砂の壁
車窓に、砂の壁が見える。電車はゆっくり走っている、砂のトンネルの中を。
窓を開け手を伸ばすと砂に触れた。僕はその砂に指で文字を書いた。ひらがなで、1文字ずつ。意味の通る落書きをしたかったけれど、電車はスピードを上げた。やがて砂のトンネルを抜ける。緑の草原に出た。そのタイミングで窓を閉めたが、思い直して、もういちど開けた。
| 固定リンク | 0
車窓に、砂の壁が見える。電車はゆっくり走っている、砂のトンネルの中を。
窓を開け手を伸ばすと砂に触れた。僕はその砂に指で文字を書いた。ひらがなで、1文字ずつ。意味の通る落書きをしたかったけれど、電車はスピードを上げた。やがて砂のトンネルを抜ける。緑の草原に出た。そのタイミングで窓を閉めたが、思い直して、もういちど開けた。
| 固定リンク | 0
コメント