橇遊び
雪が凍っている部分と、まだ凍ってない部分が、まだらになっている道路を、バイクで走るのは、難しかった。何度も転びそうになって、やっと辿り着いた駐車場。
子供たちが段ボールでつくった橇を滑らせている。
子供たちは僕の前に来ると、1人ずつ、僕の名前を訊いた。「ねぇ、何て名前なの?」僕はその度に、違う名前を答えた。
最初の男の子が、もういちど僕の前に来て、同じ質問をする。
「さっき答えたよ。ところで君は何て名前なの?」
男の子はにっこり笑って、仲間のところに帰った。仲間たちに、何か報告している。彼らは、満足したようすで、橇遊びを再開する。
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