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2020年7月 3日

饒舌                                                                  

 

 本棚に、本が逆さまになって入っている。向きを直そうと、僕はその本を手に取った。タイトルを見た。何度も読んだ、大好きなSF小説だった。でもその内容は、どうしても思い出せなかった。

 

 大きな、日本のお屋敷。僕たちは夕食ができるのを待っていた。屋根裏に上がる階段が、部屋の真ん中にあった。僕はその階段に腰掛け、セリフの多い少女マンガを読んでいた。

 

 お屋敷には、僕の他にもゲストがいた。というかメインのゲストはそちらだったので、僕と連れがいくらお腹を減らし、退屈していようと、関係ないのだ。夕食にはまだ当分、ありつけそうになかった。

 

 

 

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