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2020年8月31日

ソプラノ                                                                  

 

 私は女性だが、気がつくと男性の体に閉じ込められていた。そして私は、ゲイとして、ゲイの男性とつき合っている。みんな、同じだった。町にはもう女の姿はなかった。男同士のカップルが、手をつないだり、腕を組んだりして、堂々と歩いている。変化は、一瞬だった。

 

 私は、女と話したかった。女に会って、女の声を聞きたかった。それで女を真似て、できるだけ高い声を出した。掠れたソプラノで、君の名前を呼び、愛してる、会いたい、と言った。歌うように叫んだ。

 

 

 

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