよりかは、ただ君を見つめていた。音楽は演奏が終ってから聴こえてきた。目を閉じて、君の姿を思い出そうとする。けれど完璧には思い出せなくて、視覚的イメージの欠けた部分を、音が補っていくのだった。

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描きかけ

 描きかけのデッサンのような女を見かけて、僕はいくつか線を足したり、影をつけてみたくなるのだった。この夢は以前に見たことがある、と気づいたが、目が覚めたときには、何を見たことがあると思ったのか、わからなくなっていた。

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2018年6月 2日

凝視

 顔のない若い女が、早足で僕を追い抜いていく。振り向き、ジロジロずっと僕の顔を見て、あれ、あぁ人違いか、という表情を浮かべて、さらに早足で遠ざかっていく。




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ムジナとか

 頭の中で、少女が僕に訊く。宇宙人とか超能力者とか、天使とか精霊とか、悪魔とか魔女とか、ペガサスとか、そういうのって、いると思う?



 うん、人間は堕天使とかムジナとか、ユニコーンとか、そういう存在を必要としているんだよ。

 だから、いると思うの?

 それと、馬鹿みたいに聞こえると思うけど、そういう超自然的な連中の方でも、僕たち人間を必要としているのさ。


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 まさにおとぎ話。



 へぇー。ふーん。




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2018年5月29日

夢(糸電話 募金箱)

 夜の町の、明滅する光は、大きく息をする巨大な動物のようだった。雨に打たれて、ひどく苦しそうに呼吸する動物だった。死にかけているみたいに。

 渡し船の料金を、おもちゃの硬貨で払おうとしている身なりのいい紳士。耳から糸が出ている女の人がいて、あとになってそれは糸電話だと気づいた。

 客寄せのために、レストランでバイオリンを弾いた。募金活動を手伝うこともあった。新聞の切れ端を紙幣だと言って、募金箱に突っ込んでくるおじさんを、

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 しつこく追いかけて行った。







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2018年5月28日

 花束を持って誕生日パーティに行く夢を見た。彼女の家は石段を100段近く上ったところにある。

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 火の点いたタバコを10本束にして持っている男がいて1本勧めてきた。要らないと断ると、遠慮するなよ、俺は金持ちなんだ。僕たちは意味もなく笑った。




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2018年5月27日

Doomsday

 ドクター・フーの新シリーズ、シーズン2の27話を久々に見た。って書いてもわけわからないだろうけど。Doomsday(永遠の別れ)。10年前にNHKで見て以来。ラストシーンが切ない。「これが最後の機会だろうから、言っておこう。ローズ、僕は君を‥‥」結局言えなかった言葉。



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 ドクター・フーの「ニュー・ジェネシーション」がGYAOで配信になっている。やっぱり面白い。けど何かが違う。マット・スミスの演じるドクターは「シリーズ最高のドクター」との評判も高く、相手役のエイミーも美人だけど、僕にはローズのブスさ加減が懐かしい。エイミーは美人すぎると思う。ハンサムなドクターにブスなローズ、あれが良かった。




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2018年5月26日

仮面

 仮面の夢を見た。顔の5センチほど前に浮かんでいる仮面を通して向こう側を見ると、景色はキタノブルーのように、青くないものまで青みがかって見えるのだった。



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2018年5月21日

 飼っている猫と僕とで、害虫退治をする夢で僕は、標高の高いアルプスの町に住んでいた。日差しは強烈だったが、この時期でもまだ雪があった。車に乗って、畑に行った。ぶどうのような、作物を栽培していた。


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2018年5月20日

黴パン

 男3人女3人のグループでジャグジーに行く夢を見た。男女同じ更衣室で水着に着替えた。ところが全部脱いだところで持ってきた水着が消えていることに気づいた。

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 誰のだかわからないが、床に黴の生えた小汚い緑色のパンツが落ちている。




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2018年5月19日

 電車の中で、知的障害者の夫と、健常者の妻が、座る席を探している、という夢を見た。身体は健康そうだったので、席を譲ってくれる人はいないのだ。


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 22時の電車に乗って、港まで行き、0時の船で出航する、という夢を見た。ずっと1人で旅をつづけてきた。しかし船で1人というのは、さすがに退屈だろう。

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 ぎりぎりまで陸で過ごした。




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テレビ

 若い女と、その母親と、僕。こんな夢を見た。石段を上ったところ、玄関の前で、若い女が何かの招待状を拾った。丘の上にある家。その母娘の家に僕も上がり込んで、母親の方と一緒にテレビドラマを見た。娘は奥の部屋で、赤と黄の服に着替え、そのドラマに登場した。

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 テレビの中で、何かが爆発して、エンドロールが流れた。主演、娘の名前が大きく。




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2018年5月17日

あと100メートル

 障害物マラソン大会に出る夢を見た。2位以下が障害物に足を取られている間に、1着でゴールした。ところがゴールしたあとで、ゴールの位置が変更になってしまった。100メートル追加で走らなければならない。面倒になって休憩していた。

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 誰もゴールまでは走らない。そのうちにレースは終った。




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チョコ

 黒く塗りつぶされた画面。タイトルは「闇夜のブラックチョコレート」か、「暗い部屋で読書中の黒人の盲人」か。



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2018年5月16日

板チョコ

 夢では、冷蔵庫にケーキがあった。目を覚まして確認してみると、食べかけの板チョコはあった。

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 食べずに残しておけば、もういちどケーキの夢を見れるかも知れない。




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大道具係さん2

 また夢で、大柄な大道具係さんと、手を繋いでキスしながら歩く。雨が降っている。

 私は31歳、と大道具係さんは言った。なのに会社訪問みたいな紺のスーツを着ているのか。足下の白いエナメルのパンプスは何なのか。

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 僕たちは工事現場を迂回してその向こうに行きたい。が道は塞がっている。仕方なく工事中の建物の中を突っ切って行く。

 そこにたむろする男女は、大道具係さんの知り合いのようだ。




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2018年5月15日

緑色の傘

 女の人と、その小さな娘、僕、の3人で駅を出る夢を見た。旅行に出かけるところか、旅行から帰ってきたところで、雨が降っていた。僕たちは各自、傘を2本持っていた。クリスマスのような、赤と緑の傘。僕は緑の傘をさして歩いていたのだが、強い風が吹いて飛ばされてしまった。


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大道具係さん

 工事現場に迷い込んでしまう夢を見た。ただそこは本物の工事現場ではなくて、映画のセットのようだった。立ち入り禁止の場所だった。

 戻ろうとすると、大柄な女の人に呼び止められた。大柄なので大道具係だろうと思った。一緒に帰りましょう。僕たちは手を繋いで歩いた。

 ふと気づくと、僕は左手に怪我をしていた。流血していた。なのに右手に包帯を巻いている。黒い包帯。その右手を彼女の左手と繋いだ。

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 雨が降り出した。大柄な大道具さんの白い靴は水たまりを気にしなかった。歩きながら少し話した。空を見上げるとセットの書き割りの夜景が雨に滲んでいた。そのあたりで目が覚めた。




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2018年5月14日

 毒があるとされるユーカリの葉を食べる芋虫。葉と同じ緑色をしていて小さいので、目視での発見はほぼ不可能だが、どうしてだか彼らは葉でつくった蓑Cocolog_oekaki_2018_05_14_19_12 の中で暮らしている。蓑に使った葉は枯れてセピア色になっているので、そうなると見つけやすい。見つけ次第殺処分していく。




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2018年5月 8日

野戦病院

 心電図の折れ線グラフが、時計の代わりに過ぎて行く時間を伝えようとしている。病院の、手術室のベッドにシーツを掛けようとするのだが上手くいかない、という夢を見た。女ばかりの医者たちが、クラスでいちばんの馬鹿を見る目つきで僕を囲んで、イライラしながら、作業の終わるのを待っている。鉄パイプ剥き出しの、無骨なベッド。野戦病院的な。こんなベッドに寝かされたら、背中を傷めてしまうだろう。




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2018年5月 7日

透明人間

 1階に宿泊する夢を見た。ブラインドもカーテンもない大きな窓。プライバシー保護のためにホテルから貸し出された透明人間マントを着て、部屋を抜けて行く人々を眺めていた。通りに面したドアには鍵が掛からないようになっていて、通行人がベッドの脇を通り抜けて行く。この部屋は駅に抜ける近道なのだ。




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2018年5月 6日

広い家

 家の2階で3人の女性が料理をしている、という夢を見た。1人は子供。クッキーを焼いたところだ。僕も席についた。誰かが窓を開けると、爽やかな風が入ってきた。




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2018年5月 2日

巨大隕石

 人類滅亡まであと1週間、という日に殺しの依頼を受けた殺し屋の話を考えた。眠る前、羊が1匹2匹と数える代わりにこのアイディアを膨らませる。舞台用の脚本を書いて脳内で上演してみる。




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つかまえて

 映画化された『ライ麦畑』の夢を見た。舞台は現代に移され、主人公は黒人の少年になっていた。「紙吹雪」を死ぬ前にいちど体験したかった。紙吹雪が舞う中を歩いてみたかった。主人公は冒頭で呟く。完全に別の話になっていたが、ラストシーンでようやく『ライ麦』と知れるのだ。




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2018年5月 1日

かもね

 芋虫がユーカリの葉で巣をつくるものだから木は丸裸だ。手の届くところにある巣は全部むしって捨てた。春になって夏になろうとする頃、季節に少し遅れて新しい葉が出てきた。

 かもねの中には沈黙の宇宙が広がる。そんな夢を見たわけでもないのに僕はすべての沈黙の中に「かもね」を聞き取ってしまう。正解はないのかもね。かもね。結果だけがあるのかもね。




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正解

 結果はない。ただ正解だけがある。どこにも辿り着けない人だけが辿り着く場所には。




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2018年4月22日

 サングラスをして空を見上げたら、白い真昼の月が見えた。月には僕の顔が映っていたので、月は意外と近くにあると知れた。目を背けて歩き始めると、月はもっと近くまで降りてきて、僕の後をついてきた。糸を繋いで、繁華街を抜ける間は、半透明の風船のようだった。




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2018年4月21日

景気が先か、株価が先か

 バルコニーの椅子に座って星空を眺める夢を見た。満天の星。雨なのに。夜の夢は珍しいので記録してしまう。上の階のカップルが何かをくれた。隣の人がやってきて僕の部屋から何かを持っていった。

 ☆  
鶏が先か卵が先か。景気が良くなったから株価が上がるのではなく、株価が上がったから景気が良くなる、ということも考えられる。無理矢理に株価を上昇させることで、景気拡大を狙ったのがアベノミクスだったが、それもここまで。財政は悪化しているので、次に株価が下がったときに、打てる有効な手段はあまりないだろう。そして景気が良いから株価は上がると考えている専門家たちの多くは、予想もしていないことだが、株価はちょうど今、下がろうとしている。
 僕は最近は株取引で生計を立てている。絶対とは言い切れないが、これから株価は下落し、そして景気減速が始まるだろうと読んでいる(世間の予想とは正反対に賭けているので、この予想が外れた場合、僕はホームレスになるかも知れない)。村上龍に遅れること数十年、経済で世界を読んでいく面白さに目覚めたところだ(やっと目覚めたところなのに)。

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2018年4月16日

銀色の

 流線型の超特急が四角い通勤電車に追突する夢を見た。超特急の運転士と先頭車両の何人かが亡くなった。駅に遺体が安置されている。運転士の遺体だけがなかった。駅から出ていく代替のバスは満員だった。




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2018年4月15日

野球部

 ピッチングマシーンが木製のハンガーを投げてくる。それを打ち返す夢を見た。問題の多い野球部の夢だ。甲子園出場は辞退となった。

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2018年4月12日

朗読する

 オーディションを受けに行く夢を見た。応募したつもりのない映画のオーディションの一次選考に通ったという知らせが届いた。二次を受けに学校の講堂のようなところへ行った。僕が到着すると選考はもう始まっていた。僕は他のみんなとは違う紙を1枚渡され、そこに書いてある文章を朗読するように言われる。それは台本ではなく、小説の冒頭部分のようだった。久しぶりにはっきりとしたストーリーのある夢だった。

 講堂には選考委員だけでなく、一般のお客さんも大勢入っていた。その中に古い友人がいて、僕に話しかけてきた。がんばってね、とか何とか。がんばるも何も、元々応募したつもりもないわけだし、しかもこれ、セリフじゃなくてただの文章だよ、今から朗読するんだ。大丈夫よ、と友人は笑って、甘いお菓子を半分わけてくれる。僕の順番がまわってきた。もうその文章をただ読み上げる気はない。その友人のことをみんなの前で話そう、と決めていた。




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2018年3月24日

空港

 夢の中の空港は何度か利用したことのあるチューリッヒ空港に似ていた。小さくて便利で、たぶん安全な空港。貧乏人が乗り継ぎ便を待って夜を明かすようなところではない。行き交う男女はみんなお洒落な格好をしている。その空港を裸で歩く夢を見た。パスポートもお金も持たず、僕は裸で飛行機に乗ろうとしていたのだ。




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2018年3月22日

 始まりも終わりもない、結婚式の夢を見た。和服を着た花嫁だった。花嫁衣装は、奇妙なまでに赤いのだった。新郎はどこにもいなかったが、気にする人はいない。大勢の人に囲まれて、僕は1人だった。誰もが何かを、待ちつづけていた。




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2018年3月 8日

トリケラトプス

 昨日見た夢を思い出して何かを感じることが、ここまで不可能なのはなぜか。それは僕が夢を言葉で思い出してしまうからだ。言葉なんてちっぽけなものを使って、誰かの心に何かを付け加えることができるわけがない。でも、いや、だからこそ、僕は喋り過ぎてしまう。子供の頃好きだった恐竜の話までを君にしてしまうのだ。




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2018年2月15日

真夜中の五分前

『真夜中の五分前』を初めて日本語の字幕で観た。何度観てもいい映画。「奪われるたびに、私は私でなくなっていく」と嘆いていたヒロインが、それでも与えようとする話。大切なものを。一緒に事故に合い、体は生き残ったものの、心を亡くしてしまった妹は、双子の姉からそれを与えられ再生する。結末がはっきりと示されていないため、生き残ったのは実は姉だった、と解釈してもストーリーは破綻しないが、素直にあれは妹だったする方が今の僕の気分には合う。

「美には何の価値もない」という詩を引用しておきながら、美しさには徹底してこだわった作品。主人公の男もハンサム過ぎて、日々のルーティンをこなしながら異国で孤独に生きる日本人、という部分だけに、かろうじて自分を重ね合わすことができる程度。でもそれでよかった。姉、妹、姉の恋人、妹の夫、という主要登場人物の全員に、少しずつ少しだけ自分を重ねて、僕は全員から何かを与えられた。言葉にすると、気恥ずかしくなってしまうほど大切な何かを。




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2049

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去年の秋、仏語の字幕で観た『2049』、観る前に上映日と時間をメモしようとして撮った写真。

家の前の溝に身を横たえて休んでいたら、家から人が出てきて頭から暖かい布団をかけてくれる夢を見た。目隠し状態でも、その人が誰なのかはわかった。



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2018年2月14日

 と思う

 と思って書きつづけている。現実に起きたことを、起きたとおりに記憶したくない。もっと夢みたいに。現実を夢として覚えておきたい、




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2018年2月13日

しりとり

 双子が「にわ」と「わに」で永遠にしりとりをつづけていく。「わに!」「にわ!」‥‥。どちらも一歩も引こうとしない。




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2018年2月 1日

じゆう

 最近ときどき僕は、自分では思っていないことを思ったり、感じていないことを感じたりするようになった。幸福感を感じているわけではないのに幸福だったりするのだ。どうにも説明しようがないが、感じないものを感じる。思わないことを思う。自由に。自由な感じを感じるわけではないのだが、自由に。




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何か

 夢でフランス語が出てくるようになればすごいと思っていたが、気づけば夢の中で僕はフランス語版のルー大柴みたいな喋りをしている。

 たぶん僕の中には僕が自分で思っている以上の何かがある。以上か以下か以外の何かが。

 他の誰でもない自分自身でありつづけることができる、と僕が感じるとき、僕はそう感じたままで、取り巻く世界と融合している。純粋に自分自身であることによって、僕は自分以外のものにもなるのだ。

 たぶん僕の中には僕が自分で思っている以外の何かがある。思ってはいないことを思い、感じてはいないことを感じるときさえある。それは幸福の感覚だ。




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2018年1月31日

滅亡する

 やれば破滅、でも何もしなくても滅亡、というゲームをしている。というかしていない。というわけで滅亡。



 ☆



 こういう夢。誰かの部屋に、大勢の人が集っている。やる気のないパーティーみたいな。僕はソファに寝そべり、寒いから窓を閉めてくれとフランス語で言おうとしている。でも言えない。寒い(フォワ)はわかる。窓(フネット)はわかる。でももう1つのF、閉める(フェルミ)が出て来ない。




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とりよせる

 こういう夢。誰と誰と誰なのかはよくわからないみんなの中には、直接の知り合いではない人も混じっていたようだが、その「みんな」と一緒に町中を移動している最中に、僕は書店に立ち寄った。僕は店員の1人と仲がよくて、眼鏡をかけて髪の長いその店員さんが、僕のために、雑誌のバックナンバーを何冊か取り寄せておいてくれたのだ。

 ☆

 心の中の、あまり大切ではなかった、小さな何かが、ものすごく少しずつ大切になっていくような気がする。




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2018年1月28日

負ける

 やれば負ける、けどやらなくても負ける、というゲームがあるとする。というか実際に「今ここ」にあるんだけど、僕はどっちを選べばいいのだろう。やって負けることを選ぶか。うーん、何もしないという選択肢もある。しかし何もしなかったとしても負けるのだ。



 負けるのは嫌だけれど、人生って結局そういうもの、と思って生きてきた。ただ変わったことが1つあって、それは負けるのがそんなに嫌ではなくなったこと。より投げやりな気持ちになってきたともいえるが。ただ負けるにしても、「負け方」というのがあるかも知れない。



 より見事(manifique)な負け方というのは、あるかも知れなくて、今更ながらではあるけれど、それを追求してみてもいいのではなかろうか。なんちて。

 ☆

 アパルトマンの一室であるとか、広場、通り、湖岸などに、大勢の人がいる、というのが最近の夢の傾向。それまでにはなかったこと。僕の夢では、何をするかではなくて、どこにいるか、場所が重要になっているらしいので、実生活でも何か変化が起きるかも知れない。というか起きている最中だけど、激変と呼べるような、もっと大きな変化が。




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2018年1月24日

たくさんになる

 あまりにもたくさんの人々のざわめきと、たくさんのキラキラする光と、たくさんの上り下りする道のせいで、1つしかない夏と、1つしかない湖までが、たくさんになってしまったような気がする、という夢の中では、いちど見ただけの夢でさえ、たくさん見たことになってしまう。




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2018年1月21日

ヒマ

 結局のところ、僕には時間がない。その代わりに暇がある。




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2018年1月13日

今年の初夢など

 フランス人たちとスルメイカを食べる夢が初夢だった。フランス人もこんなの食べるんだねぇ、イカってフランス語で何て言うの? なんて話しながら。正夢になったら面白い。

 まず左手の親指、次に右手の親指、次に左手の人差し指、次に右手の人差し指、と交互に爪を切っていたら、変わってると言われた。マニキュアでもそうだけど、普通は左(右)の指を全部やってから、逆の手にいく。そういう人が多いらしい。確かにそうかも知れない。

 フランス語は思考を加速するエンジン付きの乗り物。で、日本語はゆっくり歩いているみたいな言葉。フランス語から降りて、日本語で辺りを見回す、自分がどこにいるのかわからなくなる。

 昨日は19時間パソコンの前で仕事して、それで稼ぎはやっと3500円。




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2017年12月28日

余所者

 夢の中の飛行機は、伝説の鳥のように、足のないあの鳥のように、いつまでも飛びつづけた末に、異国に落ちた。僕はよそ者としてここに来て、よそ者として生活し、よそ者として去って行くのだろう。そしてまたどこかに、よそ者として辿り着く。




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2017年12月27日

鳩 天使 札束

 鳩が僕の顔を掠めて飛んでいくとき、羽が頬を叩いた。直後には天使だと思い込むことにして、2日後には札束で頬を叩かれたと思い込むことにしたが、4日後にはやはり鳩だ。なら初めから鳩で良かった。




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箪笥

 桐箪笥サイズのスーツケースを転がしながら、駅で時間を潰す夢を見た。そう話すと、知り合ったばかりの女性の、見覚えのない顔に、見覚えのある表情が浮かんだ。それでその女性が、古くからの知り合いであるように感じられた。




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2017年12月23日

安い

「ええっと、いい朝」 (Voilà…, bon matin.)

「安い? 」(Quoi?  bon marché?)

 僕は人を笑わせるのが苦手だけど、

「いい朝、グッドモーニングのつもりなんだけどフランス語で」

「・・・・」

 人に笑われるのは結構得意だ。




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2017年12月21日

夢で正座する

 アパルトマンは足らないものだらけ。英語とかフランス語でなら「この部屋は不足で満たされていた」なんて格好よく表現できるのだろうが。まずベッドの不足があった。つまりベッドがなかった。それとマットレスと布団が。そんなものあるわけがなかった。住むところがない僕が女友達の部屋に転がりこんだわけだから。とりあえずソファで寝ていい、と言ってくれた君。長旅で疲れていた僕はあっという間に眠りに落ちた。外国の映画の主人公たちのように服を着て靴を履いたままで。

 靴を履いたまま窮屈な姿勢で眠ったからだろうか、その夜は正座の夢を見た。大学の講座で正座について学ぶ夢だ。朝は君の方が先に目覚めていた。君の弾くピアノで目を覚ましたと言いたいところだが、実際に僕を目覚めさせたのは、キッチンのミキサーがガガーッと鳴る音。不吉な音。なぜ不吉なのかは後述する。僕はむくんだ足の匂いが気になった。「おはよう」

「朝食をつくったわ」と君が言う。

「僕のために?」

「そうあなたのために、手料理」

 ちなみにその「手料理」は昨夜も食べた。ウェルカムディナーとか言って君が出してくれた「愛情たっぷりの手料理」は野菜ジュースだった。それを料理と呼べるのか、それとも僕は本当は嫌われていて、それは1日でも早くここから出て行けというサインなのか、まぁ本命の彼氏に手料理だと言って野菜ジュースを出す女が世界のどこにいるかとは思うが、判断はまだ保留中‥‥




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昨日大学

 昨日のことを学ぶ「昨日大学」の講座で昨日正座について学んだ。そういう夢で説明が難しい。

 一昨日だったか、今冬初めてのオリオン座を見た。今年はオリオン座に気づくのが随分遅くなってしまった。オリオン座には悪いことをした。




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2017年12月19日

240時

 10年の時を11年かけて進むような、超低速のタイムマシンに乗って、ゆっくりゆっくりと、僕は2017年にやってきた。その年もやっと終る。ものすごくいろんなことが、ものすごくゆっくりと起きた1年だった。幾つかのものごとは、未だに進行中で、終る気配もないが、終る必要がないからつづいているわけで、それはたぶん、いいことなのだ。

 1日が240時間もあって、1日はまだ終らない、「終らない日常」っていうのではなく、そんな気分だ。




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夢と同じ

 現実の暮らしも僕個人のレベルでは夢と同じで、原因がガチで結果とリンクするちゃんとした物語など消えてしまって、脈絡もなくたまたま起きたことが、全然別の何かを引き起こしたり、孤立して何ともつながらず終ったり、そういうのも全部普通で、全部夢みたいだ、と思える。

 だけれど実際に見る夢はもっと支離滅裂で、ストーリーなんかないも同然なのだけど、それをできるだけまともな日本語の物語に翻訳してみる、そうすると次の夜には、もっと面白くて、もっと滅茶苦茶な夢が見られるのが嬉しいのだが、それと呼応して、現実の生活も変わってきて、以前ではありえなかったことが、普通になってきたわけだ。




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