最高傑作
1両だけの電車は、坂だらけの町のいちばん高いところを走る。駅を出ると、どこまでも下り坂だ。坂の途中に、カフェがあった。今日はそこで、映画の上映会がある。
有名な映画監督の、「最高傑作」が上映される。
僕の後ろを、男性2人が、話をしながらついてくる。
「例の映画、最高傑作ではない」
「そうだな、おれは2番目くらいだと思う」
カフェに着いた。(ここで時間が巻き戻される。)
踏切を越えると下り坂だ。僕の歩みは軽い。
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