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2025年7月28日

 サイダーの瓶                                                                  

 

 洞窟の中にあるトイレの便座に腰掛けていると、両手にサイダーの瓶を持った人が外から入ってきた。瓶は2本とも空だった。僕はその瓶に自分の足を入れつま先立ちで立ち上がった。バレエを踊るための靴だ。

 

「ずいぶんと細い足だねぇ」とその人は驚いた。

 

「白々しい。あんたが持ってきた靴だろ」と僕は思った。

 

 

 

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