沼
することもなかったので、昼まで寝ていた。起きてみると、1人だった。沼を見に行こう、と思った。
すごい湿気だが、5分間だけ。僕は口に、昔の不良のように、草を咥えた。そうして、蒸発していく、地上最後の沼を眺めた。
草を咥えたまま、家に戻った。女のコがいた。地下世界に通じる、長い階段もできていた。ついに、お迎えが来たのだ。
彼女につれられて、階段を下りた。
もっと急いで、と彼女が言うので、僕は手すりを滑り台のようにして滑った。どこかそのあたりで、僕は草をなくした。
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