アメ車とマツダRX-8の魅力考
欧州車は「道具」ではなく「持ち物」になってしまうきらいがあって、そこがちょっといやらしい。
いまやすっかりヨーロッパのほうに顔を向けている‥‥トヨタもニッサンも、だから日本のメーカーも雑誌も、みんな何か間違ってないか?
僕はアメ車が好きだ。
それもボロければボロいほどいい。ジーンズと一緒だ。ドロだらけの、バンパーなどヘコんであちこちキズだらけになって、塗装がハゲてきたころにやっと「味」が出る。
クルマを道具として、そういうものだと思っている。
日本車も、もとは「小さなアメ車」だった。つまりは持ち物として日本人が小綺麗に再解釈したアメカジ。
(‥‥それも結構好きなのだが。リーゼントとポニーテールの卒業ダンスパーティー以上にありえない「アメリカ」)
マツダ RX-8。
僕の言う「アメ車のテイスト」とは、だからぶつけてもなおさないほうが格好いいクルマ、洗車なんかしないほうが素敵、の意味なのだが、これは本場のアメ車以上にそのテイストを濃く持った唯一の日本車だと思う。
運転感覚は申し分ない。
ほんの少し、それもかなり前のただ一度きりの試乗で断言するが。
完璧なスポーツカーであり、発売から2年、ポルシェやBMWなどと比べ日本の自動車雑誌はこのクルマをまだまだ褒め足らない。
ここに載せた写真は黒だけど、本当は、車色は明るいブルーか、ど派手なイエローもいい。
トランスミッションは、もちろんマニュアル!
エアロ・パーツはマッチョなイメージで、下品なくらいたくさん。
あちこちヘコんで、塗装がハゲたところにはしっかりサビが浮いて。
自慢の観音開きドアなんか、歪んで上手く閉まらなくなって‥‥
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このクルマは10年後、実はそうなったところが買い時だ。
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コメント
マツダの新しいロードスターも、アメ車っぽくていいんですけど、あれもまたアレですね、「持ち物」として小綺麗に解釈しすぎで。もちろん本文中にも書いたとおり、それはまたソレで凄く好きなんですけれど。ぼく的にはロードスターも、やはり、10年くらい道具として使い込まれた後が「買い」と思っています。
投稿: ぼく | 2005年11月 1日 21:27