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2009年2月 4日

僕の「SFこの10册」(その3)

「アメリカ」という魔法


『ゴールド·コースト』(上下) キム·スタンリー·ロビンスン著 ハヤカワ文庫


 自分に欠けているのは何か、リストアップしそれを外部に求めていくやり方を改め、自分に今残っているものの中で、何が使えるのかを新しい視点から考えてみよう、というアナウンスがなされているのを、僕は様々な場所で目にした。


「エコ」と、折からの不景気の影響だと思う。


 進化より深化、という言い方もまたよく聞く。これはバブル崩壊後の、1990年代初頭から言われてきたことだが、自身の肉体的成長期の終わりと、バブル崩壊を重ね合わせて見ていた、当時の自分を思い出してしまう。


 が量を質に変化させるやり方でしか、僕は成長を知らない。凡人にはそれしかなかったのである。そして成長すること、イコール進化することだと信じてきた僕に、深化という考え方は「逃げ」に思えた。


 自分が今持っている、ひとつひとつの要素を、より深めていくこと。それよりも僕は、新しい引き出しが欲しかった。底が浅くてもかまわない、と思った。思春期に僕は、量を一瞬にして質に変える魔法を見てきたのだ。


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