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2015年7月31日

エリオットの詩

 体験しなきゃわからないことと、体験しなくてもわかることが、ごっちゃになった海で、僕たちは溺れていくのだ。エリオットのこの詩が似合う街に、僕は行ってきた。国は違うけど、これはヨーロッパの、こういう街の、こういう気分の中で生まれた詩なのだと思う。



Let us go then, you and I,

When the evening is spread out against the sky

Like a patient etherized upon a table;

Let us go, through certain half-deserted streets,

The muttering retreats

Of restless nights in one-night cheap hotels

And sawdust restaurants with oyster-shells:

Streets that follow like a tedious argument

Of insidious intent

To lead you to an overwhelming question …

Oh, do not ask, “What is it?”

Let us go and make our visit.

さあ行こう、君と僕で

夕暮れが空一面、手術台でエーテルを嗅がされた

患者さんのように伸び広がるとき

行こう、半ば寂れた町を通って行こう

一泊だけの安ホテルや

牡蠣の殻の散らばった大鋸屑のレストランに

眠れぬ夜の囁きが染み込む

退屈な議論のようにつづく町は

狡い意図をもって

耐えられない疑問へと君を導くけれど


あぁ、それは何? なんて訊かないでくれ

行くのさ、僕たちは僕たちの旅をしよう




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