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2006年8月20日

ピオーネとデラウェア

 葡萄に限らずフルーツは、誰かに買ってきてもらうものだった。

 風邪をひいたときに、母親が買ってきてくれるのが「フルーツ」だという、今でも僕には、そんな歪んだ特別なイメージがある。

 それでなくても「旬」に対する感覚が麻痺してしまっているので間違ったことを書くかも知れないが‥‥


              .


 夏は葡萄(ぶどう)の季節だと思う。

 深夜に立ち寄ったスーパーでは、ピオーネという「黒い真珠」と、デラウェアの2種類の葡萄が置いてあった。

 自分で葡萄を買ったことがなかったので、品種があるということ自体を知らなかった。

 葡萄は葡萄だろう。

 子供の僕にとって重要なのは、種があるかないかだった。

 大人になっても僕は、たくさんを短時間で食べるのが好きなので、粒が小さくて種のない葡萄が、好都合だったのだ。


              ☆


 ところでいつも食べていた「葡萄」として僕に馴染みのあるのは、デラウェアのようだ。1パックを購入。

 みずみずしいのに食べ過ぎると、喉が乾くのが不思議だった。

 そんなフルーツは知る限り葡萄だけだ。

 それで葡萄のジュースも一緒に買った。


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