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2005年10月27日

「HUMMING BIRD」 多田由美さんのこと

 昨日の文章を額面通りに受け取る読者もまさかいないとは思うが、登場人物の内なる、醜く歪んだ心の闇は、即ち僕自身の抱える闇でもある。それは確かだ。空白に空白を重ねて、それをスタイリッシュと思い込んでいた僕は、歳を重ねても同じ精神的欠陥を抱えたまま、嘘は上手くなったが暴力的なまでに自己中心的で、それから‥‥なんだろう? 適当に補足して欲しい。ずっと同じことを書き続けている。


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 多田由美というマンガ家がいる。あるいは、いた。本人の弁によれば「ずっと同じことを書き続けている」らしいので、今も「いる」のだろう。95年以降の作品はチェックしてないのでわからない。


Tada_Umi_hd


 手許には1冊、『ラッドロウ・ガレージ』という作品集がある。誰かから借りっぱなしになっている。91〜92年頃初出の、短編を集めた作品集で、これも悪くないのだが、読みたいのは『ルビー・チューズデイ』の方だったりする。当時付き合っていた女のコに貸したまま、結局返ってこなかったのだ。中の「ハミング・バード」という、20ページほどの短編が忘れられない。おれたち何も間違ってないよね、だったか、ラストのセリフは? 忘れてるが。


「コニーの肩にはニ羽のハチドリがとまっている。たとえ離れ離れでも三人は一緒にいるんだ。いつまでも。純粋すぎるが故に行き着いた愛。冠絶した神聖さに眩暈がする」(http://kamacho.blog32.fc2.com/blog-entry-8.html)


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 嘘に嘘を重ねれば、いずれホントウになるだろうか? 自分を嘘つきだと言う嘘つきは、嘘をついてるわけだからつまりは正直者であり、真実を語っているわけだからその発言はやはり嘘であり‥‥


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