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2024年9月22日

 穴                                                                  

 

 旅行から帰ると右腕右足に蕁麻疹ができていた。僕は早く寝ることにした。おそらくはただ悪いだけの夢なのだ。

 

 しかし蕁麻疹は消えなかった。気づくと左腕にも何かができていた。それは白い文字のように見えた。何て書いてあるのだろう。

 

 一緒に暮らしていた女にその文字を見せた。彼女は口に出して読んだ。外国語のようである。「何て言ったの?」僕が訊ねると、同じ音が彼女の顔に開いた穴から流れ出た。僕がいつも入れている穴からは、赤ん坊が出てきた。赤ん坊も同じ言葉を喋って、僕の左足を蹴った。

 

 

 

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