来客
絵を描いているときに人が来た。僕はその来客の絵も描くことにした。描き上がった。客は帰った。「絵は持っていかないのかい?」僕は声をかけた。しかし行ってしまった。長い渡り廊下の先へ。そこもまた僕の家だった。
先程の客が、ソファで寛いでいる。
「まだ風呂に入ってないの?」「今日はいいよ」
「いいってどういうこと?」「今日は冷蔵庫にヨーグルトを入れに来たんだ」
すっかり忘れてた。僕は紙のショッピングバッグから、ヨーグルトを出した。それを冷蔵庫にしまった。「明日食べにくるから」と言って。
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