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2018年9月 6日

夢について

 いわゆる悪夢というのは、ほとんど見ないが、悪夢しか見ない、という人も、きっといるのだろう。夢の中でなら、何でもできる、と思うのは大間違いで、実際にできることは、狭い範囲に限られているし、見る夢の幅も、また同じように狭い。僕はほぼ毎晩、ほぼ同じ夢を見る。見ている、と思う。だがそういう夢は、強く印象に残らない。

 記録するのは、そのためだ。僕の夢で最も重要なのは、何をするか、ではなく、どこにいるか、であり、どこへ向かおうとしているのか、だと思っている。僕は毎回、同じような場所にいる。そして、あるところへ行こうとしている。あるいはもう、出発している。移動している最中だったりする。

 夢の中でなら、‥‥何でもできる、どこにでも行ける、と思うのは間違いで、僕は結局、そこに行くことしかできない。そこしか行くところがない。ただそれは、悪夢ではない。悪夢というのは、どこにも行けない人が見るものだ、たぶん。

 辿り着いたその場所が、最後になってしまったとき、僕もそういう夢を見始めて、それを悪夢と呼ぶのだろう。



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コメント

時々見てます
これには ぷっと笑ってしまいました

投稿: K | 2018年9月 7日 20:22

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