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2017年7月 8日

正夢化

 起きているときでも、その夢の情景が、幻のように蘇り、現実と二重写しになる。数年前の春に見たリアルな白日夢が、あまりにリアルだったもので、ずっと気になっていた。僕たちは車に乗っていた。君と僕と、運転席に誰か。助手席にもう1人誰か。

 開けられた窓から初夏の風。助手席の誰かが振り返り、何かを言い、僕たちは笑う。木漏れ日の下を車は行く。そんな感じの幻で、あれは誰なのか、いつなのか、僕たちは何をしにどこへ行くのか、など気になる点は、いくつかあった。

 正夢になってしまった夢を、それ以上繰り返し見ることはない。僕は夢の正夢化を望むのか。今はどうでもよくなった。ほんとに、誰が誰でもいいし、いつがいつでもいい。

 既にもう、何年も前に、あの時点で僕たちは、一緒に車に乗り込んだのだし、あれから季節は進んだのだし、何をしに、どこに向かっているのかは、着けばわかると思う。じきに着くだろう。そこできっと、たぶんきっと、前席の2人と、後席の2人が、ペアになって踊るのだ。




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