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2024年12月11日

 刺客                                                                  

 

 透明人間がいて、刀を構えていた。正に斬りかかろうとしている。僕は、わりと冷静にこう思った、(刀が見える。ということはこの人は今、裸なんだな。服を着ていれば服が見えるはずだから‥‥)

 

 透明人間の刺客を若い女だと思い込むことにした僕は、彼女の胸のあたりを凝視した。あまりにも強く見つめすぎていたのだ。大きさは? 形は? 色は? そんな妄想がぽわーんと広がり、逃げたり、戦ったりするのを忘れさせた。

 

 

 

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