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2017年11月18日

BJ気取りのヤブ医者に

 女友達のまだ幼い子供が病気で入院した。実は僕も赤ん坊の頃、同じ病気に罹ったことがある。それをその友達も知っていて、真っ先に僕に連絡をくれた。後に『ブラック・ジャック』にも登場することになる原因不明の奇病で、根治は不可能、僕は死ぬと言われたものだ。



「とりあえず寝かせておきましょう。運が良ければそれで治ります。運が悪ければ死にます」と言う医者に、両親が「この糞ヤブ医者、お前が死ねよ」とキレたのかどうかは知らない。しかし当時は寝かせておくしかなかったのだ。その病気の原因は50年経った現在でも未だわからず、従って根本的な治療法もないのだが、今はその病気で死ぬということはほとんどないらしい。症状を軽くする薬もできた。



 医学の進歩とはそんな対症療法の進歩なのだと思う。病気を治すのに魔女に頼っていた時代と、何が違うのかわからない。



 確かに、たしかに人の死は遠くなった。僕は強くなり、君は滅多なことでは死ななくなった。それでも、この21世紀では矢鱈にはないことだが、僕たちは死ぬ。そう明日にでも、簡単に。寝てる間に。医者の言うとおりに、僕たちは超ものすごく運が悪ければ死ぬのだ。




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