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2005年10月 4日

From the past,city seen

 開け放した窓、厚い雲に時刻を奪われた淡い光が差し込む。
 雨音を聞きながら、寒がりの僕はバンクーバーの夢を見ていた‥‥濡れて黒ずんだ、暗い冬の街の夢を。

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                  pic by Brian K. Smith


 バンクーバーの秋冬は、やたらと雨が多い。
 短く乾燥した夏の太陽は、上空から外れ、破裂して北の大地に降りそそぐ‥‥灰色の雨の季節の到来だ。

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                    pic by me(ぼく)


 だがこの年は、記録的に雨の少ない秋だった。ストリートをパークを、真夏より強く輝かせる落ち葉。街を埋め尽くす鮮明な色彩の。
 美しい秋は、いつまでも終わらなかった。

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                          by me


 All that moment would be lost in time, like rain. でも僕は、すべてを独立した感覚の連続のように記憶している。


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コメント

ああバンクーバー!「しっとり」という言葉がぴったり。
3月のはじめ。街が目覚めようとする時間。雲間から見える森と雪の景色の中から現れた港町。
本当にこんな感じでしたねえ(^.^)

夜景も本当にライトがほわーんとしていて、
街全体がガス灯みたいでほの暗い光だった。(LOOK OUT 展望台から見た感想)
中国系が多く、すぐに街になじめるのも魅力。
一番に行った店はマック^_^;チップ要らないし。

それに比べ、ビクトリアはリタイアした金持ち白人の老後のユートピアみたいで、
綺麗だけどすごく抵抗を感じたっけ^_^;

投稿: ロックフリーク | 2005年10月 5日 09:17

 ビクリトアには確かにそんな雰囲気もありますね。しかし街に排他的な人間は少なく、とても親切にしてもらった思い出ばかりが残っています。そこで知り合った画家とはこんな約束をしました。ぼくがいつか有名になったら、アナタの絵を日本で大々的に紹介するよと。彼の名前がどうしても思い出せません。有名になったわけではありませんが、今こそ約束を果たすべき時なのに。平面的で、ファンタジックな色彩で熊などを描いていた彼です。ビクトリアではかなり有名な画家だったと記憶しています。

 現在のバンクーバーは、むしろ韓国系が多いようですよ。どっちにしろアジアなので、ぼくたちもすぐに街にとけこめます。オマエは何人だとはよく訊かれたことでして、「中国人じゃあないよな、コリアンとも違うし、もっと南のほうのヤツらとも違うし‥‥」。絶対に日本人か? と訊かれないのが面白かった(笑)

 同じ移民の国であるアメリカが、意外と保守的かつ排他的であるのと比べ、カナダには古き佳き自由の国の伝統が今も残っているように感じました。治安も比較的良く、安心でした。第二の故郷のように思っている街です。

投稿: ぼく | 2005年10月 5日 12:44

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