リストラ
会議室の扉が開いて、男が入ってきた。
彼は僕たちの上司で、「具体的な目標を持たなければいけない」と言った。
具体的な目標と聞いて、僕に持つことができたのは、新しい靴のイメージだけだった。
自分に何を期待すればいいのか、僕にはよくわからなかったが、
彼が僕たちに期待しているのは、もちろんそれ以外のことであるのは、明白だったので、
黙っていた。
他の2人はアホだったので、語った、
目標ではなく「理想」を、具体的に。
上司は彼らを、そのような理想を持つに値しない人間だ、と軽く断罪して、リストラした。
その上で彼は、僕にまた、
「具体的な目標を持たなければいけない」と言う。
僕がいいことを言えば、
「言っていることは素晴らしい。しかしキミは、そのような素晴らしい目標には値しないダメ人間だ(キミではその目標を達成できない)」
正直にへたなことを言えば、
「キミはそのような低い目標設定しかできないダメ人間だ」
と、なるのだろう、
うまいな。
ちなみに僕は、それでもリストラはされなかった。
雇用主任、という今の肩書きを与えられたのだった。
僕はこのやり方でみんなに退職を迫っている。
「具体的な目標」を、「現状の打開策」を、
明日はあなたに訊ねる。
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コメント
怖いです… もぐろふくぞうの指がこっちを向いているかんじ…
投稿: ぼく@京都 | 2010年2月19日 22:05
現状の打開策訊いてくるやつには、要注意ですよ‥
投稿: ぼく | 2010年2月20日 07:05