« bandage | トップページ | 無風状態 »

2019年4月11日

植物学者

 

 小さな恐竜と、始祖鳥と、さらに小さいマンモスとネアンデルタール人が、一緒に楽器を演奏していた。進化論は、何も説明できなかった。最後の曲が終ると、彼らは扉の向こうに姿を消して、そのまま戻って来なかった。

 

 案内板のない空港のような‥‥、無限につづく回廊の、照明は消えていた。この見捨てられた回廊に、古代植物が自生していると聞き、僕たちはやって来た。非常灯を頼りに、僕と女性の植物学者は進んだ。隅の方に生えているのは、雑草のように見えた。埃まみれで、枯れかかっている。

 

 トイレの中に照明のスイッチがあるというので、僕はその扉を開け、中に入った。でも違った。そこはトイレではなかったし、何のスイッチもなかった。戻ると植物学者は、夢中で雑草を採取していた。

 

 

 

|

« bandage | トップページ | 無風状態 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« bandage | トップページ | 無風状態 »