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2017年11月 1日

『真夜中の五分前』と『ブレードランナー2049』

何年か前、映画化された『真夜中の五分前』を観て感動した。

中国語のセリフ、英語の字幕。

どっか外国で観た。

 

この間『ブレードランナー2049』(英語のセリフ、仏語の字幕)を観て、

『真夜中の五分前』の感動を、なぜか思い出したのである。

原作とはまったく違う舞台(上海・モーリシャス)と、

まったく違うキャラクター(映画女優・プロデューサー・時計職人)を設定しておきながら、

原作の世界観は忠実に再現しているという奇跡の傑作。

『ブレードランナー2049』でもあれぐらいできなかったのかなぁ、

無理か。


「好きな男(映画プロデューサー)も、憧れの職業(女優・モデル)も、そっくりな妹は私から奪っていった。

奪われるたびに、私は私でなくなっていく」

そんな姉と孤独な青年が恋に落ちる。

やっと「今」を生きる「自分」を取り戻した双子の姉。

が、悲劇は起きる。

姉妹で出かけた旅先で事故に合い、姉は命を落とす。

そのショックで妹は「時間」と「自分」を見失ってしまう。

誰もが疑う。

生き残ったのは双子の姉ではないのか?

姉が妹になりすまして、女優という職業とかつて愛した男を

奪い返したのではないか? 

幼い頃から何度も入れ替わり、お互いの人生を交換してきた瓜二つの双子の姉妹。

生き残ったのはどちらなのか、本人にももうわからない。

それを判断できるのは、姉を姉として愛した、孤独なあの青年だけ。

彼が私を私として愛してくれるなら、他の誰でもない私に私はなれる(だろう・はずさ)。


というところで物語は終わる。

結局どうなったんだろうな。

原作では彼は「私」を「私」として見た、そして(だからこそ)愛せなかった、

というところで終わるのだが‥‥


『2049』より面白いので、期待し過ぎたあれで消化不良を起こした人は観るべし。




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