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2025年2月 9日

 名誉白人                                                                  

 

 彼は白人で、僕は名誉白人だった。バスの中だった。白人の座る席と、黒人の座る席が分かれている。その黒人の少女は、白と黒のギリギリ境に座った。境目とは言え、そこも黒人の席だった。白人の彼は、少女の隣に座った。そうして、黒人のモノマネを始めた。白人の乗客はみんな笑った。少女は悲しそうな顔をしていた。この国に来たばかりだった。僕にはまだ英語がよく聞き取れず、何がおもしろいのかも理解できなかったが、ワケもわからないまま、白人たちと一緒になって笑った。

 

 

 

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