ロボット
ロボットの処刑だった。多くの見物人が集まった。中には小さな子供もいた。
「あまりに残虐なのではないか」「ロボットは痛みを感じないし、血を流すわけでもない」「それはそうだが」そんな声が聞かれた。
身長2メートルほどのロボット。死刑だなんて、何をやらかしたのだ。刑場の真ん中に突っ立っている。
動けないのは、ネジを何本か抜かれているせいだろう。拘束はされていない。
巨大な斧を持った、裸の死刑執行人があらわれる。
彼は一撃で真っ二つにするのだ、ロボットの鋼鉄の体を。
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