船山
年配のクライマーと、山を登る。1000メートルほどの低山だったが、トレーニングが必要だと言われた。何をすればいいのか。結局、何もしなかった。
だがいろいろあって、予定はキャンセルされた。
山は「船山」と言った。トレーニングの代わりに、僕は下調べをたくさんした。船山の歴史、山に伝わる伝承。
僕は1人で、船山ではない、近所の、もっと低い山の麓に来た。山頂を見上げた。
空は灰色だった。曇っているわけではなく、地の色がその色だった。
青くはないのだ。
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