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2019年4月20日

水 ティッシュ

 

 バーとドンキホーテとディスコが合体したような店のカウンターで水を飲んでいた。水は1円だった。隣のカップルもやはり水を飲んでいた。男の方と目が合った。1円玉と1円玉で乾杯して、僕は席を立った。

 

 店のドンキホーテの部分に痩せこけた若い女が入ってきて僕に言った。「何なのこの店は?」

 

「一緒に飲もう」と僕は女を誘った。「ここで買うより、バーで注文した方が安いよ」

 

 僕たちはテーブルの席で水を飲みながら話した。一緒に来た友達を無視して、僕は1人で飲んでいると話した。「どうしてそんな酷いことをするの?」女は泣いてしまった。

 

 女のために、僕は1箱2000円のティッシュを買った。

 

 もう朝になっていた。僕と僕の友達と、女は店を出て僕の車に乗った。店の隣に、落書きだらけのアパートが建っていた。「従業員用の住宅だろう」と僕は言った。「どうしてそう思うの?」と女は言った。

 

 

 

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