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2020年5月30日

スーパーボール                                                                  

 

 スーツの男が家に帰ってきた。僕たちは話をしたかった。でも女房が仕事中だった。うるさいから寝てくれと言う。

 

 スーツの男には着替えて寝室に行ってもらった。僕は女房と一緒に、ずっと朝まで起きていた。

 

 朝食の時間になったので、スーツの男を起こしに行った。男はもう起きていた。昨夜は話せなくて残念だった、と言った。

 

 僕は大きめのスーパーボールに、男へのメッセージを書いて渡していた。読んでくれたかい? でも見てみると、スーパーボールには何も書かれてなかった。

 

  

Mpu

 

 

 その部屋の鏡に映る僕は、首に黒いリボンをしていて、贈り物のようだった。そうだった。今日の僕は贈り物なのだ。誰に贈られるのだろう。どんなメッセージが込められるのだろう。

 

 

 

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