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2005年8月30日

本当の自分でありつづけるためには、自分を変えていかなければならない。

 また死語だが「老人力」という言葉があった。
 最近物忘れがひどくなった足腰が弱くなった‥‥愚痴を「老人力がついた」と言い換える、あれは赤瀬川源平の著書からか。最近では「働いたら負けかな」と思っているニートがいるし、卑下して言う「負け犬」もそうだろう。
 屁理屈や言い訳とは少し違う。自分が自分でありつづけるために、逆に信じて疑わなかった自分の認識の方を変えるのだ。
「ありつづける」ために「変える」? 
 そう、一見矛盾に見えるこの行為、専門用語では「リフレーミング」と呼ぶらしい。

「モノを見るとき、一つの方向からだけ光を当てるのではなくて、全く違う方向から光を当てることによって別の意味づけをしてしまうということです」

 これは昨日、血液型の記事にコメントをくれた「NLP-er(ネルパー)まき」さんのサイトで知った。
 先ずもってNLPという言葉自体初耳だったし、彼女のような専門家が僕の「アダルトチルドレン」の記事を読んだのか。思うと恥ずかしくて死にそうになるけど。

hamlet
              
 話は跳ぶが、また先日、読者の「ロックフリーク」さんには“To be,or not to be”の興味深い訳を紹介してもらった。シェークスピアの有名なセリフだが、ハムレットは悩みつづける(To be)か、否か(or not to be)、それを悩んでいる(that is the question)というのである。
 なるほど「グッとくる」訳で、これを「リフレーミング」で更に解釈し直せないか、今日はそう思って書いているのだ。
 
              ☆

 ありのまま、本当の自分を決して受け入れようとしない相手を変える。
 世界を、変える。
 議論する。働きかける。
 闘う。
 そんな人と人、人と世界との関係が多様性によってリフレーミングされ始めたのはいつからだろう‥‥80年代? 無気力無関心とあとなんだっけ、3だか5だかの「無」。オタクという生きかたが脚光を浴びまぁそれはいい。決して変わることのない相手を変えるのではなく、内なる価値観を変化させることで、世界のその姿をシフトすることは本当にできるのだ。

              ☆

「憎む、ったって、誰を憎めゃいいんだ。教えてくれよ‥‥」
「誰をいちばん愛している?」
 
 残念ながらこれは「ハムレット」ではない。とある小説のクライマックス・シーンだが、逆説的にそう問われた主人公が憎んだのは「自分」だった。本当の自分自身でありつづけること(To be)、それは自分を変えていくこと(not to be)であり、そのふたつを繋ぐのは“or”ではない。対する世界への「愛」だ。


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コメント

(記事上のリンク以外の)関連する記事

ゲームのルールを変えるゲーム」 loveless zero

ほんとうのこと。」 おかめはちもく。

小説

B・E・エリス著「レス・ザン・ゼロ」 どのページを繰っても同じことが書いてある、と批判されるエリスだが、彼も人生を「やっているうちに変わってしまうゲーム」に喩えている。

文中に引用した小説については、秘密(あまりに好きなので)。

投稿: ぼく | 2005年8月30日 20:57

ここでTBとは・・・。
さっき入れようとしたコメントは、「わたしはみんなを愛そうとしすぎるのかな。世界を愛で満ちあふれたものにしようとして、やりかたを間違えてるのかな」・・・でした。自分のせいにするのはもうやめようと思いながら、抜け出せなくてあがいております。

投稿: ヤヤー | 2005年8月30日 21:33

「本当の自分自身であり続けるためには、自分自身を変えていかなければならない。」

生、成長、再生、死、それらに関わる大命題ですね。

NLPの本は読んでいますが、リフレーミングについて技術論ではなく本質で語っているのを読むのは、このブログが初めてかも知れません。
ちょっと感動してます。

ところで、ACの記事も面白く読ませていただきました。大丈夫。私もACと柳美里は好きじゃないですから。(笑)

投稿: NLP-erまき | 2005年8月30日 21:44

 まき先生が大学でどのようなお話をされるのか、近くだったら絶対聞きに行くんですけど。今回はもう、教授に提出する論文を書く学生のような気持ちで書きました(笑)とりあえず「不可」は免れたようですね。
 ぼくは逆に「技術論的な側面」に興味があります。思い込みと直感で本質を朧げに想像することはできても、具体的、技術論的なことはまったくわかりませんから。ブログはとてもわかりやすく、更新を楽しみにしております。

投稿: ぼく | 2005年8月30日 23:22

リフレーミングっていう考え方がある事を知り、驚きました。ただ、どういう人はリフレーミングをして、どういう人はリフレーミングをしないんでしょうか。
僕はリフレーミングをしない人間だと思います。というのも、ポジティブなことにすがってしまうと自分がなんとなく危うくなる気がするんですよね。
でも自分で投げかけといてなんなんですが、水戸黄門の主題化じゃないですが、人生には「山」と「谷」があるはずです。その時に常に自分を客観視しているもう一人の自分を「山」と「谷」のどちらに置いている人がリフレーミングするんでしょ?
すいません、まとまりのない乱筆になってしまい。

投稿: himatime | 2005年8月31日 03:06

この命題?を見て思い出した。

「同じ状態でいるためには、自分が変わらなければならない。」・・・ジョー・ペリー

ロック界を70年代から、サヴァイヴして来た
バンドの生き延びる知恵です(^^♪

投稿: ロックフリーク | 2005年8月31日 07:09

>himatimeさん

 こういうことでしょうか?
 人生の「山」「谷」を“or”ではなく「愛」で繋げる、という考え方に対して、そんなポジィティブなものにすがる必要はない、もっといえば変に客観的になって「山」「谷」を認識する必要もないのではないか。

 ぼくもリフレーミングをかなり自己流に「意訳」していて、なおかつ、himatimeさんの言わんとしているところもうまく理解できているか、自信はないのですが、それも一種のリフレーミングなのではないかと思います。

 ああ、そんなこといったら世の中全部リフレーミングか‥‥

 ただ、ぼく、人間てそんな成長なんてしなくてもいいんじゃないか、すべての物事に教訓を見い出して学ばなくてもいいじゃん、プラスにポジィティブにならなくってもさぁ‥‥とそういうふうに思うこともあります。

 それについてまきさんはブログで書いていましたが(記事本文の「リフレーミング」のところのリンク、コメント欄参照)
「苦しいこと、つらいこと、悲しいこと、がっかりしたこと、それらもすべて味わってこそ生きている実感があるのではないでしょうか。あとは、どう気分をきりかえるか。これは個人の選択の問題ですね」

 むむ、himatimeさんの書いていることとズレちゃったかなぁ‥‥


 >ロックフリークさん

 最近のロックバンドって、昔と比べ、おしなべて短命だと思うのですが‥‥気のせいかな? それとも何か理由があるのかな?


投稿: ぼく | 2005年8月31日 11:28

 >ヤヤーさん
 
「愛する、って、誰を愛せばいいの。教えてよ‥‥」
「誰をいちばん憎んでいる?」

投稿: ぼく | 2005年8月31日 13:12

「自分」。

投稿: ヤヤー | 2005年8月31日 14:23

この写真やっぱり気になる(^_^;)
だーれ?ですか。

ハムレット?それとも ロックアーティスト?

ぼくさん、教えてくださいなm(__)m

投稿: ロックフリーク | 2005年8月31日 14:52

・・・予測してたでしょう。

この本は、・・・ですよね。ぼくさんが言わないのなら、黙っておいてあげましょう。

投稿: ヤヤー | 2005年8月31日 14:54

 この小説については、わかる人だけわかって、ニヤっとしてくれればそれでいいので。
 写真はハムレットで検索しました。
 いや「ハムレット」っておっさんくさい役者が演じていることが多いのですが、これはその中でもいちばんぼくのイメージするハムレットに近くて、もってきちゃいました。
「悩みつづけるか、どうしようか。悩んじゃうよナ」
とか言いそうでしょ(笑)

          ☆ 

 えー、現在NLPについてザっと勉強中なのですが、わからないです! 
 わからないことがあって、でもそれをどういうふうに質問したらいいのか、わからない。
 ハムレットのようなこと、言ってます‥‥(:_;) 

投稿: ぼく | 2005年8月31日 17:27

リフレーミング以前に「愛」という単語が出てくると反射的に拒否感を示す。これは一種の後遺症なのでしょうかね。

投稿: zak | 2005年8月31日 22:10

 強力な負の「アンカー」がかかっているようですね。いやわかってきた、NLP少しずつわかってきましたよ‥‥

投稿: ぼく | 2005年8月31日 22:43

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