木刀
『何でも鑑定団』という番組があったはずだ。我が家の家宝を鑑定してもらうため、テレビ局の中を歩いていた。家宝というのは木刀である。それを持って受付を訪ねた。
受付嬢は「社長」と呼ばれている人物と話をしていたので、僕は少し待った。
さて僕の順番が来た。「この木刀なんですが‥‥」と僕が始めると
「鑑定のご依頼ですね」さすが話が早い。
「この専用の袋に入れて○○番にお持ちください」
「袋は、有料ですか?」
「いえ、もちろん無料です。私がお入れしますね」
その袋の中には、本榧の囲碁盤と碁石が一緒に入っていて、非常に重かった。片手で持てるようなものではない。
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