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2020年10月30日

ロボコップ                                                                  

 

 僕は命令に従うロボットだった。意志はあるが感情はなかった。背中にヘリコプターを背負って飛んでいた。悪いやつらがいるという南の島へ向かう。

 

 悪人たちはトランプをして遊んでいる。引き裂いて殺すつもりで僕は1人の男を捕まえた。彼の妻と娘が命乞いをする。僕は彼女たちに何か命令をしてみようと思った。

 

 

 

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2020年10月29日

サンドイッチ                                                                  

 

 美術の時間に、雪だるまの彫刻を製作した僕は、先生から批判を受けた。雪だるまには見えない、というのだ。それで僕は、顔の部分にサンドイッチ用のパンでつくった口を追加して、先生に見せた。

 

 

 

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2020年10月28日

踊る虹彩                                                                  

 

 黄色人種には珍しい、踊るような虹彩の瞳。ありえない、と思ったところで気づいた。その目は見えないのだ。正面から見つめ合っているのに、決して目が合うということがない。

 

 頭は人間、胴体はチクワという無害なモンスターが、僕を振り返って笑った。ずいぶんと、可愛い顔をしているのだ。

 

 

 

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2020年10月27日

記憶を鏡に映したら                                                                  

 

 記憶を鏡に映したら、左右が反転するのだろうか。涙が笑いになり、一瞬が永遠になるのだろうか。‥‥そうだった。その鏡の中で僕は小さな子供になって、誰かを探していた。さっきまで一緒だったのに、見えなくなってしまったのだ。手を繋いでくれている若い女性は、母親か年の離れた姉だろうか。その女性に、人が1人見えなくなったことを話した。明るい反射光を浴びて、溶けてしまったようなのだ。

 

 

 

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2020年10月26日

ショッピング                                                                  

 

 その店の中はバスの車内のようだ。座席は取り払われていて、たくさんの人がいる。服や雑貨を売っている店だ。僕は君と、君の友達と一緒に、3人でショッピングに来ていた。君は違う商品を見に隣の店に行ってしまったので、僕は初対面だったその友達と会話をしていた。

 

「何を買ったの?」と訊く。すると彼女は店の中で包みを開き、中に入っているものを見せてくれた。

 

 それから僕たちは、君が待っている隣のバスに乗り込む。出発だ。「何も買わなかったのね」と君は言った。

 

 

 

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2020年10月25日

雑巾のように大きなガム                                                                  

 

 僕が木製の椅子を抱えていちばん最後に到着すると、エレベーターホールには既に50人以上の人がいて、全員が下に下りようとしていた。

 

 髪の長い女の人が話しかけてきたけど、僕は雑巾のように大きなガムを噛んでいたので、うまく返事ができなかった。エレベーターホールで椅子を抱えていたのは、その女の人と僕だけだった。

 

 エレベーターが到着して、50人全員が乗った。女の人も、彼女の同僚たちと乗り込んだ。僕は椅子を抱えていたので、邪魔になるかと遠慮して、1人で次を待つことにした。

 

 実際、その方がよかった。すぐに次は来たのだ。

 

 

 

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2020年10月23日

小説の原稿                                                                  

 

「スティーブン・キングの『睡眠』という小説を読んだことがありますか?」と訊くこと。僕に課せられた義務は、ただそれだけでした。その質問さえしてしまえば、人生あとは好きに何をして過ごしてもいいのです。僕は鞄にその小説を入れ、常に持ち歩いていました。

 

 年上の友人が僕に食事を奢ってくれました。坂道の途中にある、豪華なレストランでした。メニューを見ながら笑顔で、「好きなものを注文していいよ」と言う彼に、僕はついにあの質問をしました。「『睡眠』という小説を読んだことがありますか?」‥‥僕は鞄からボロボロになった小説の原稿を取り出し、彼に見せたのです。

 

 

 

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眠り方                                                                  

 

 緑色のパジャマを着た女のコは今日もやってきて、熟睡中の僕を起こした。そして言った。「眠りたいんだけど?」

 

「一緒に?」彼女はそれには答えなかった。

 

「私は眠り方を知らない。眠ったことがない」

 

 僕は眠ったことはある、と言った。でもそのときのことはもう忘れてしまった。改めて考えてみる。僕が眠ったのは何時間前だろう。いつから眠っていたのだろう、と。もしかしたら何日、何年も前から。

 

 

 

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ナルシスト                                                                  

 

 向こう岸の建物が湖に映っている。その反映の中では、少し背が高くなってスリムになっている。建物は湖に写った自分を見て、それが本当の姿だと思い込んでいるのだろう。そのうぬぼれが、建物に傲慢な雰囲気を与えている。空には、笑う緑色の月が出ていた。

 

 

 

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2020年10月22日

光の価値                                                                  

 

 僕は1人だ。白い光に包まれている。デパートの中にいるのだ。グッチやヴィトン、アルマーニ、高級ブランドのブティックに入って、服や鞄を見ている。商品は光の繭の中にあって、値段はわからない。が、どれも非常に高価であることは確実だ。

 

 僕は自分を包んでいる光と、ブランドものの商品を包んでいる光を見比べてみる。そして、買えると判断をして、財布を出す。

 

 

 

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緑色のパジャマ                                                                  

 

 真夜中に、緑色のパジャマを着た女のコがやってきて、僕を起こした。そして言った。私は眠りたい。僕も眠りたい。

 

 何を噂している? お屋敷の、下宿人たち。僕の胸に、1本生えてきた白い毛が、50cmの長さまで伸びた。

 

 

 

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2020年10月19日

布を噛む力                                                                                                                                    

 

 デパートのそのフロアには、お洒落なブティックのように、さまざまなクリニックが出店していた。眼科、耳鼻科、咽頭科、胃腸科、歯科、肛門科、産婦人科、なんでもある。ふらっと歯科に入ってみた。1枚の布切れを渡された。布を噛む力の測定をしてくれると言う。無料で。

 

 

 

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亀                                                                  

 

 とぐろを巻いたイヤホンのコードの中心に、黒っぽい甲羅の亀がいて、じっと僕を見ているのかぼおっとしているのかわからないが、最初それを僕は、コキブリだと勘違いしてしまったのだ。

 

 

 

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2020年10月18日

自動レジ                                                                  

 

 よく行く近所のスーパーのレジが、全部自動レジになっている夢を見ました。一夜にして突然そうなってしまったのです。お年寄りが混乱して、会計がなかなか進みませんでした。

 

(Quoraに投稿したものと同じ)

 

 

 

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影                                                                  

 

 月に降り立つと、僕のまっ黒い影は、僕から離れて、見えないところまで行ってしまいました。時間になって、呼んでも帰って来ないので、僕は彼を置き去りにして、宇宙船に戻りました。

 

Quoraに投稿したものと同じ)

 

 

 

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2020年10月16日

小銭                                                                  

 

 テレビを買いたいという男が来た。価格は19万円。すべて小銭で払うと言い、男は床に落ちた小銭を拾い集めている。

 

 

 

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右の本格派                                                                  

 

 真夜中、寝ていたところを、突然、起こされた。隣のベッドで寝ていた別の投手も、起きてしまったようだ。9月の僕の成績が抜群に良かった。勝率、防御率、奪三振、チームトップだった。ボーナスとして100万円が支払われる。受け取ってサインしてくれというのだ。

 

 目標としている投手は誰かと訊かれて、僕は槙原と斉藤の名前を挙げた。桑田じゃないのか? 桑田じゃありません。僕が目指しているのは、斉藤です。右の本格派です。どっちにしろ、こんな夜中にする話じゃないですよ。

 

 

 

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ドナドナ                                                                  

 

 いつも何かに逆らって生きてきた。娼婦がアラブの富豪に買われていった。ドナドナドーナードーナー♩と僕は歌った。プリティ・ウーマンの歌でも良かったのに。

 

 

 

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2020年10月15日

レタスと海岸                                                                  

 

「海岸とレタス」をテーマにして写真を撮っていた。なぜか僕には、美しい海岸にはレタスが似合う、という強烈な芸術的思い込みがあった‥‥。夕刻の海岸にレタスを置いて、カメラを構えて、様々な構図を試していると、レタスが夕日のオレンジ色に染まった。

 

 

 

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2台のピアノのソナタ                                                                 

 

 娘と一緒に、舞台でピアノを弾いた。動画サイトで配信する。娘はまだ11歳だが、プロとして活動している。今回の曲は「悲愴ソナタ」で、2台のピアノで弾く曲ではないのだが、娘がアレンジした。と言っても、僕はジャズっぽく、即興で和音を叩くだけ(「お父さんは好きなように弾いて」)。その横で、娘の独創的なベートーベンが鳴り響く。娘は公の場では、いつもパジャマ姿で、演奏するときもスリッパを履いていた。

 

 

 

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スポーツ用品売り場                                                                  

 

 動く歩道に乗って、デパートの中を見ていた。スポーツ用品売り場だ。野球、バレー、バスケ、テニス。スポーツ用品売り場が好きだ。

 

 

 

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2020年10月14日

電子署名 新型コロナを指定感染症からはずして! 新しい生活様式は廃止を!                                                                  

 

「新しい生活様式の前に、合理性のある生活様式を」

 

発起人 みき はな さん

電子署名
新型コロナを指定感染症からはずして! 新しい生活様式は廃止を!
http://chng.it/cWvq4JtVt2

 

 

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2020年10月13日

シロクマ                                                                  

 

 窓辺にもたれ、外を見ていた。振り返ると、白衣を着た誰かが、部屋の掃除を始めた。部屋中に白い埃が舞う。と思ったら違った。雪だった。部屋の中にまで雪が降っているのだ。

 

 屋上のプールには温水が溜まっていて、その中で雪は溶けていく。空から降ってきたものが、全部そこで溶けていく。僕はプールから身を背け、寒い下の通りを見ていた。歩く人々は、みんな白い熊の着ぐるみを着ていた。

 

 

 

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野宿する                                                                  

 

 僕は車を乗り捨てて、用意しておいたオフロード・バイクに跨がった。降りしきる雪の中を走った。安全に町から外に出るルートがあると、確かな情報を掴んだからだが、一日中走り回っても、それは見つからなかった。

 

 逃げ出してきたのだし、元いたところには帰れない。ゴミ捨て場で野宿することにした。粗大ゴミを燃やして、暖をとった。

 

 古いブラウン管のテレビが燃えた。

 

 寝ているときに、電話が鳴った。情報提供者からで、この先どうするか話していると、そこに強引に割り込んでくる電話があった。出てみると、相手は善良な市民だと名乗った。子供を持つ母親だと言った。

 

 

 

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2020年10月12日

憲兵                                                                  

 

 僕は列車に乗っていた。駅に停車する度に乗客に目を光らせた。怪しい者がいないかどうか。例えばあの背の高い、もじゃもじゃ頭の男だ。僕は男を呼び止めて、尋問した。髪の毛が気に入らなかったので、カミソリで剃り落した。その際に肌を切ってしまい、男の白いTシャツが血だらけになった。

 

 殺したいわけじゃない。ホームには男の家族が迎えに来ていた。男は音楽五輪に出場するのだと僕に言った。なるほど彼はミュージシャンなのか。しかしどんなに音楽の才能があったところで、国境を越えられるわけがないだろう。

 

 

 

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到着する                                                                  

 

 ビブラートするツーン、という耳鳴りが、あぁぁあぁ、という声になった。声楽家が練習するときの、ソプラノの「あぁぁあぁ」。到着だ。

 

 

 

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宇宙服                                                                  

 

 君は宇宙服を着ている。宇宙船の窓から地球を眺めている。大きな丸いヘルメット。その肩越しに覗き込む僕は、宇宙服を着ていない。君は僕を見て、何か言う。

 

 

 

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2020年10月11日

ゴール                                                                  

 

 坂道を上ると、木が植えてある庭だった。僕は細くしなやかな枝に触れ、緑の葉の匂いを嗅いだ。

 

 ゴール裏で、サッカーの試合を見ていた。延長戦で、劇的なゴールが決まった。試合が終ってから、ようやく僕は君に会いに行った。

 

 

 

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狙撃手                                                                  

 

 狙撃の依頼を受けた。僕はスコープの中にターゲットを捉え、銃を固定した。引き金は引かずに、その場から去ると、入れ替わりに依頼者が来て、銃を撃った。

 

 

 

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2020年10月10日

尿検査                                                                  

 

 名前と住所、電話番号などを記入した紙を持って、列に並ぶと、紙カップに入った熱いスープを渡された。スープを飲み干してから、そのカップで尿を採取するのだ。

 

 

 

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KとJとジョーカーとQ                                                                  

 

 あの戦争が終ったあと、僕は眠りつづけた。しばらく目を覚まさなかったので、みんなが心配した。僕はその眠りの中で、遠い足音を聞いていたのだ。誰かが、ずっと同じ場所で、足踏みをしているよう。それが夢だと気づくと、足音は写真をめくる音に変わった。プリントされた写真か、あるいはトランプのカードか。君が僕の耳元で、写真をめくって見ている。1枚1枚、丁寧に。すべての写真に、僕が写っている。僕はキングで、僕はジャックで、僕はジョーカーだった。君はクイーンだ。

 

 

 

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2020年10月 9日

忘れられたやり方                                                                  

 

 僕がいちばん最初に思いつくやり方は、いちばん最近に忘れたやり方だった。いつもそれで上手くいくのだ。いつか試してみようと思っていたやり方は、試す前に忘れてしまう。試していればどうなっただろうと思うのだ。もっと上手くいったかも知れないし、失敗したかも知れないが。

 

 

 

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2020年10月 8日

割引券                                                                  

 

 駅で切符を買った。1600円ほど現金で支払おうとしたところで、割引券を持っていることを思い出した。500円の割引券を2枚出して、使えるかと訊ねた。「いちばん高い金額を払うものが、いちばん遠くまで行くんだがね」。そう駅員は答えた。

 

 

 

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6人の女                                                                  

 

 バスタオルが1枚だけあったが、そのタオルで体を隠そうとする者はいなかった。だから僕も何も隠さない。僕は女たちと一緒に風呂に入っていた。

 

 女性が何人いるんだろう、と思って数を数えた。「1」「2」「3」「4」「5」。わからない。5まで数えたところで、5以上の数を数えられなくなっていることに気づいた。僕は数えられなくなった最後の1人に、数字ではなく、名前を与えた。名前で呼ばれた女は、急に何かを思い出したように、タオルで僕の目から体を隠した。

 

 

 

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2020年10月 7日

朝の果物                                                                  

 

 赤い朝のような果物は、そのガラス容器の中で夜だった。さんらんぼのような形をしていたが、リンゴだということはわかっていた。リンゴだということもわかっていた。

 

 

 

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上空                                                                  

 

 そして

 

 玄関のドアを開けて外に出てみると、空の上だった。

 

 景色はいつもと変わらなかった。石の階段。湖へ下りていく坂道。足の下の地面は固い。

 

 でもそこは、上空8000mだった。

 

 体が軽すぎて、地面を踏みしめることができなかった。

 

 

 

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2020年10月 5日

金属の手すり                                                                  

 

 ベッドの頭の方にグレーの金属の手すりがあって、僕はそれを握って半身で、湧き出る水と滴る水を見ていた。室内だけど室内ではなかった。

 

 

 

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罪                                                                  

 

 物語の夢を見た。それぞれ罪を犯した6人の男女が、屋敷の中に閉じ込められている。

 

「どうしてここから出ることができないんだ?」と男の1人は言う。彼は自分が何をしたのか覚えていないのだ。

 

 

 

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2020年10月 4日

絶縁体                                                                  

 

 向こう側のベッドで、女が寝ている。目を覚ますと、ツインベッドのある寝室だった。

 

 知らない顔ではなかったが、はっきり思い出せもしない。彼女を起こさないよう、静かにベッドから出た。

 

 ふと見上げると、天井から水が滴り落ちている。そのせいで結局、女も目を覚ましてしまうのだが。

 

 

 

 

 水漏れのことを僕は言って、「修理の人を呼ぼう」

 

 しかし彼女は天井の水漏れのことなど、意にも介さないようだ。

 

「電気を帯びている」と彼女は言う。

 

「修理が必要なのは‥‥」

 

「私は絶縁体だから」

 

「平気なの?」と僕は訊いた。

 

 

 

 

 

 何かが熱を持って、部屋が暑くなった。

 

 

 

 

 そうだった。ベッドから完全に起き上がってみると、女の髪は短かった。僕にはなぜかそれが意外だった。

 

 

 

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人魚と水着                                                                  

 

 船で旅をしているときに人魚を見た。夜の海に人魚はいて、僕に手を振った。人魚は人間が着る水着を着ていた。時代は変わったのだ。

 

「人間はみんなそう言うのよ。でも今どき貝殻のブラジャーなんて」。もう貝殻で胸を隠すような人魚はいないのだ。

 

 

 

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2020年10月 3日

レゲエの王                                                                  

 

 んちゃんちゃ、というレゲエのリズムが聞こえてきて、振り返ると小さな子供からお年寄りまでが、音楽に合わせて踊っていた。町は全体が野外フェスの会場になっているようだった。

 

 僕は小高い丘の上にある体育館の中に入った。そこでは若者たちがブレイクダンスをしていた。

 

 突然放送があった。「特別に許可されたカメラマン以外、撮影は禁止です」。何のことだろう? 王様が体育館の中をお通りになるのだ。

 

 ジグザグに敷かれたレッドカーペットの上を歩いてきた王様は、小さな子供だった。レゲエのコンサートの会場に向かうようだ‥‥

 

 

 

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コーン                                                                  

 

 僕はライバルと見做されているその若い男と対決することになった。コーン(工事現場などに置いてあるコーン)をどのぐらいの間かぶっていられるか、勝負なのだ。使い古されたコーンが2つ、クレーンで僕たちの頭上に運ばれて来る。中はかなり臭そうだ。

 

 あの匂いにはとても耐えられそうにない。突然馬鹿らしくなって、僕は勝負を降りることにした。そう思って見ればこれはどちらが先に逃げ出すための口実を考えつくかの競争でもあった。

 

 

 

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2020年10月 2日

パックマン                                                                  

 

 大量のパックマンが台車に乗せられて駅のホームの方に運ばれていく。地下鉄の構内は黄色いパックマンで埋めつくされようとしていた。危険を感じた。何が起きようとしているのだろう。行き場をなくしたパックマンを僕は駅員の休憩室の中に押し込んだ。清掃用具が置いてある物置のようなところにも押し込んだ。そしてドアを閉めた。

 

 

 

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2020年10月 1日

BONDIC® 使ってみた                                                                  

 

通販で久しぶりに買いものをしたのでレポートしてみる。BONDIC®を買った。時計の欠けた部分を直すのに使いたかった。

 

写真ではわかり辛いと思うけど、欠けた傷口(金属部分)にボンディック注入、紫外線照射、それで修復終わり。写真だと欠けた部分が埋まってないように見えるかも知れない。ボンデック自体は透明なので。

 

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後で削って整えるつもりで何回かに分けて盛ってみた。あまり薄く削ると強度が落ちる気がしたので、整えるのはある程度のところで止めた。

 

これはユーチューブで宣伝されているような「接着剤」などではなく、「紫外線を当てると固まる液体プラスチック」で、強度も普通のプラスチックと同じだという印象。使い道は限りなく限定される(詐欺だと言っている人の気持ちもわからなくはないです)。

 

僕自身、とってもおもしろいおもちゃだと思うけど、他に何に使ったらいいのかわからない。そして結構な値段はする。

 

 

 

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50年後                                                                 

 

 最上階のラウンジは着飾った男女で溢れかえっている。

 

 何の脈絡もなく私は自分の未来を見た。私はホテルのバスルームで、豪華なバスルームで、溺れて死ぬのだ。女友達のスマホを借りて助けを呼んだ。

 

 私は50年後に死ぬから、今すぐ来て。

 

 夢の中の私は若い女だった。女友達と一緒に階段を駆け上っている。誰かに追われているようだった。

 

 

 

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