スキー板
スキーの板を持った男の人が、すれ違いざま私に、「パパ活は楽しいかい」と訊いた。目が点になった。
「スキーは楽しいですか?」と私は逆に訊いた。
「わからない。スキーはやったことがない。今からするところさ」
「私も」
「何が『私も』なんだよ?」
男は別に怒っているわけではない。
私がパパ活を完全に否定しても
パパ活は私を推測することをやめない
無条件パパ活は ついに私を特定した
私はさっきの店に財布を忘れてきたことに気づいた。
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