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2017年6月29日

夜 昼

 夜が明けると、いきなり昼がやってきた、僕の大好きな君は処女作にそう書いた。

 そして私はもう、子供ではなかった、と冒頭に書き、それを僕は「私は以前とは違っていた」と日本語に訳した。それで良かったのかどうか、わからない。

 君は日本語がわからない。僕が渡した日本語の翻訳原稿を、必ず読むから、みてて、と約束した。あなたがフランス語を読めたのだから、私だって日本語を読める、もっと簡単に読めるようになる。



 夜は明けて、いきなり昼になる。私は以前と違っていた。




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永沢さん

 僕はNHKのラジオ番組を使ってフランス語を勉強した。「ノルウェイの森」の永沢さんを真似て。あのキャラクターには大きな影響を受けた。

 努力と労働は違う。お前らはただ働いているだけだ。はいお疲れさまでした、ってだけだ。おれは努力する。取れるものは全部取る。行けるところまで行く。

 人生は不公平だ。世の中は不平等だ。けど逆に考えれば、そういう社会は、才能のある個人がその実力を発揮できる社会でもある。だから自分で自分を憐れむな。

 僕は他に読むものがなくなると、「ノルウェイの森」の永沢さんの言葉を読み返した。以前はそうだった。今は違う。似たようなものだけど少し違う。




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ガストの配達

 カマトトの配達というからデリヘルか何かかな、と思っていたが「ガストの配達」を読み間違えていただけだった。夢も希望もない世の中になった。




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黄緑

 金髪を黄緑色に染めた白人の女のコが前から歩いて来たので、その髪いいね、すごく似合うよと頑張ってテレパシーを送ってみた。



 そしたらすれ違うときにこっちを見て、にこっと笑ったので、通じたんだと思うことにしたわけ。




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2017年6月28日

睡眠学習

 フランス語の勉強をしたあとに、昼寝をしてみることにした。睡眠学習の効果を、期待して。そしたら誰かに叩き起こされる夢を見た。




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機械の体

 目を閉じると、僕はサイボーグになっていた。サイボーグのファッション・モデルとして、ファッション・ショーで歩いた。人間たちのために、ポーズを決めた。舞台を何往復しても、疲れなかった。




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2017年6月22日

ブルーハーツ

 僕は目を閉じて、夢のつづきを見た。マルバツでみんなの質問に回答している女性は、よく見ると君だった。「来てくれたのね」。僕はブルーハーツみたいに、「ハグしてほしい」だとか「キスしてほしい」だとか唸った。

 それは質問じゃなかった。フランス語でも英語でもなかった。というか言葉でもなかった。君も言葉では回答せず、僕の肩に軽く手を置き、僕の左右の頬に指でマルとバツを描いて、それからキスした。




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いま ここ

 僕はこの家に1人で住んでいる。この町に1人で暮らしている。ずっといるわけじゃない。近いうちにどこか他へ行くと知っている。でもまだしばらくはここにいる。幸せってこういうことなんじゃないか、とふと思った。「まだしばらく」なんて言葉を「今」「ここ」の自分に対して使えること。




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今月の花

 近所に小さな公園がある。小さめの公園というか大きめの庭というか。だいたい一年中何かの花が咲いている。今月の花の写真を撮って外国の友達に見せたら、ハイビスカスかと訊かれた。もちろん違う。その友達は日本をハワイかタヒチのような熱帯の島だと思っているようだ。




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2017年6月21日

ボーイ・ミーツ・ガール




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 夢は実現するより、もういちど見る方が難しい。どんなに突拍子もない夢でも、叶えてしまう方がずっと簡単だ。フランス語の台詞はほとんど聞き取れなくて、美しいモノクロの映像だけを見つづけることになった映画。前にこんな夢を見て、実現させてしまったっけな、と思った。




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マルバツサイン会

 質問票を持って列に並んで、マルバツを記入してもらう夢を見た。椅子に座った女性がマルバツで答えるサイン会のようなもの。みんなきちんとプリントアウトしたアンケート用紙を持っている。ノートの切れ端に手書きした質問票を持ってきたのは僕だけのようだ。




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源氏物語

 失った人の代わりに、別の人を求めて、それでも満たされなくて、次々とまた別の人を身代わりにして、最終的にすべてを、完全に失ってしまう。知力も財力もある美貌の青年だからこそ、楽々とすべてを手に入れられる人だからこそ、の悲しみに、ほとんど正反対である僕のような人間が、ここまで感情移入できるのは、なぜだろう。手に入れたこともないものを、失ったような気分になってしまうのは、なぜだろう、不思議に思う。




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ボーイ・ミーツ

 雨のシーンはなかったけど、ずっと雨が降っているみたいな映画で、どうしてそう思うのか不思議でしょうがない。雨の日に観たからだろうか。6月に観たからだろうか。25年前に国分寺で観たカラックスの映画を。




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2017年6月15日

何でも

 今日は何でも覚えていられる日だったのに、何も起こらなかった。夢はこんな夢。でも本当はそうじゃない。




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2017年6月14日

雪女

 雪女のお話が好きだ。人間の女に化けて、好きになった男の前にあらわれた雪女。偽名は「お雪」。そのまんまじゃないかと思うが、そこが可愛くていい。




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2017年6月 8日

方向音痴

 立ち止まって、自分の行いを、振り返ってみる。ちょうどいいときに振り返らなければならない。僕は方向音痴。つまりどのタイミングで振り返ればいいのかを間違うのだ。そして方向を見失う。




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どこだ

 安直建設、という冗談としか思えない名前の建設会社がある。歩いてすぐのところに。いい勝負なのが、カットハウス「ここだ」。どこに行ってもそういうものばかりを目印にしてしまい、道に迷う。読み間違えているのだから、当たり前だ。




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2017年6月 7日

経験豊富

 結局のところ。経験が教えてくれるポイントはそこだ。言うか言わないか。言うとすればいつ言うのか。いつまで黙っているのか。それなのに僕の経験は、言わなくていいことを言うような口調で、日々のわけのわからなさだけを僕に教える。




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準備

 今にして気づいてみれば、君の弾く超悲劇的な曲の、あの激しい演奏が、つづく幸せな日々を準備していたのだった。




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白 青

 白い薔薇の花が、青い壁をバックに夏の入道雲のように見えた日だった。




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2017年6月 6日

兵隊さん

 1年中ブーツを履いていたら、ブーツを履いたときの歩き方がデフォルトの歩き方になってしまった。足を大きく前に蹴り出して、踵から着地するような歩き方が。兵隊さんみたいだな、って思う。家の中でもそんな、空気を蹴飛ばして歩くような歩き方になっていて、君に指摘される前に予防線を張っておく。ちょっと馬鹿みたいだ。




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ラッキー

 毎日決まった時間に体重計に乗って、ちょうど50.0kgだったらスーパーラッキーということにしてある。ぴったりの数字になることは滅多にない。そうならなくても普通にラッキーだ。毎日体重計に乗るような規則正しい生活ができるだけで、僕はラッキーマンだ。




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6月6日にUFOが

 自分で自分の誕生日を間違えてしまった。1ヶ月以上間違えてしまった。僕の誕生日は6月6日ではない。なのにどうして誰も声をかけてくれないのかと、勝手に悲しんで帰りのバスに乗った。




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曲線

 曲線が、階段のように無限に積み重なっていく夢を見た。僕は上からその様子を見ていた。そのあとで直線が何本か、液体に浮かんでいる夢を見た。




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2017年6月 4日

正された間違い

 自分で書いた文章を自分で読み返して、間違い探しをやっている朝から晩まで。今こそ使うべきだろう「脳みそがウニになる」という言葉。というか‥‥

 ‥‥間違いを正したら、間違いはどうなるのだろう。正された間違いは、どこに行くのだろう。正された間違いを受け入れてくれる施設みたいなものがあって、そこに行って余生を送るのか。正しさとして生まれ変わる日を待ちながら? 生まれてすみません、なんて遺書を残して、消えてしまう間違いもきっと少なくはないのだろう。




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家族ゲーム

 家族で森と湖に囲まれたスイスの町を旅する夢の中で、僕の視点は不安定だった。僕はある瞬間には父親の視点から、また別の瞬間には息子の視点から町を見ていた。一緒にいた女性はそれに応じて、妻になったり母になったり。本当は誰だったんだろう、彼女は。そして僕は。




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電話番号なし

 スマホとガラケーを併用している忙しそうな人はよく見かける。僕のように電話番号は持っていないがスマホもガラケーも持っている、という人はいるだろうか。アラーム時計として使っているガラケー。ただ電話番号を持たずに普通の勤め人をやるのは難しいと思うけど。

 1円で手に入れた、ドコモのスマホの端末がある。SIMは抜き取ってあるので、通話はできない。というか通話以外のことなら何でもできる。世界中どこでも、フリーのWiFiに接続して、無料で。スマホの操作は難しいけど。難しいのでついノートPCを使ってしまうけど。




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2017年6月 2日

 お腹に窓がある人の夢を見た。近づいて窓を開けると、「なぜそんなことをするの?」とフランス語でその人は言った。「ええっと、」「風を入れるのさ少し暑いし」




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2017年6月 1日

才能

 才能がないので、書くのを我慢する、発表するのを控える、などということを、僕はしない。我慢とは、僕の才能に、金を支払う人たちが、することだ。我慢して、払ってもらう。我慢して、読んでもらう。大丈夫、僕には、まったく才能がないわけでは、ないのだ。




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明日のこと

 2週間前、髪を切って、濡れたような黒に染めた。5分前、ふと思いついて、体重計に乗った。今、雨の音を聞いていたら、眠くなってしまった。明日のこと、考えている。




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チェックアウト

 5月X日、靴下を履くのをやめた。コタツから布団を外した。昼間の暑さに耐えきれなくなったからだが、夜はまだ冷える。

 6月X日、ホテルを出発して、どこかに行く夢を見た。20年前から、繰り返し夢に出てきた、巨大なホテルだ。どこへ向かうのかわからないけど、もしかしたら僕はもう、このホテルの夢は見ないかも知れない。地図を見て、駅から駅へ。




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