狂った警官
そこはラブホテルだった。僕たち3人はホテルの廊下で歌った。自分たちで作詞作曲した歌だ。すると部屋の中から1人出てきた。制服を着た警官だったのでひびった。
「いい歌だね」と彼はしかし言った。
「そうですか? ありがとうございます」
「ところですごく困ったことが起きているんだよ」と警官は言った。
「女がクスリを飲んでしまってね」
「何のクスリですか?」
「わからない。ただメモがあった」
それは遺書のように見えたが、遺書じゃないようにも見える。
わたし 電話して 狂うと小さいから
「どういう意味ですか、狂うと小さいって?」
「わからない」
「普段はもっと大きいんですかね?」
「何が?」
「いや、その狂った女」
「ふざけないでくれ、私は勤務中なんだ」
| 固定リンク | 1
コメント