昼寝する者
沖に出て敵と戦う者と、海岸で昼寝する者、2つに分かれることになった。昼寝は一見楽そうに思える。しかし海岸といっても砂浜ではなく岩場だった。荒い波の押し寄せる、黒く尖った岩の上で、呑気に眠るのは難しかったが、僕はやり遂げたのだ。
神聖で、かつ英知に満ちた夢から目覚めると、戦闘で傷ついた戦士が沖から戻ってきていた。次のシフトをどうするか、僕たちは話し合うことにした。彼は当然昼寝を希望すると思ったし、僕も戦いには行きたくなかったので、激しい議論になると覚悟していた。けれど意外にも彼は、もういちど沖に出たいと言った。
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