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机の上の機械に本をセットした。頁をめくってくれる便利な機械だ。
「何を読んでいるのですか?」と機械は訊いた。僕が読んでいるのは『失われた時を求めて』の翻訳本だ。
「とても長い本ですね」と機械は言った。
僕が返事をしないでいると、もう喋らなかった。
2025年4月30日 | 固定リンク | 0
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