魚の骨
何度も振り返り、目で合図を寄越す。未経験の僕が、バレエ教室に連れて来られた。
教室を主催しているのは、僕の初恋の、背の高い女性だ。いったい、何を期待しているのだろう。
僕の目の前で踊る、世界的なダンサーたち。
突然、彼は倒れた。胸に、魚の骨が突き刺さっている。これで、4人目だ。
女性が再度、僕を振り返る。これで、敵はいなくなったわ。思う存分、踊って頂戴。
皆の、鼻を明かしてやるのよ。
僕が躊躇していると、今度は、日本人のダンサーが舞台に立つ。すると、
天井から落ちてきた、クジラの頭蓋骨が、彼を直撃する。
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